Google の「Flow」とは?使い方・料金・クレジットなど安全運用のポイント
コラム更新日:2026.04.09
Google Workspace の追加サービス「Flow」を活用すれば、専門スキルがなくても一貫性のある高品質な動画を制作できます。一方で、ビジネス利用において気になるのがセキュリティやデータ学習のリスクです。本記事では、 Flow の基本的な使い方や料金体系、クレジットの仕組みに加え、法人が安全に運用するための独自ポリシーと対策をわかりやすく解説します。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。
※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。
目次
Google の「Flow」とは?
Google の「Flow」は、テキストから映画のように一貫性のあるストーリーやシーンを生成できる次世代 AI 映像制作ツールです。最新の生成モデル「Veo 3.1」などを搭載しており、専門知識がなくても高品質な動画を直感的に制作できます。 利用には 18 歳以上の年齢確認と、個人向けプランまたは法人向けプランの Google Workspace とその追加サービスである AI Ultra Access などのプランへの登録が必要です。
なお、2026 年 4 月 30 日には画像と動画作成ツールの「Whisk」が Flow に統合される予定となっており、よりシームレスで高度なクリエイティブ制作環境へと進化します。
Flow が実現するクリエイティブ
Flow は、自然言語のテキストによる指示(プロンプト)だけでなく、手持ちの画像をベースにした動画生成にも対応しています。 通常、テキストのみの指示で自社のブランドカラーや製品の細かなディテールを AI に正確に再現させるのは至難の業です。
しかし Flow であれば、自社で保有している製品画像やブランド素材などをアップロードし、動画のベースとして活用することができます。これにより、専門的な動画編集スキルがない担当者であっても、企業のブランドイメージを崩すことなく、高品質でイメージ通りの動画コンテンツを作成可能です。
利用には AI クレジットが必要
Flow を利用する際には、事前に付与される「AI クレジット」を消費する仕組みとなっています。付与されるクレジット数は契約しているプランによって異なります。また、動画の生成や修正の回数、求める動画の品質(モデルの精度)に応じて、クレジットの消費量が変動します。AI クレジットの詳しい仕組みや消費目安につきましては、後述のブロックにて解説しているので、あわせてご参照ください。
利用言語と対応プラン
2026 年 4 月現在、Flow のサポート対象地域に居住していればどこからでも利用できますが、対応している言語は英語のみとなっています。
Flow が利用できる主なプランは以下の通りです。
【個人向けプラン】
- Google AI Pro
- Google AI Ultra
【法人向けプラン】
- Google Workspace の各プラン
【Google Workspace の追加サービス】
- AI Expanded Access
- AI Ultra Access
なお、プランによって付与される AI クレジット数が異なります。
Google 「Flow」の具体的な使い方と制作フロー
Flow を使った具体的な動画制作のステップをご紹介します。早速基本となる手順を見ていきましょう。
ステップ1:モデル設定とプロンプトの考案
動画作成はテキストの指示(プロンプト)で行います。入力前に右上の設定オプションから「Fast」や 「Quality」といったモデルを選択しましょう。 モデルを選択すると消費されるクレジット量が表示されるので、合わせて確認します。
どのような指示を出せばよいか迷った時は、画面下部にあるリモコンを使用してチャンネルを閲覧できる「Flow TV」で、他の作品のプロンプトを参考にするのが効果的です。

ステップ2:プロンプトの入力と生成
作成したい映像の指示を入力して生成します。モデルは 3 段階(Lite、Fast、Quality)で提供されていますが、一部の機能は特定のモデルのみで利用可能です。選択しているモデルでは利用できない機能を使用しようとした場合、デフォルトで互換モデルに切り替えられるため、初心者でもスムーズに作業を進めることができます。


ステップ3:生成した動画の編集
動画を生成すると、新たに以下の 4 つのメニューが出てきます。4 つの機能で生成した動画を簡単に編集することができます。
延長
生成した動画の続きをプロンプトで作成できます。(生成に使用するモデルによって使用するクレジットが異なります。)

挿入
動画内に追加したいオブジェクトがあった場合、プロンプトで追加できます。
また、追加したい箇所をドラッグして指定することも可能です。(生成には 20 クレジットを使用します。)

削除
動画内で削除したいものがあった場合、削除したい部分をドラッグで囲んで削除できます。(生成には 20 クレジットを使用します。)

カメラ
カメラのアングルや動きを指定できます。(生成には 10 クレジットを使用します。)

