コラム更新日:2026.03.03

生成 AI の台頭により、ソフトウェア開発は「人間がコードを書く」時代から「AI がタスクを完結させる」時代へとシフトしています。その中心を担うのが、Google が発表した次世代 AI 開発プラットフォーム Antigravity です。

本記事では、単なるコード補完ツールを超え、自律してタスクを遂行する「AI エージェント」としての Antigravity について、その概要、機能、料金体系、日本語化の手順までを徹底的に解説します。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

Antigravity とは?Google が提供する次世代 AI エージェント

(Antigravity)


Antigravity は、ソフトウェア開発の工程を AI が自律的にサポートするプラットフォームです。従来の「AI にコードの一部を書いてもらう」ツールとは一線を画し「依頼したタスクそのものを AI が解決する」エージェントとしての性質を持っています。

指示を与えると、AI がプロジェクト全体を俯瞰して必要な修正箇所を特定し、コード作成からテスト、エラー修正までをワンストップで実行。これにより、開発のボトルネックを解消し、プロジェクトのスピードを飛躍的に向上させます。

Antigravity の主要機能と特徴

ここでは、Antigravity の主な機能と特徴についてご紹介します。

AI による開発自動化とタスク実行

Antigravity には、開発者が直接コードを記述し、指示を行う従来の「Editor」に加え、「Agent Manager」という管理画面が用意されています。開発の初期段階や新機能のベース作成といった「0から1」を作る大きな工程は、Agent Manager に一任するのが効率的です。

Agent Manager の特徴は、AI エージェントに対して「新機能の追加」や「バグ修正」といった開発目的を大まかな指示として与えられる点です。AI はその指示に基づき、自律的に思考ループを回し、作業計画の策定、実行、検証までを一貫して行います。この仕組みにより、ユーザーは進捗を監視し、最終的な成果を承認するだけで、プロジェクトをスムーズに進行させることが可能になります。

一方で、AI が生成したコードに対する微調整や、プロジェクト独自の規約に則った精密なリファクタリングを行いたい場合には、人間が主導権を握る Editor モードが威力を発揮します。

VS Code ベースの親しみやすい操作感

Antigravity は、多くのエンジニアが使い慣れている統合開発環境「Visual Studio Code(VS Code)」を基盤としています。この VS Code ベースの親しみやすい操作性は、現場のエンジニアにとって導入時の教育コストや心理的な抵抗を大幅に軽減することでしょう。


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Antigravity の使い方

前述の通り Antigravity には「Editor」と「Agent Manager」の 2 つの管理画面があります。ここではそれぞれの具体的な操作方法と活用術についてご紹介していきます。

Editor の使い方

(Editor の操作画面)

Editor では、従来通り開発者自らコードを書くことに加え、AI と協力して特定のコードをブラッシュアップしていくことができます。局所的な修正やリファクタリングに最適なモードです。

  • 選択と指示
    修正したい範囲をマウスでドラッグして選択し、ショートカットキー Cmd + I(Windowsは Ctrl + I) を押します。表示された入力ボックスに、「もっと読みやすくするために async / await を使い、本番環境に耐えうるようエラー処理も追加して」といった具体的な要望を入力しましょう。
  • 差分の確認
    指示を送信すると、AIが提案したコードが「Diff View」として表示されます。変更箇所がひと目でわかるようになっており、新しく追加される部分は緑色、削除される古い部分は赤色でハイライトされます。
  • 適用または拒否
    内容を確認し、提案がイメージ通りであれば「Accept(適用)」をクリックして反映させます。もし意図と異なる場合は「Reject(拒否)」で取り消すか、追加の指示を出してさらに微調整させることも可能です。

Agent Manager の使い方

(Agent Manager の操作画面)

チャット形式で会話をしながら開発を進められる Agent Manager は、非エンジニアや、プロジェクト全体を指揮するマネージャー層に最適なモードです。ファイル単体ではなく、「アプリに新しい機能を丸ごと追加する」ような、大規模なタスクを得意としています。

