Gemini 活用で営業を超効率化!具体的な活用法と注意点
コラム更新日:2026.02.20
Google の生成 AI Gemini は、使い方次第で営業担当の優秀なアシスタントとなります。事務作業や情報収集に追われる時間は、営業職にとって解決したい課題ですが、Gemini を活用することでこれらの負担を軽減し、顧客との対話に集中できる環境を整えられます。
今回は、Gemini で営業プロセスの効率化と業務の質を向上させる方法を、わかりやすく解説します。注意点もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
▼ 事務作業に追われて、「時間が足りない」と感じていませんか?Gemini で作業を効率化して、営業本来の業務に集中できるようにしましょう。
執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
目次
営業の優秀なアシスタント、生成AI「Gemini」とは
営業担当者にとって、リサーチや事務作業の作業負担をどう軽減するかは、常に頭を悩ませる課題ではないでしょうか。 Gemini を営業活動に導入すれば、商談の準備から顧客への提案、その後の管理まで、「専用アシスタント」として業務をフルサポートしてくれます。
ツール横断的な AI 利用で効率アップ
いろいろな生成 AI の中で Gemini をおすすめする理由の一つが、 Google Workspace というプラットフォームの中で、 横断的に Gemini を利用できる ことです。営業担当者は 1 日のうちに何度もメール、カレンダー、資料作成ツールを往復しながら作業を行うと思いますが、Google Workspace の Gemini は、ツール間の行き来という手間がありません。
たとえば Google スライド上で Gemini を呼び出して提案資料の構成を生成する、Gmail 上で Gemini がフォーマルな返信のドラフトをつくるなど、使用するツールの中で Gemini を利用できるため、ツール切り替えの手間や工数を削減。「生成 AI を使うことで逆に工数が増えた」という本末転倒な事態を起こしません。
万全のセキュリティで入力情報をしっかり保護
営業活動では、顧客の個人情報や未公開の戦略といった機密情報を扱うため、強固なセキュリティで保護されたツールの利用が必須です。 法人向けツール群である Google Workspace の Gemini では、入力データは AI の学習に使用されません 。「機密情報をうっかり AI に読み込ませてしまった!」などのセキュリティリスクを心配せず、営業担当者は安心して Gemini を活用できます。
加えて、Google Workspace の一部プランは、現場の担当者がアクセスできる情報を組織的に制限し、管理できます。Gemini に入力できる情報をあらかじめ制限するという仕組みをつくることで、ヒューマンエラー問題をクリアして Gemini が活用可能です。
営業の課題を解決する Gemini 活用例
Gemini を営業に導入することで、日々のルーティンワークから戦略的な資料作成まで、幅広い業務を効率化できます。ここでは、実際の営業活動における 3つ のフェーズ(商談準備・提案・商談後)に沿って、具体的な活用例を紹介します。
【商談準備】情報整理と資料作成を効率化
「商談の成否は事前の準備で決まる」とも言われていますが、顧客リサーチをきちんと行うには、膨大な時間がかかります。Gemini を活用すれば、対象企業の最新ニュースや決算情報、業界動向を瞬時に整理し、想定される課題などをリストアップ可能です。たとえば、プロンプトに調べたい企業名を入力して「この企業の最新の経営課題を抽出して」と指示するだけで、 リアルタイムの検索結果に基づく要約が生成されます。
また、提案書のドラフトも Gemini で生成できます。過去の類似事例を参考にしつつ、ターゲットに合わせたドラフトを数分で作成できるため、ゼロから資料を作るストレスがありません。リサーチにかける時間を削減しつつ、より深い顧客理解に基づいたアプローチが可能に。作業としての資料作成ではなく、顧客への「価値提案」を磨くことに時間を使えるようになります。
【提案時】カスタマイズ資料を自動生成
画一的な提案では、顧客の心は動きません。 Gemini なら、顧客ごとにパーソナライズされた資料のベースを素早く作成できます。
たとえば、プロンプトで要件を指示するだけで、顧客の課題に合わせた提案書の構成案や、たたき台を生成できます。また、同じ商品の紹介であっても、ターゲットの業界を指定することで、「刺さる言葉」を選んで書き分けることが可能です。さらに、Gemini の画像生成機能「Nano Banana Pro」を活用すれば、自社製品の画像を使ってプレゼン資料のテイストに合ったイメージ画像を合成するなど、視覚的にも説得力がある提案資料を作成できます。
【商談後】議事録作成と次回アクション整理を自動化
商談直後のフォローアップも、成約率に深くかかわります。Gemini は、Google Meet での会話を録音・文字起こしし、重要な決定事項や必要なアクション(To Do)を自動で抽出します。時間をかけておこなっていた議事録作成が、わずか数分で完了するため、担当者はいち早く顧客フォローが可能です。
「顧客への御礼メール」のドラフトも Gemini で作成できます。 Gmail 上で前回のやり取りを踏まえたフォロー文面を生成することで、顧客に対して迅速なレスポンスが可能。この一連の流れを自動化することは、いくつものメール返信を行う営業担当者にとって時短となり、顧客との信頼関係を強固にする効果も期待できます。
