スプレッドシート×Geminiの使い方完全ガイド|活用例やプロンプトのコツ、注意点を解説
コラム更新日:2026.07.24
生成AIの登場で、ついにワンクリックで表作成ができる時代が到来しました。しかし、「Geminiを使って表作成やデータ分析を効率化する方法がわからない」「GeminiがGoogle スプレッドシートでできる具体例を知りたい」といったお悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
これらを解決できるのが、Google スプレッドシートのAI機能「Gemini in Google スプレッドシート」です。AIを活用したテーブル作成やデータ分析により、作業時間を大幅に削減。さらに、データ活用の促進によって、ビジネスの競争力強化も期待できます。
本記事では、Gemini in Google スプレッドシートの利用条件、主要機能である「サイドパネル」「AI関数」「拡張スマートフィル」の使い方、活用方法、注意点など徹底解説します。ぜひ、AIを活用した新しい働き方を始める参考にしてください。
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※Gemini in Google スプレッドシートの利用には、対象となるGoogle Workspaceプランの契約が必要です。また、機能がご利用いただけない場合、管理者による設定をご確認ください。
執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。
※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。
目次
Gemini in Google スプレッドシートとは?
Gemini in Google スプレッドシートとは、Google スプレッドシートに搭載されたAIアシスタント機能のことです。AIを活用したテーブル作成やデータ分析による作業時間の削減、データ活用の促進によるビジネスの競争力強化が期待できます。(※無料のGoogleアカウントではご利用いただけません。)
Gemini in Google スプレッドシートは、Google Workspaceの生成AIサービスの一つ、「Google Workspace with Gemini」の一部として提供されています。
Gemini in Google スプレッドシートでできること
Gemini in Google スプレッドシートでできることの例が以下になります。
- テーブルを作成する
- 数式を作成する
- データ分析と分析情報を生成する
- グラフを作成する
- ドライブ内のファイルやGmail内のメールの内容を要約する
Gemini in Google スプレッドシートの機能
Gemini in Google スプレッドシートで提供されている機能は、「サイドパネル」「AI関数」「拡張版スマートフィル」です。こちらの機能は、Business Starterでの利用はできません。
| 日本語 対応 |
Business | Enterprise | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Starter | Standard | Plus | Standard | Plus | |||
| サイドパネル | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| AI関数 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 拡張版スマートフィル | 未 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
Gemini in Google スプレッドシートのほか、Google Workspaceの生成AI Geminiの機能や活用例をまとめた資料もご用意しています。ぜひ、ご活用ください。
Gemini in Google スプレッドシートの利用条件
Gemini in Google スプレッドシートは、Google Workspaceの対象プランを導入している場合、追加料金なく利用できます。法人で利用するには「Google Workspace Business Standard以上」の契約が必要です。
<対象となるGoogle Workspaceプラン>
- Google Workspace Business Standard
- Google Workspace Business Plus
- Google Workspace Enterprise Standard
- Google Workspace Enterprise Plus
Google WorkspaceでのGemini in Google スプレッドシートを含むAI機能は、基本的にデフォルトでオンになっています。そのため、対象プランであれば、すぐにお使いいただけます。
なお、機能によっては、ユーザーのアクセスをGoogle Workspaceの管理者が制限することも可能です。利用前に、管理者は企業のポリシーに沿ってアクセス制限を設定してください。ユーザー側で、対象プランなのに利用できない場合は、管理者にアクセス制限についてご確認ください。
Geminiアイコンが表示されない・使えない場合の対処法
対象プランに契約しているにもかかわらず、Geminiのアイコンが表示されない場合、ユーザー自身の設定によってGoogle Workspace全体のスマート機能(AI機能含む)がオフになっているケースがあります。以下の手順で設定を有効化しましょう。
<手順>
- パソコンのブラウザでGmailにアクセスする。
- 設定アイコン(歯車マーク)から「すべての設定を表示」をクリック。
- 「全般」>「Google Workspaceのスマート機能」>「Workspaceのスマート機能の設定を管理」をクリック。
- 「Google Workspaceのスマート機能」のチェックをオンにする(※「他のGoogleサービスのスマート機能」のオン/オフは必要に応じて設定)。
- 右下にある「保存」をクリック。
上記の設定を行っても利用できない場合は、組織の管理者が対象アプリ(Google スプレッドシート等)でのGemini機能をオフにしている場合があります。管理者による設定を確認しましょう。
Gemini in Google スプレッドシートの使い方:サイドパネル
Gemini in Google スプレッドシートの使い方として、ここではサイドパネル機能の操作方法や活用方法をご紹介します。
サイドパネルの操作方法
サイドパネルとは、Google Workspaceアプリ内でGeminiを活用するための機能です。Google スプレッドシートでは、Geminiと対話しながら、データ分析や表・数式・グラフの作成などさまざまなタスクを効率的に進められます。
<手順>
- Google スプレッドシートを開く。
- 右上の「Geminiに質問する」のGeminiアイコンをクリック。


