【企業向け】Gemini Notebook 活用事例8選!職種別の使い方と注意点
コラム更新日:2026.09.25
「社内に膨大な資料やPDF、議事録があるのに必要な情報がすぐ見つからない」「生成AIを業務導入したいが、ハルシネーションや情報漏洩が不安」という企業担当者の方は多いのではないでしょうか。
そうした課題を解決するツールが、Googleの「Gemini Notebook(旧:NotebookLM)」です。一般的な生成AIと異なり、利用者が指定した社内文書や議事録、PDFなどの「ソース」のみを根拠に回答を生成するため、事実に基づいた高精度なリサーチや資料作成が可能になります。
本記事では、Gemini Notebookの基本知識をはじめ、8つの職種別活用事例やGeminiアプリ連携、企業が知っておくべきセキュリティ対策まで分かりやすく解説します。
▶TSクラウドではGeminiの全社活用・定着を後押しする「AI 活用支援サービス for Gemini」を提供しています。組織で安全にGeminiを運用して業務効率化を実現しませんか?
▶ Gemini Notebookの基本機能、プランの選び方、具体的な活用例などをまとめて知りたい方へ
企業がGemini Notebookを活用するための、使い方やプラン選定、情報漏洩対策などを網羅した「【Gemini Notebook導入まとめ】基本機能・プラン選び・活用例まで完全ガイド」もあわせてご覧ください。
執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。
※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。
※名称変更に関するお知らせ: NotebookLMは、2026年7月に「Gemini Notebook」に名称が変わりました。メディア内では旧名称が利用されていることがあります。その場合は、Gemini Notebookに読み替えてご確認ください。
目次
「Gemini Notebook(旧:NotebookLM)」とは
Gemini Notebook(旧:NotebookLM)は、Googleが開発した高度なAIリサーチアシスタントです。一般的な生成AIがWeb上の広範な情報から回答を構成するのに対し、本ツールはユーザーがアップロードした資料の範囲内のみで回答を生成する点に大きな特徴があります。
回答時には情報の根拠となった参照箇所が明示され、番号をクリックすれば該当箇所がハイライト表示されるため、迅速かつ正確なファクトチェックが可能です。また、要約をはじめマインドマップ、FAQ、プレゼン用スライドなどを手軽に自動作成できるStudio機能も搭載しており、大量の文書整理や確認作業にかかる時間を大幅に削減します。