エラーが発生した場合の対応
生成に失敗した場合、クレジットは課金されません。「保留中」またはエラーが引き続き表示される場合は、システム通知を確認してください。ポリシーまたはクレジットの上限が原因で生成に失敗した場合、手動での再試行または削除が必要になることがあります。
生成できる動画の長さと解像度
Flow では1 回の生成で最大 7 秒程度の映像が作成されます。さらに長い動画が必要な場合は、生成したクリップの続きを作成する拡張機能を利用することで、長時間のコンテンツに仕上げることも可能です。
生成される動画は、標準で 1080p の解像度で出力されます。これは、企業のプロモーションビデオや SNS 向けのコンテンツとして、そのまま実用的なクオリティを確保できるレベルとされています。
用途に合わせて、動画の時間や解像度を調整しながら映像を制作しましょう。
料金体系と「AI クレジット」の仕組み
上記で触れたとおり、Flow の利用には AI クレジットを消費します。ここでは、AI クレジットの消費目安から有料プランの付与体系まで詳しく解説します。
AI クレジットの消費目安とチャージ方法
Flow で動画を生成・編集する際、1 回あたりのAI クレジットの消費量は、選択する AI モデルによって異なります。
| モデル | 使用クレジット (Google Workspace 利用、アドオンなしの場合) |
|---|---|
| Veo 3.1 – Lite | 10クレジット |
| Veo 3.1 – Fast | 20クレジット |
| Veo 3.1 – Quality | 100クレジット |
なお、クレジットの消費量は頻繁に変更される可能性があります。生成前にプロンプトボックス右下の詳細設定欄で最新の費用を確認しましょう。もしクレジットが不足した場合、Google Workspace ユーザーの場合は、追加サービス(以下、アドオン)「 AI Expanded Access 」または「 AI Ultra Access 」を追加購入することでクレジット枠を拡張できます。
プランごとに使用できるクレジットの違い
Flow をビジネスで活用する際、契約しているプランによって毎月付与される AI クレジットの条件が異なります。
アドオン未契約の場合、初回お試し用の100クレジット(使い切り)に加え、毎日50クレジットが付与されます。この日次クレジットは未使用でも翌日には繰り越されず、1日最大50クレジットまでの利用となります。もし1日の付与分を超過してさらに動画生成を行いたい場合は、「AI Expanded Access」や「AI Ultra Access」といったアドオンの追加が必要です。自社の制作頻度に合わせて最適な環境を選びましょう。
| プラン | Business Starter/Standard / Plus | Enterprise Standard/Plus | AI Expanded Access | AI Ultra Access |
|---|---|---|---|---|
| クレジット | 1 日 50 クレジット | 2,000 クレジット / 月 | 25,000 クレジット / 月 | |
AI Ultra Access とは? 料金や導入方法を解説
AI Ultra Access(旧 Google AI Ultra for Business)の機能・料金・導入方法を徹底解説。最上位モデルの Gemini や動画生成 Flow 、開発者向けツールなどが利用できるアドオンサービスの導入メリットをご紹介します。
Flow 導入時のセキュリティ対策
法人でFlow を安全に運用するためには、システム設定と社内ルールの両面から対策を講じる必要があります。
1. 管理者によるアクセス制御
Google Workspace で利用する場合、管理者はドメイン、組織部門(OU)、またはグループレベルで無効にするなど、きめ細かいアクセス制御が可能です。設定は「追加の Google サービス」から制御できます。いきなりの全社導入は避け、まずは必要な部署に限定してアクセスを許可することでリスクを最小限に抑えましょう。
2. 機密情報の入力ルールの策定
Flow は Google Workspace の追加サービスであり、Gmail やGoogle ドライブといったコアサービスとは規約が異なります。 Flow のプライバシーポリシー には「ユーザーによる labs.google / fx のインタラクション、ツールのアウトプット、関連プロダクトの使用状況に関する情報、フィードバックを収集します。」 という記載があり、モデルのトレーニングに利用される可能性があります。「未発表の製品情報や個人情報などは絶対に入力・アップロードしない」といった社内ガイドラインの策定が不可欠です。
3. 利用要件とポリシーの周知
Flow の利用は 18 歳以上(年齢確認済み)に限られます。 また、人物写真のアップロードなどある種のクエリは保護対策により生成されない場合があります。これらの独自規約をユーザーに理解させましょう。
4. 生成物の著作権問題
生成された動画の著作権の帰属については明記されていませんが、すべての生成物にはAI 製であることを示す電子透かし「SynthID」が直接埋め込まれ、常に識別可能です。また、他者の権利侵害に繋がる違法・有害なコンテンツや、不適切な人物画像の生成は独自のポリシーで厳しく禁止されており、システムでブロックされる対策が講じられています。
Flow でクリエイティブDX を加速させる
動画制作の外注コストや時間にお悩みの担当者にとって、Flow は、専門スキルなしで高品質な動画を内製化できる強力な武器です。企業利用で課題となるセキュリティやデータ学習のリスクも、適切なプランの導入やアクセス制御、運用ルールの策定により、安全にクリアすることが可能です。 自社だけでの環境構築やルール策定に不安がある場合は、導入から活用までトータルサポートする専門の支援パートナーへの相談がおすすめです。安全な AI 運用で、自社のクリエイティブ DX を加速させましょう。
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