  • 指示を出す
    エディタ画面の「Open Agent Manager」をクリックして専用のチャット画面を開きます。画面中央の入力ボックスに、大まかな要望を日本語で入力するだけで、開発がスタートします。
  • 計画と実行を見守る
    指示を入力すると、AI は即座に「作業計画」を提示します。どのファイルを新規作成し、どこを書き換えるべきかを AI が自ら判断し、目の前で次々とコードが書き込まれていく「ライブログ」が流れます。ユーザーは、進捗をリアルタイムで見守るだけで、複雑な操作は一切不要です。
  • 全てを反映させる
    作業完了後、作成された成果物は「Artifacts(アーティファクト)」としてまとめられます。「Apply All」をクリックすれば、すべての変更が一瞬でプロジェクトに統合されます。万が一エラーが出ても、AI が自ら原因を特定して修正を繰り返す「自己修復機能」があるため、最後まで任せられます。

Antigravity の導入手順と入力画面の日本語化設定

ここでは Antigravity 導入ステップと日本語化設定について解説します。

Antigravity 導入への 3 ステップ

Antigravity の導入手順は以下の通りです。


(Antigravity のダウンロード画面)

  1. インストーラーのダウンロード
    公式サイト( antigravity.google )から、 OS に合わせたインストーラーをダウンロードします。
  2. Google アカウントでのログイン
    インストール後、 Antigravity を起動し、 Google アカウント(法人であれば Google Workspace アカウント)でサインインします。
  3. 設定のインポート
    すでに VS Code を利用している場合、既存の設定や拡張機能をそのままインポートできます。

日本語環境の設定手順

Antigravity の日本語化の手順は、以下の通りです。

(Japanese Language Pack for VS Code のダウンロード画面)

  1. 拡張機能マーケットプレイスを開く
    画面左側のサイドバーにある「Extensions」アイコンをクリックします。
  2. 「Japanese Language Pack」を検索
    検索窓に「Japanese」と入力します。
  3. インストール
    「Japanese Language Pack for VS Code」を見つけ、「Install」をクリックします。
  4. 再起動
    右下に表示されるポップアップに従って再起動を行うと、メニューが日本語に切り替わります。

Antigravity の料金と法人契約の選び方

現在、Antigravity は、パブリックプレビューとして個人向けに無償で提供されています。有料プランとしては、Google One 経由の開発者向けプラン(Google AI Pro or Ultra)とGoogle Workspace 向けのチームプラン(AI Ultra Access)があります。用途に合わせて有料プランへ移行することで、無料版に設定されている利用制限が緩和され、より高度でストレスのない開発環境を構築できます。

特に、Google Workspace を利用中であれば、追加アドオン AI Ultra Access の導入をおすすめします。最新モデルへの優先的なアクセス権を得られるだけでなく、最高水準の実行上限が保証されるため、大規模な自律型エージェント開発を推進する企業にとっては必要不可欠といえるでしょう。

ただし、AI Ultra Access の料金プランは現在公式サイト上に具体的に記載されていません。具体的な料金の確認・申し込みは、管理コンソールまたは販売パートナーを通じて確認できます。TSクラウドでは、AI Ultra Access に関するご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。


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Antigravity で DX を加速させる

Antigravity の導入は、単なる開発支援に留まらず、誰もがエンジニアリングに参加できる環境構築を可能にします。しかし、重要なのはツールの導入そのものではなく、Antigravity を組織の戦略的な核として位置づけ、いかに迅速に成果に結びつけるかという点にあります。

Google Workspace を利用中の組織においては、追加アドオンである AI Ultra Access を基盤とした環境整備と Antigravity の組み合わせが、開発現場を「作業」中心の場から「創造」中心の場へと変革し、新たな開発の可能性を大きく広げます。Antigravity で DX を加速させましょう。

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