Gemini 無料版と有料版の違いを比較。ビジネス活用に最適な選択肢とは?
コラム更新日:2025.09.02
最近、ビジネスでも注目されている AI サービス。Google が開発したマルチモーダル生成 AI システム「Gemini」もその 1 つです。
しかし、「Gemini の無料版と有料版の違いが分からない」「ビジネスで使うならどれを選べばいいか分からない」「AI の導入に不安があってなかなか行動できない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ビジネスで利用する場合におすすめなのは、Google Workspace に搭載されている生成 AI Gemini です。本記事では、無料版と有料版の違い、ビジネスへの生成 AI 導入の不安を抑えるコツについて分かりやすく解説しています。AI の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
Gemini アプリの無料版と有料版はどう違う?主な機能を比較
Google が提供するチャット型生成 AI の Gemini アプリには、「無料版」と有料版の「Google AI Pro」「Google AI Ultra」という 3 つのプランが用意されています。無料版は、Google アカウントを持っている人なら誰でも無料で利用できます。それぞれの価格と主要機能を表にまとめました。
| 無料版 | Google AI Pro | Google AI Ultra | |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | ¥ 0 | ¥ 2,900 | ¥ 36,400 |
| 使えるモデル | ・Gemini 2.5 Flash ・限定的に Gemini 2.5 Pro |
・Gemini 2.5 Pro ・Gemini 2.5 Flash |
・Gemini 2.5 Pro ・Gemini 2.5 Flash |
| ストレージ容量 | 15 GB | 2 TB | 30 TB |
| NotebookLM | 標準版 | ・Plus ・上限 5 倍 |
・Plus ・最大上限 |
| Deep Research | △ Gemini 2.5 Flash のみ利用可 |
◯ 利用可(上限最大) |
◎ 利用可(上限最大) |
| 動画モデル(Veo) | ✕ | Veo 3 Fast | Veo 3 |
| Flow 映像生成 | ◯ 利用可 Veo 3 月 100 クレジット |
◯ 利用可 Veo 3 Fast 月 1,000 クレジット |
◎ 利用可 Veo 3 利用上限最大 月 25,000 クレジット |
| Whisk 画像→動画 | △ 制限付き |
◯ 利用可 月 1,000 クレジット |
◎ 利用可 月 25,000 クレジット |
| Deep Think | ✕ | ✕ | ◯ 近日提供 |
| Google アプリ連携 | ✕ | ・Gemini in Gmail ・Gemini in Google ドキュメント ・Gemini in Google Vids など |
・Gemini in Gmail ・Gemini in Google ドキュメント ・Gemini in Google Vids など(最大利用上限) |
参考:Google One「追加の保存容量と Google AI を 1 つのサブスクリプションで」、Gemini「Gemini をもっと活用しよう」
無料版は、基本的な質疑応答や簡単な画像生成は可能ですが、高度な推論や大量データの処理、高品質な動画生成などには対応していません。一方、有料版の「Google AI Pro」は、無料版よりも高度な機能を備え、より創造的な作業に向いています。さらに、上位プランの「Google AI Ultra」は、最先端機能へ早期アクセスでき、大規模なコンテンツ制作や AI のプロフェッショナル活用に適しています。
➤Gemini アプリは個人での利用を想定
Google のソリューションにおける Gemini の位置づけとして、チャット型生成 AI の Gemini アプリは、一般ユーザーや学生など、個人での利用を想定しています。一方、企業や組織、チームなど、ビジネスシーンでの活用を想定しているのが Google Workspace です。
Google Workspace は、業務に必要なツールを 1 つに統合した Google 社が提供するビジネス向けのクラウド型グループウェアサービスで、生産性向上とスムーズなチーム連携を実現します。プランに応じて最新の生成 AI Gemini も追加料金なく利用でき、AI 活用によってさらなる業務効率化が期待できます。
ビジネスシーンでの AI 活用は Google Workspace が最適
Gemini アプリの無料版と有料版の違いを見てきましたが、生成 AI を活用する目的がビジネスで、企業として AI を活用していくのであれば、Google Workspace の利用が賢い選択といえます。ここでは、Google Workspace で利用できる生成 AI サービス「Gemini アプリ」「Google Workspace with Gemini」「NotebookLM」の特徴を紹介します。
関連記事:Google Workspace の生成 AI Gemini とは?料金や機能、導入方法を徹底解説
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➤Gemini アプリ
Gemini アプリは、チャット型の AI サービスです。前述の通り、個人でも利用できますが、Google Workspace の生成 AI サービスの 1 つとして利用する場合、Gemini のデータ学習に使われない、Google Workspace と連携できるといった、さらにビジネスに便利な機能が備わっています。Google Workspace との連携により、Gmail や Google ドキュメント、ドライブのデータに基づいたパーソナルな出力や分析も可能です。
また、Gemini アプリを最大限に活用できる「Google AI Ultra for Business」では、コードブロック全体の開発、単体テストの生成、反復的なコーディング タスクの自動化などにも対応しています。「Google AI Ultra for Business」は、Google Workspace のアドオンとして利用可能です。
➤Google Workspace with Gemini
Google Workspace with Gemini は、Google Workspace のアプリ内で直接 AI が利用できる機能です。エディションによる制限はありますが、AI アシスタントとして利用できる「サイドパネル」や、Gmail や Google ドキュメント内で文章生成が行える「文書作成サポート:Help me write」などの機能が備わっています。