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営業で差がつく「高度な機能・ツール」の使いこなし術
高度な機能・ツールを使いこなすことで、 Gemini の効果はさらに高まります。ここでは、トップセールスのノウハウ共有や深いリサーチを可能にする具体的な手法を紹介します。
営業に特化した「Gem」でトップセールスの思考を標準化
「Gem 」とは、 Gemini に特定の役割や知識をあらかじめ設定しておける機能です。たとえば「経験豊富な営業コンサルタント」という役割を Gem に持たせ、そこに自社の成功事例や提案のコツを学習させます。
若手社員が自分の提案書をこの Gem に見せてアドバイスを求めることで、トップセールスの視点に基づいたフィードバックを受けられます。個人の経験に頼っていた営業ノウハウがチーム全体で共有されれば、教育コストを抑制しながら、チーム全体の提案力の底上げにつながるでしょう。
「Deep Research」で顧客の潜在ニーズを探る
「Deep Research」は、Gemini が自律的に情報を収集・分析し、高度なレポートを作成する機能です。たとえば「●●業界が抱える将来的な課題と、それに対する最新技術の活用事例を調べて」といった指示に対し、網羅的な回答を作成します。
この機能を使うと、営業担当者は短時間で専門的な知見を得ることができ、顧客自身も気づいていないような潜在的な悩みに対する提案が可能になります。根拠のある鋭い提案は、顧客からの信頼を勝ち取るとともに、価格競争に巻き込まれない独自のポジションを築くのにきっと役立つでしょう。
「NotebookLM」で情報を共有して属人化を解消
「NotebookLM」は、特定のドキュメントや資料をソースとして読み込ませ、その範囲内で回答を生成させるツールです。過去の提案書、製品仕様書、商談メモなどを NotebookLM に集約することで、営業専用のナレッジベースを構築できます。「以前、似たような要望があった時にどう対応したか?」と質問すれば、追加した資料(ソース)を基に回答してくれます。
このナレッジをチームで共有すれば、特定の担当者しか知らなかった情報が誰でも引き出せるようになり、業務の属人化を防ぐ効果も期待できます。バラバラになっていた情報を「活用できる知識」に変えることで、組織としての対応力が強化されるでしょう。
サイドパネル活用で提案作業を効率化
Google Workspace の各アプリ右側に表示されるのが「サイドパネル」です。アプリ上で Gemini を使用できるため、作業の流れを止めずに Gemini を活用できます。具体的には、Google ドキュメント で提案書を書きながら、サイドパネルの Gemini に「この段落をもう少し説得力のある表現に書き換えて」と頼んだり、 Google スプレッドシートで顧客リストを見ながら「この企業の業種に基づいた最新トピックを教えて」と尋ねたりできます。
アプリと Gemini でタブを切り替える手間がなく、現在やっている作業を AI が理解しているため、指示がスムーズに伝わります。この「日常の小さな作業の効率化」が、最終的に時間の余裕を生み出すことにつながります。
【事例あり】Google Workspace とは?使い方やできること、料金プランを解説
Google Workspace 導入のメリットや具体的なプラン比較を、よりわかりやすく解説しています。
営業の成果につなげる Gemini 運用のコツと注意点
Gemini は営業の強力な味方ですが、利用方法によっては思わぬリスクになる場合もあります。ビジネスシーンにおいて、 AI を使いこなし成果を出し続けるためのポイントを紹介します。
精度の高い回答を引き出すプロンプトを共有
AI から精度の高い回答を得るには、指示文(プロンプト)の質が重要です。「資料の構成案を作って」というあいまいな指示ではなく、役割・対象・目的が明確なことがコツです。「成果が出たプロンプト」はチームで共有し、テンプレートにすることをおすすめします。
プロンプト例
良質なプロンプトをチームで共有することで、誰でも高いクオリティの成果物を出せるようになり、活用の幅が広がります。
回答は必ず人が確認
生成 AI には、もっともらしい嘘をつく「ハルシネーション」のリスクが常に伴います。Gemini が生成した提案内容やリサーチ結果をそのまま使用するのではなく、必ず営業担当者が「事実確認(ファクトチェック)」と「文脈の調整」をしましょう。特に数字や固有名詞などに関わることは、ダブルチェックが不可欠です。
AI はあくまで「たたき台」をつくるツールであり、法律や規約に関わるなど専門的な内容は、法務部門や専門家の判断を仰ぎましょう。顧客との信頼関係を維持しながら AI を活用し続けるには、「最終的な判断と顧客への責任は人間が持つ」という意識が重要です。
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Gemini は営業担当者がより価値の高い仕事に集中するための、強力なパートナーとなる存在です。リサーチや資料作成、議事録の整理といった事務作業を AI に任せることで、顧客と向き合う時間が増え、提案の質を向上させる効果が期待できます。
今回紹介した具体的な活用法や注意点を参考に、まずは身近な業務から Gemini を取り入れてみてください。ツールを正しく使いこなし、チーム全体のスキルを底上げしていくことで、競争の激しい市場でも一歩先を行く営業組織を築くことができるはずです。
