コラム更新日:2026.07.10

「NotebookLM」で生成したスライドは、以前は「出力されたスライドが画像形式のため、内容の編集ができない」という弱点がありました。しかしアップデートにより、現在はAIへの指示による直接編集や、Microsoftの「PowerPoint」に書き出すことが可能になり、実務レベルの資料へとスムーズにブラッシュアップできます。

この記事では、NotebookLMの編集方法について、3つのアプローチを分かりやすく解説します。NotebookLMで編集する際の注意点とリスクも解説しますので、効率的かつ安全なスライド編集にお役立てください。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

NotebookLMのスライドを編集する3つのアプローチ

NotebookLMのアップデートによって、生成したスライドを編集できるようになりました。実務で使える形に整えるための編集方法は以下の3通りで、それぞれの特徴を理解することで作業効率が向上します。ここでは各アプローチの手順を解説します。

①NotebookLMのプロンプトで直接編集する

最も手軽な編集方法が、NotebookLMの画面上で直接AIに修正指示(プロンプト)を出すアプローチです。生成されたスライド上の「変更(鉛筆のアイコン)」をクリックし、プロンプト欄に具体的な指示を入力します。元のスライドを上書きせず、Studioに別バージョンの新しいスライドが生成されるため、以前のデザインを残したまま試行錯誤が可能です。スライドの構成や全体的な方向性の練り直しなど、作成の初期段階で重宝します。

【 操作手順】

  1. 右側の「Studio」から作成済みのスライドを選択し、「変更(鉛筆アイコン)」をクリックする
  2. NotebookLMでスライド編集!3つの修正アプローチを解説

  3. 修正したいページを表示して、それぞれのプロンプト欄に指示を入力する
  4. NotebookLMでスライド編集!3つの修正アプローチを解説

  5. 必要に応じて「保留中の変更」をクリックして指示漏れや誤りがないことを確認し、確定したら「改訂版のスライドを生成」をクリックする
  6. NotebookLMでスライド編集!3つの修正アプローチを解説

  7. Studioに改訂版のスライドができるので、スライドを開いて編集内容を確認する
  8. NotebookLMでスライド編集!3つの修正アプローチを解説

「保留中の変更」で編集回数を抑える

画面下部にある「保留中の変更」は、複数ページの指示(プロンプト)を、新しいスライドとして生成する前に一時的にまとめておく機能です。スライドの変更は、各ページに対して個別に「箇条書きにして」「色を青にして」といった指示を出すことが可能ですが、これらの指示をすぐに反映せず、処理を保留にしている状態となります。

NotebookLMでは、1つのスライド内で変更できるページ数に制限はありませんが、改訂できる「スライドの合計数」には割り当て上限があります。そのため、1枚ずつ変更して毎回新しいスライドを生成するのではなく、各ページの指示を「保留中の変更」としてすべて入力してから、最後にまとめて「改訂版のスライドを生成」を実行するのが効率的です。これにより、生成数の上限を無駄に消費することなくスライドを仕上げることができます。

プロンプトによる編集はソースを読み込まない

編集時のプロンプトは、既存のスライドに対して適用する仕様となっており、AIは元のソース資料を参照しません。そのため、ソース情報の追加・変更があった場合は、最新のソースを根拠として、最初から生成し直すことを推奨します。

②ダウンロードしてPowerPointで編集する

NotebookLMで資料の大まかな形を作った後、細かく調整したい場合は、PowerPoint形式(.pptx)でダウンロードして編集する方法が適しています。NotebookLM上の編集では難しい「ページの入れ替え」、社内資料など「スライドの追加」が容易で、スピーカーノートの作成も可能です。

【操作手順】

  1. スライドのメニューアイコンをクリックする。
  2. メニューから「PowerPoint(.pptx)としてダウンロード」を選択し、ローカル環境へ保存する。

ただし、出力されたPowerPointは、各ページが1枚の「画像」として貼り付けられた状態です。そのため、文字や図版は直接編集できません。実務で微調整する際は、「上から新しいテキストボックスを重ねる」「背景のデザイン枠として活用し、中身を人間の手で構成する」といった方法をとるのが効率的です。

▼PowerPointやGoogle スライドへ書き出す方法は、こちらで詳しく解説しています。

③Google スライドに変換して編集する

チームメンバーと共同で調整したい場合は、PowerPoint形式でダウンロードしたファイルを「Google スライド」に変換する応用アプローチがおすすめです。

いったんPowerPointとしてダウンロードしたファイルをGoogle ドライブにアップロードすることで、Google スライドに変換できます。クラウド上での迅速な共有やコメント機能の活用で、複数人でのスムーズな連携を実現します。

【Tips】実務で迷わない!編集方法の使い分け

作業フェーズに応じた方法で編集することが、業務効率化の鍵となります。

  • NotebookLM画面上:プロンプトだけで瞬時に別案を再生成できるので、全体的なトーン変更や、構成の練り直しに向いている。(手動で直接編集はできません)
  • PowerPoint出力:画像にテキストボックスを重ねて加筆、注釈の追加、ページの差し替えなど、AIでは難しい作業に対応できる。
  • Googleスライド変換:複数名が同じファイルにリアルタイムでアクセス可能。共有ドライブ内でファイルを一元管理できるというメリットもある。

NotebookLMの画面上で編集するときの注意点

NotebookLMの画面上で直接編集を行う際は、AIツールの特性を理解しておく必要があります。

プロンプトは具体的なほうがよい

プロンプトがあいまいだと、AIは何を・どう変更するのかを正確に判断できず、意図通りの編集は難しくなります。「もっと見やすくして」といったおおまかな指示ではなく、「箇条書きを3ステップのフロー図に変更して」「表の色をビジネス向けの落ち着いた青色に変えて」など、具体的に変更内容を指定してください。

AIによるレイアウト調整や細かな修正は限界がある

「1文字だけをピンポイントで色を変える」といった細かな編集は、AIは不得意です。こうした微調整をプロンプトだけで何度もやり直すと、かえって時間がかかります。NotebookLMでスライドの大枠が整ったら、細部の調整はPowerPointやGoogle スライドに切り替えて、人間の手で上からテキストボックスを重ねるなど工夫するほうが、結果的に効率的です。

編集作業における情報漏洩・データ学習の注意点

NotebookLMはセキュリティ面で非常に信頼性の高いツールです。Googleは公式に「ユーザーがNotebookLMにアップロードしたソースデータやプロンプトが、AIモデルの学習に使用されることはない」と明言しています。そのため、機密性の高い資料をソースとして読み込ませ、構成案を練ったり情報を整理したりする段階での学習リスクは低いといえます。

しかし、安全性が高い仕様とはいえ、社員が個人の無料アカウントで社内データを業務利用することは、企業ガバナンス(シャドーIT)の観点から大きなリスクとなります。企業として安全にNotebookLMを活用するには、利用状況のログ管理やアクセス制限といったセキュリティ統制を行うことができる、法人向けツール群「Google Workspace」環境での一元管理が求められます。

▼生成AIと各種ビジネスツールをプラン料金内で使える「Google Workspace」について、詳しくはこちらをご覧ください。

スライド編集はNotebookLMと人の分業で効率化

NotebookLMが進化してスライドが編集できるようになり、生成したスライドを実務で即戦力として使いやすくなりました。「どうやってゼロから作るか」の悩みはAIに任せて、ユーザーはブラッシュアップに集中するという分業体制で、スライド作成はさらに効率化できます。企業は、社員のAI利用を把握・制御できる環境を整備した上で、スライド作成をより効率化して、より付加価値の高い業務に時間を使えるようにしていきましょう。

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