関連記事:Gemini サイドパネルの使い方!各アプリでできることをご紹介
➤NotebookLM
NotebookLM は、無料で利用できる Google が提供するノートブック形式の AI ツールです。ユーザーがアップロードした内容を、AI の技術で整理・分類・管理できます。Google Workspace 契約エディションによって、より高度な機能が利用できる「NotebookLM in Pro」が追加料金なしで利用できます。
関連記事:NotebookLM とは?機能・使い方から活用事例まで徹底解説
Google Workspace で Gemini をビジネス活用するメリット
ここからは、Google Workspace で Gemini をビジネス活用するメリットをご紹介します。
➤Google Workspace アプリとのシームレスな連携
Google Workspace の生成 AI Gemini は、一般的な生成 AI サービスに加え、Google Workspace とシームレスに連携できるのが特長です。Gmail や Google ドキュメントなどのアプリ内で利用でき、会議のアシスタントやデータ整理、ワークフローの自動化に活用できます。AI が業務をサポートしてくれるため、ビジネスの生産性向上が期待できるでしょう。
➤高度なセキュリティ
Google Workspace の生成 AI Gemini は、ビジネスに AI を導入する際に懸念されるセキュリティ面でも安心して活用できます。Google Workspace の生成 AI Gemini は、Google のプライバシーポリシーのもと、入力した内容や生成された回答のデータを学習しない・使用しないことが明言されています。 情報漏洩やシステム障害などのリスク対策が必要な企業にとっては、よりセキュリティが強化された Google Workspace の生成 AI Gemini を選択することをおすすめします。
参考:Google Workspace「生成 AI 時代における Google Workspace データの保護の取り組み」
Google の生成 AI「Gemini」 の機能や活用例をまとめた資料をご用意しています。無料でダウンロードできますので、ご活用ください。 ⇒ 今すぐ資料をもらう
Google Workspace の生成 AI Gemini の利用方法
Google Workspace の生成 AI Gemini の導入方法について、必要なことや料金、リスクや不安を抑えた導入のコツについてご紹介します。
➤Google Workspace のライセンス契約が必要
Google Workspace の生成 AI Gemini は、Google Workspace の機能の一部となるため、Google Workspace ライセンスの契約が必要です。まずはエディションや機能など、以下を参考にご検討ください。
関連記事:Google Workspace 導入はこれで完璧!申し込み手順を詳しく解説
➤Google Workspace の生成 AI Gemini の料金
Google Workspace の生成 AI Gemini の料金は、Google Workspace のライセンス料に含まれます。Gemini 以外にも、ストレージ容量や活用したい機能・目的にあわせてエディションを選択するとよいでしょう。
| Business | Enterprise | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| Starter | Standard | Plus | Standard | Plus | |
| 価格 ユーザー1人あたりの月額 (年間契約の場合) |
¥800 | ¥1,600 | ¥2,500 | ¥3,060 | ¥3,980 |
| 利用可能人数 | ~300人 | ~300人 | ~300人 | 無制限 | 無制限 |
| ストレージ容量 ユーザー1人当たり |
30GB(プール) | 2TB(プール) | 5TB(プール) | 5TB~(プール) | 5TB~(プール) |
| 生成 AI 機能 | ◯ (機能制限あり) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
関連記事:Google Workspace のエディションを比較!プランの特徴や選び方のポイントを解説
➤リスクや不安を抑えた導入のコツ
ビジネスへの AI 導入は、業務効率化に期待する一方で、不安を感じている方も多いかと思います。そこで、リスクや不安をできるだけ抑えられるような導入のコツをまとめました。
AI への理解を深める勉強会を実施する
AI への知識が乏しいと、不安は大きくなりがちです。Google Workspace の生成 AI Gemini や AI そのものについての勉強会を開催し、社内全体で AI への理解を深めることで、より効果的に活用できるでしょう。
トライアルで 30 日間試す
Google Workspace はトライアルも提供されています。Google と直接契約する場合では 14 日間ですが、株式会社TSクラウドでは 30 日間お試しいただくことが可能です。しっかりとトライアルすることで、自社に合っているか検討することができ、不安も軽減できるでしょう。
サポート体制のしっかりした代理店を選ぶ
「困ったときにすぐにサポートがほしい」「運用のベストプラクティスを知りたい」といったお悩みにすぐに対応できるサポートの手厚い代理店を選ぶとよいでしょう。
株式会社TSクラウドでは、生成 AI の社内導入サポートとして、「Gemini 活用支援パック」を提供しています。生成 AI 初級者の方や基本的な使い方を学びたい方向けに、実務内容を見据えた内容をハンズオン形式で学習できます。詳しくはお問い合わせせください。
ビジネス成長のパートナーには Gemini を搭載した Google Workspace がおすすめ
Google Workspace の生成 AI Gemini は、Google Workspace 内で使えるビジネス向けの生成 AI サービスです。無料版の Gemini アプリもありますが、Google のアプリケーションとの連携やセキュリティ面から、ビジネスでの利用には Google Workspace の生成 AI Gemini をおすすめします。「導入したいがやっぱりまだ不安」という方は、まずはお悩みをお聞かせください。Google Workspace の生成 AI Gemini で、一緒に新しい働き方の一歩を踏み出しませんか?
Gemini の全貌と活用法を手元でじっくり確認できるお役立ち資料もご用意しています。無料でダウンロードできますので、ご活用ください。



