Google Workspace with Gemini の使い方。できることは?日本語対応はいつ?
コラム更新日:2025.07.31
「Google Workspace の生成 AI を使って生産性の向上に役立てたい」「そもそも何ができるのか知りたい」「日本語でも使えるの?」など、Google のビジネス向け生成 AI に興味を持っている人は多いかと思います。
Google Workspace の AI サービスは複数提供されており、Google Workspace のアプリ内で直接利用できる AI サービスが「Google Workspace with Gemini」です。
本記事では、Google Workspace with Gemini の始め方や日本語未対応の機能を使う場合の言語設定、各アプリケーションでの Google Workspace with Gemini の使い方とできることをご紹介。「実際にどんな場面にどう活用できるの?」と気になる方向けにビジネスでの利用シーンごとの活用方法についてもお伝えします。Google Workspace with Gemini で業務効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
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※機能によっては Google Workspace Labs や α 版での提供となります。機能がご利用いただけない場合、管理者による設定をご確認ください。
執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
Google Workspace with Gemini とは?
Google Workspace with Gemini とは、Google Workspace の AI サービスの一つで、各アプリケーションの中で で直接 AI が利用できる機能です。
Gmail、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleプレゼンテーション、Google Meet などの Google Workspace の主要なアプリケーションで AI ワークアシスタントとして活用できます。(※無料 Google アカウントではご利用いただけません。)
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Google Workspace with Gemini は日本語で使える?
Google Workspace with Gemini は、サイドパネルや Help me write など、多くの機能で日本語対応がされています。(※2025 年 7 月現在)
以下の記事で、機能ごとの日本語対応をまとめていますので、参考にして下さい。
関連記事:Google Workspace の生成 AI Gemini とは?料金や機能、導入方法を徹底解説
Google Workspace with Gemini の始め方
Google Workspace with Gemini を利用するための準備をご紹介します。
➤まずは Google Workspace を導入
Google Workspace with Gemini のご利用には、Google Workspace の Business エディションもしくは Enterprise エディションのご契約が必要です。Google Workspace の導入がお済みでない場合は、以下の記事を参考に、まずはお申し込みをお願いいたします。
関連記事:Google Workspace 導入はこれで完璧!申し込み手順を詳しく解説
➤Google Workspace with Gemini を有効化
Google Workspace の Google Workspace with Gemini が利用可能なエディションを導入していれば、設定なしですぐに利用できます。
組織のセキュリティポリシーや利用状況に応じて、管理者がアクセスを制限することも可能です。ただし、アクセス制限にもエディションによって利用制限があるため、ご注意ください。
➤日本語未対応の機能は利用時に言語設定を変更
日本語が未対応の機能を利用する場合、アカウントの言語を日本語から英語に変更する必要があります。以下の方法で、言語設定を変更して下さい。
- Google アカウントへアクセス
- 左側のメニューバー「個人情報」>「ウェブ向けの全般設定」>「言語」をクリック


- 優先言語の日本語の横の鉛筆マークをクリック


- 「English」>「United States」を選択し、「保存をクリック」


Google Workspace with Gemini の使い方とできること
Google Workspace with Gemini がの使い方とできることの一例をご紹介します。
➤Gemini サイドパネル
Gemini サイドパネルとは、Google Workspace のアプリ上で Gemini を使用できる AI アシスタント機能です。サイドパネルが対応しているアプリは、Gmail、Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライド、Google Chat、Google ドライブです。
アプリやタブを切り替える必要がなく、「Gemini アイコン」のクリックで直接 Gemini へアクセスでき、Google ドライブ内のファイルや Gmail から情報を収集し、コンテンツの要約や文章作成、アイデアの提案をしてくれます。


