コラム更新日:2026.03.10

Google が提供する AI リサーチアシスタント「NotebookLM」は、情報整理や要約に便利なツールです。個人向けの無料アカウントでも利用はできますが、ファイル数や質問回数などに制限があり、本格的なデータ分析やチームでの業務利用となると、すぐ上限に達してしまいます。

今回は、NotebookLM 無料版はどのような制限があるのか、ビジネスで利用するうえで知っておくべきリスク、企業が安全に利用するための具体策をわかりやすく解説します。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

NotebookLM無料版にはどんな制限がある?

NotebookLM は無料版でも高性能ですが、いくつかの制限が設けられています。実務で利用するにあたって把握しておきたい主な制限は、以下の 3 つです。


1.利用回数・生成の制限

まずは無料アカウントを利用する場合の、利用回数や生成できる回答の上限を公式情報を元にまとめました。

  • チャット質問回数:1 日あたり最大 50 回まで
  • 音声生成:1 日あたり 3 回まで
  • 動画生成:1 日あたり 3 回まで

2.作成可能なノートブック・ソース容量制限

一度に大量の資料を読み込ませるような用途において、ボトルネックになりやすいのが容量やファイル数の上限です。

  • ノートブック作成数:最大 100 個
  • 1 ノートあたりのソース(資料)数:最大 50 ファイル
  • 1 ソースあたりの容量:最大 50 万語(または 200MB)

3.機能面・運用の制限

無料版は個人利用を想定しているため、チームでの運用や高度なカスタマイズ機能に制限があります。以下、無料アカウントではできないことをまとめました。

  • 回答設定のカスタマイズ:チャットの設定で、「短め」「学習ガイド」といった回答スタイルを指定できません。
  • 「チャットのみ」の共有:共有はチャットだけに限定できず、ソースも含めたノートブック全体のアクセス権を渡すことになります。
  • ノートブックの分析機能:共有したノートブックについて、1日にアクセスしたユーザー数などの利用状況を確認できません。

上限に達した(制限を超えた)場合の対応

無料版の制限に達してしまった場合、業務を止めないための対応策として、以下の 2 点が挙げられます。

    【資料を分割・整理して読み込ませる】
    数年分の議事録や大規模プロジェクトのような、大量のページがある資料をそのまま読み込ませると、容量制限に引っかかりソースとして使用できません。制限を回避するためには、事前にテーマや部署ごとにデータを分割するなど、制限の範囲内に収まるようにデータを小さくしてからアップロードします。 【有料プランにアップグレードする】
    高度な機能を備えた NotebookLM in Pro(以下、Pro 版)にアップグレードします。Pro 版では、ノートブック数が最大 500 個、追加できるソース数が 300、1 日あたりの質問回数が 500 回 へと大幅に拡張されます。法人利用に特化したビジネスツール群 Google Workspace には、NotebookLM をコアサービスとして利用できるプランもあります ので、Google Workspace を導入するのもおすすめです。

▼「NotebookLM in Pro」については、こちらで詳しく解説しています。

NotebookLMをビジネスで利用する場合の注意点

便利な NotebookLM ですが、ビジネス利用では以下のような注意が必要です。

入力したデータがAIの学習に使われるリスク

無料版や個人アカウントによる契約であっても、公式のプライバシーポリシーにおいて「入力したデータが AI モデルの学習に使われることはない」とされています。しかし、これは現時点での無料版の規約に基づくものです。将来的な規約変更や、他の Google サービスとの連携過程でデータがどのように扱われるかについて、法人契約による保証がない状態でのビジネス利用はおすすめできません。

会社が知らない「勝手な利用」による情報漏洩

最も危険なのは、従業員が会社の許可を得ずに個人のアカウントで機密情報や個人情報をアップロードしてしまう「シャドー AI(シャドー IT )」の問題です。無料版では、誰が、いつ、どんなデータにアクセスしたかを企業側で管理できません。共有設定もあいまいになりがちで、誰に・どのような情報を共有するのかを把握できない懸念もあります。特に、暗号化が不十分な環境や多要素認証がない状態での利用は、不正アクセスによる情報漏洩リスクも高まります。

安全にNotebookLMを利用するための対策

上記のリスクを排除し、自社の情報を保護しながら安全な AI 活用を実現するには、システムとユーザー(社員)の、両方の対策が必須です。

エンタープライズ級のセキュリティを備えた法人版の導入

本格的な業務利用で特に社外秘データを扱う場合は、Google Workspace のコアサービスとして NotebookLM を利用することをおすすめします。法人向けプランを導入することで、以下のメリットが得られます。

  • 入力データが AI モデルの学習に利用されないことが、契約レベルで厳格に保証されている
  • プロンプトや生成結果などのデータは、個人ではなく組織が保有する
  • ノートブックごとにアクセス権限を設定可能で、共有範囲をチームや部署ごとに限定し、情報漏洩を予防する

会社側が AI の利用環境を整備することが、シャドー AI の発生を未然に防ぎ、安全なAI活用につながります。

組織の情報を守るための利用ルールの策定とリテラシー教育

単にシステムを導入するだけでは、情報漏洩リスクをゼロにはできません。現場任せにして使い方を属人化させないためにも、利用ルールの策定と社員教育が不可欠です。どの情報を AI に入力してよいか、どの情報は秘匿すべきかという運用ルールを明確にし、ガイドラインとして周知徹底しましょう。定期的なリテラシー研修を実施し、 AI の特性やリスク、正しい活用事例などを全社で共有することも重要です。

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NotebookLMを制限なく使うなら法人版の導入を!

無料で利用できる NotebookLM は、利用回数・生成の制限や作成可能なノートブック・ソースの容量制限などの制限が存在します。コストカット目的で無料の個人アカウントを利用している場合は、この制限が業務の進行を阻害する要因となるだけでなく、情報漏洩といった重大インシデントにつながるリスクをはらんでいます。

企業のセキュリティ要件を満たし、制限を気にすることなく生産性を向上させるなら、法人向けプランの導入をご検討ください。

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