Gemini Notebookとは?使い方から料金、注意点まで徹底解説
「Gemini Notebook」の概要や変更点、音声・動画・スライドなどの生成機能、基本的な使い方を徹底解説。
【職種別】Gemini Notebookの活用事例8選
Gemini Notebookは、業務内容や現場のニーズに応じたドキュメントを読み込ませることで、力を発揮します。ここでは、職種ごとに適した具体的な活用例と実用的なプロンプトを紹介します。
【営業】顧客・商談資料から「商談前ブリーフ」作成
営業担当者は、過去の商談議事録や前回の提案書PDF、顧客企業のIR資料やWebサイトURLをGemini Notebookにソースとして登録することで、商談直前に確認すべき重要ポイントをまとめたブリーフィングシートを短時間で作成できます。
プロンプトでは、「登録した資料に基づき、本日の商談向けブリーフを作成してください。顧客が抱える主要課題、これまでの商談経緯と保留中の懸念点、本日のゴールと推奨提案アプローチをそれぞれ箇条書きで簡潔に整理してください」と指示します。
これにより、商談の準備時間を大幅に削減しながら顧客の文脈を的確に押さえた提案が可能となり、担当者ごとの商談品質のばらつきを防ぐことができます。
【人事・総務】就業規則の「社内FAQ」化
人事や総務部門では、就業規則や賃金規程、育児・介護休業規程、各種手続きマニュアルを登録しておくことで、社内問い合わせに即応できる専用の検索窓口として活用できます。
たとえば、「従業員から病気療養で休職する場合の手続きと手当支給の条件について質問がありました。該当する規程条文を特定し、社員宛ての案内文案を作成してください。根拠となる規程も明記してください」と指示します。
膨大な規程集から該当箇所を目視で探す手間がなくなり、根拠となる規程が明確に提示された正確な回答をスムーズに案内できるようになります。
【企画・マーケ】複数資料から「競合分析表」作成
企画やマーケティング部門では、競合他社各社のサービス資料や料金ページのURL、業界レポートを横断的に比較し、差別化ポイントを洗い出す業務に適しています。
「登録した各社資料を比較し、ターゲット層、月額料金、主要機能、強み、弱みを整理したMarkdownテーブルを作成してください。続けて、自社サービスが差別化を図るための要点を3点挙げてください」と指示を出すことで、手作業ではかなりの時間を要していた情報整理がわずか数十分で完了。客観的なデータに基づいたスピーディな意思決定が実現します。
【開発・情シス】技術文書の「ナレッジベース」構築
システム開発や情シスの現場では、システム設計書やAPI仕様書、過去のインシデント報告書を集約し、開発者向けのナレッジベースとして運用できます。
たとえば、「エラーコード『ERR-502-DB_TIMEOUT』の対応手順を抽出してください。一次切り分けのステップ、確認すべきログ、暫定復旧手順を順に記載してください」と質問することで、若手担当者がベテランの手を止めずに自己解決できるようになり、属人化の解消とチーム全体の開発生産性向上につながります。
【教育・研修】研修資料から「確認テスト」自動生成
社員研修や人材開発の領域においては、Studio機能を活用した問題集や暗記カードの即時出力が効果的です。業務手順書やコンプライアンス規程のファイルを読み込ませることで、受講者の理解度を図る小テストや要点整理用の教材を短時間で用意できます。
たとえば、「インポートした講義テキストの序盤(第1章〜第3章)から、新入社員対象の理解度測定クイズを4択形式で5題提示してください。それぞれの問題に解答および資料の文脈を反映した解説を提示してください」のように依頼すれば、テスト作成の手間を大幅に軽減しながら、学習効果を高める復習環境を迅速に提供できます。
【マネジメント】会議音声から「次回アクション」抽出
管理職やプロジェクトマネージャーは、定例会議の録音データ(mp3やm4aなど)を直接アップロードすることで、外部の文字起こしツールを介さずに要約やタスクの抽出を行えます。
「会議音声から合意された決定事項、次回までのToDo(タスク内容、担当者、期日)、未決のまま持ち越された検討課題を整理してください」と指示すれば、会議終了直後に明確なアクションリストが完成します。認識の齟齬やタスクの抜け漏れを未然に防ぎ、プロジェクトを円滑に進行させることができます。
【法務・管理】契約書PDFから「重要リスク」抽出
契約書の精読や一次チェックといった法務・管理業務の効率化にも非常に効果的です。
「アップロードした契約書案から、自社にとって不利益となる潜在的リスク条項を洗い出してください。特に損害賠償額の上限、知的財産権の帰属、中途解除の条件に関して該当する条文を引用したうえで、具体的な懸念点を提示してください」と指示すれば、確認すべきポイントを短時間で抽出できます。ただし、最終的な法的判断は必ず有資格者が行うプロセスを徹底してください。
【制作】製品仕様書から「提案資料」へ変換
制作や販促の現場では、専門用語が多く難解な製品仕様書を、顧客に伝わりやすい提案書の構成案やキャッチコピーへと変換する用途に役立ちます。
「技術仕様書をもとに、非エンジニアの経営層に向けた導入提案スライド全5枚の構成案を作ってください。各スライドのタイトル、要点メッセージ、根拠数値を記載してください」と指示。Studio機能のスライド資料やインフォグラフィック生成と組み合わせることで、骨子作成からデザイン着手までの時間を劇的に縮めることができます。
▶Gemini Notebookを業務に活かしたくても、「一部の社員しか使いこなせていない」「現場への教育方法がわからない」とお悩みではありませんか?
TSクラウドの「AI 活用支援サービス for Gemini」なら、実務担当者向けの「AI活用実践プログラム」と、AI活用を広げる「基礎eラーニング」で、組織全体のGemini活用と定着をサポートします。
\ 社内の活用格差を解消! /
サービス内容を見るGeminiアプリとの連携活用事例
Gemini NotebookのノートブックをGeminiアプリのチャット画面に接続することで、従来の単体利用では対応が難しかった高度で複雑な業務処理が可能になります。
使い慣れた対話型AIのインターフェースからノートブックを直接呼び出せば、Notebookが誇る厳格なソース準拠性と、Geminiアプリの強みである柔軟な推論力・リアルタイムなWeb検索力・精緻な文書整形能力が強力に融合。AIを活用した業務効率化が、より高度なレベルへと進化します。
複数ノートの横断検索・一括比較
Gemini Notebook単体では単一のノートブック内にあるソースしか参照できません。しかし、Geminiアプリと連携させることで、営業・開発・人事といった複数部門のノートブックをチャットに同時に添付できるようになり、組織をまたいだ一括比較や横断的な検索をスムーズに行えます。