関連記事:Gemini サイドパネルの使い方!各アプリでできることをご紹介
➤Gmail でメール作成やスレッドの要約、検索
Gmail で、利用可能な文章作成サポートが「Help Me Write」です。新規メール文章の作成や下書きの修正を、AI を使って短時間で行えます。
また、サイドパネルを利用すれば、複数回のやり取りをしているメールの内容を要約したり、必要な情報を検索して見返す時間をなくしたりと、メール業務が効率化され、生産性が向上します。Gemini を使って返信の候補を取得する「コンテキストに応じたスマート リプライ」も提供されており、出先ですぐに返信できない場合などに便利です。(※日本語未対応)
関連記事:Gemini for Google Workspace でメールを自動作成する方法
➤Google ドキュメントで文書の作成をサポート
Google ドキュメントでは、Gmail 同様に、文章作成サポート「Help Me Write」が利用可能です。 鉛筆アイコンをクリックし、プロンプト(指示文)を入力すれば、メールの下書きやプロジェクトの計画書などの素案を作成してくれます。 書きにくい文章でもすぐに生成してくれるため、文章作成にかけていた時間を短縮できます。
Google ドキュメントでは、ほかにもサイドパネルや資料に挿入する画像作成、議事録・論文などのドキュメントの要約機能も提供されており、AI を活用して文章作成の作業時間を大幅に減少します。
詳しい使い方:Google ドキュメントの Gemini の使い方。AI で文章生成を時短!
➤Google スプレッドシートでデータの整理や分析
Google スプレッドシートでは、サイドパネルでテーブルや数式の自動作成やグラフ作成・データ分析ができます。
また、AI を使って効率的にデータ入力できる「拡張版スマート フィル」が提供されおり、データ整理のサポートも行えます。
関連記事:スプレッドシート × Gemini の連携で生産性向上!AI 活用のヒント
➤Google スライドで画像を生成
Google スライドでは、プロンプトを入力し、画像を生成する機能「Generate an image」が提供されています。難しいプロンプトは不要で、生成したい対象と画像のテイスト(水彩画風や写真、スケッチなど)を指定するだけで、簡単にオリジナル画像の生成が行えます。
プレゼンテーション資料を作成する際に、イメージに合う画像を検索する時間が大幅に短縮でき、業務効率化に繋がります。
関連記事:Google スライドで使う画像を AI で自動生成する方法
➤Google Meet で自動メモ生成や字幕の翻訳
Google Meet では、会議内容を自動的に Google ドキュメントにメモをする機能があります。会議に遅れて参加する場合は、メモから概要を作成し、進行状況の確認も可能です。また、会議の主催者とこの機能をオンにしていたすべての出席者が、生成された会議メモのドキュメントへのリンクが記載されたメールを受け取れるため、議事録作成にかかる時間の短縮も実現できます。
また、会議内容を字幕で翻訳する機能もあり、複数言語間での会議もスムーズに行えるでしょう。ほかにも、音声などの品質向上や背景画像の作成など、Web 会議の質と効率を向上させる機能が複数提供されています。
関連記事:Google Meet で AI を使う!背景の作成や翻訳機能で会議の質を上げよう
Google Workspace with Gemini が活用できるビジネスシーン
Google Workspace with Gemini は、使い方によって、ビジネスでさまざまな場面に活用できます。実際のシーンごとの活用例を以下でご紹介します。
➤営業担当者の生産性向上
Google Workspace with Gemini は、見込み顧客に合わせたメッセージや資料の作成など、顧客アプローチから提案までのプロセスを迅速化できます。
- Gmail:営業メールの下書き、テンプレートの作成、メールスレッドの要約
- ドキュメント:営業資料や提案書の文章作成、校正、サイドパネルで要約
- スプレッドシート:プロジェクト管理表の作成、顧客データの整理
- スライド:プレゼンテーションや資料の画像生成、ドキュメントからプレゼンテーションの作成
- Google Meet:翻訳、背景画像の生成、議事録作成(提供予定)
➤マーケティングに関するコンテンツ作成
文章作成や定期タスクの自動化、画像生成によるクリエイティブ業務に活用することで、コンテンツ作成のコストを削減できます。
- Gmail:メールマーケティングの文章の下書き、メールスレッドの要約
- ドキュメント:ブログや広告コピーなどの下書き、校正、サイドパネルで要約
- スプレッドシート:キャンペーンの進行状況の管理表作成、集客データの整理
- スライド:ブランディングに合わせたイラストやデジタル広告などの画像生成
- Google Meet:複数言語での翻訳、背景画像の生成、議事録作成
➤カスタマーサポートによる顧客満足度の向上
Google Workspace with Gemini を利用し、大量の情報を把握・管理して作業効率の向上を実現します。また、問い合わせに対する最適な回答を迅速に生成し、顧客対応にかかる時間の軽減や顧客満足度向上につながります。
- Gmail:問い合わせに対する自動応答や文章作成
- ドキュメント:問い合わせ内容に対する回答の生成、顧客プロフィールの作成、校正、サイドパネルで要約
- スプレッドシート:顧客からの質問やサポートケースの整理
- スプレッドシート:面接者への評価表作成、オンボーディング期間のスケジュールやタスクの管理
➤人事業務の作業時間軽減
採用や研修資料の作成など、人事業務の効率化も行えます。
- Gmail:採用メールのテンプレート作成
- ドキュメント:職務内容説明書や求人広告の文章作成、面接の質問準備、履歴書の要約・分析
- スプレッドシート:面接者への評価表作成、オンボーディング期間のスケジュールやタスクの管理
- スライド:研修資料の画像生成、ドキュメントからプレゼンテーションの作成
仕事効率が格段にあがる Google Workspace with Gemini を使いこなそう
本記事では、Google Workspace with Gemini ついて、導入方法、各アプリケーションでの Google Workspace with Gemini の使い方やできること、ビジネスシーンごとの活用例もご紹介しました。
AI の技術は、今後ますます進化し、企業経営において重要な役割を果たすと考えられます。効果的な活用が、企業の競争優位性を確立し、持続的な成長の達成につながるでしょう。Google Workspace with Gemini は、ビジネスでの AI 活用を加速させるツールです。AI を使いこなして業務効率化とイノベーションを実現しませんか?
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