これにより社内ナレッジが結びつき、全社的なアナウンス資料の作成や複雑な意思決定を同一画面上で迅速に行えるため、ノートを切り替える手間が省かれ組織全体の情報活用が加速します。


Gemini Canvasと連携したスライド化
Gemini NotebookのStudio機能で作成されるスライドは構成案の可視化に優れる一方、出力形式の都合上、文字単位の細かな編集や自社テンプレートへの流し込みが難しいという課題がありました。この課題は、Geminiアプリの文書編集機能「Gemini Canvas」と連携することで解決できます。


具体的には、Geminiアプリでノートブックを読み込んでプレゼン骨子を生成し、Canvasモードでレイアウトやテキストを直接編集したうえでGoogleスライド形式へエクスポートします。この連携によりファクトチェック済みのデータをもとに自由に編集可能なファイルが手に入り、資料作成工数を半減させつつ完成度を高められます。
Gemini Notebook の制限とセキュリティリスク
Gemini Notebookは業務を効率化する革新的なツールですが、企業が組織的に導入する際には、無料版における利用上限やセキュリティの取り扱い、データ保護の仕組みを正確に理解し、適切なリスク管理を行うことが不可欠です。
無料版における制限と情報漏洩のリスク
無料版のGemini Notebookは、1ノートブックにつきソースが最大50件、1ユーザーが作成できるノートブックは100件までと制限がかかっています。そのほかにもデータ容量や利用回数にも上限があるため、全社規模のナレッジ基盤としての活用には機能的な制限があります。
さらに注意すべき点として、アカウント種別によるデータ保護基準の違いが挙げられます。個人の無料アカウントで入力したデータがAIの学習に利用されることは原則ありませんが、回答に対するフィードバックを送信すると、入力した質問やファイル、生成された回答の全容がGoogleのレビュアーに閲覧・審査される仕組みになっています。そのため、意図しない情報漏洩を防ぐためにも、未公開の機密情報や個人情報の入力は避けるのが賢明です。
Google Workspace で実現するセキュリティ対策
企業が安全にGemini Notebookを運用するには、法人向けの「Google Workspace」基盤での導入が不可欠です。Google Workspace環境下では、アップロードした資料や入力データ、生成された回答がAIモデルの再学習に使用されることはありません。また、送信したフィードバックを含めGoogleの人間によるデータ閲覧が完全に遮断されるため、極めて機密性の高い文書も安心して扱えます。
管理機能や拡張性の面でも優れた強みを持っています。管理者コンソールから部署ごとの利用権限を制御してスモールスタートできるほか、Google ドライブのアクセス権限と同期されるため非権限者の不正閲覧を防げます。Business Standard 以上のプランであれば、ソース上限の拡張や1日のチャット回数大幅増加が可能となり、企業規模に応じた本格的なナレッジ運用を実現します。
\ Google Workspaceを導入したい /
Gemini Notebookで情報整理を効率化しよう
Gemini Notebookは指定した資料のみを根拠に回答を生成するため、生成AI特有のハルシネーションを防ぎ、正確な情報整理を実現します。成果を上げるには、まず就業規則の確認や提案書の要約など、定常業務から段階的に導入し、Google Workspaceなどの法人基盤でセキュリティを担保することが重要です。
社内に分散した情報の確認作業を効率化することで、社員は本質的なコア業務に集中できるようになります。まずは手元の議事録やマニュアルで、その検索スピードと出典引用の精度を体感してみてはいかがでしょうか。
組織でのAI活用に課題を感じている企業には、TSクラウドの「AI 活用支援サービス for Gemini」がおすすめです。ガイドラインキットの提供から実務担当者向けのオンライン研修、基礎eラーニングまで、組織全体のAI活用と定着をサポートします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼Gemini Notebookの基本とプラン選定、活用例、セキュリティなどのまとめはこちら


【Gemini Notebook導入まとめ】基本機能・プラン選び・活用例まで完全ガイド
Gemini Notebookの基本機能、他社ツールとの比較、情報漏洩対策、ビジネスでの活用例をまとめて紹介しています。