- サイドパネルで「候補を選択」または「プロンプトを入力」。


- 生成データを活用。
- 挿入:回答内容を挿入する
- コピー:回答内容をコピーする
- 再試行:別の回答案を再生成する
- Google検索でもう一度試す:回答結果をGoogleで再検索する(ダブルチェック)
- 報告:回答に関する問題を報告する


【活用例あり】サイドパネル活用方法
ここからは、Gemini in Google スプレッドシートを活用すると、Google スプレッドシートで実際にどのようなことができるのかをご紹介します。
スプレッドシートを要約
データを含んだGoogle スプレッドシートを開くと、サイドパネル上に自動的に「概要」が表示されます。


データを操作中の場合は、「この表を要約」をクリックすると要約されます。出力された要約に対し、「中学生でも分かるように」「もっと短く要約してほしい」などのプロンプトを入力し、より目的に合わせた内容に変更も可能です。


テーブルの作成
Google スプレッドシート上へのテーブル作成も、サイドパネルで簡単に行えます。
<活用例>
- サイドパネルで、プロンプトの選択もしくは、独自のプロンプトを入力し「Enterキー」をクリック。
- 作成された表を挿入する場合は、サイドパネル上の左斜め上向きの矢印をクリック、もしくは、スプレッドシート上に仮で表示された表の「挿入」をクリック。


数式の作成
表計算ツールでは、関数を使うことが多いですが、多くの数式を暗記するには労力が必要です。Geminiを使えば、やりたいことを伝えるだけで、すぐに数式を作成してくれます。数式を覚えていなくても、Geminiさえあれば、効率よくデータ整理が可能です。
<活用例>
- 使用するデータ範囲内のセルにカーソルを置く。
- サイドパネルで、シートの参照または汎用的なセル名を使用し、プロンプトを入力し「Enterキー」をクリック(※使用するデータ範囲内のセルにカーソルを置く)。
- Google スプレッドシートに数式を挿入する場合は、挿入したいセルを選択し、「挿入」アイコンをクリック。


画像生成
Google スプレッドシートで画像生成が可能です。Google スプレッドシートのデータをプレゼンテーション資料として作成する場合の挿絵などに活用できます。
<活用例>
- サイドパネルにプロンプトを入力(今回は「野菜の画像を作成してください」と入力)。
- 生成された画像にカーソルを合わせ、以下を選択。
- 画像を挿入:「挿入」アイコンをクリック。
- 類似画像を検索:「さらに生成」アイコンをクリック。


Google ドライブのファイルやGmailのメールを要約
サイドパネルを利用し、Google ドライブのファイルからテキストの生成や、Gmailのメールの参照が可能です。Google スプレッドシートを開いた状態で、Google ドライブやGmailのデータ内容を探しに行く手間が省け、作業効率が高まるでしょう。
Google スプレッドシートの操作方法を提示
Google スプレッドシートの操作方法についても、サイドパネルで質問を入力すれば、すぐに答えてくれます。たとえば、「条件付き書式の使い方を教えてください」「重複している項目を削除する方法が知りたい」など、新入社員など初めて使うスタッフが操作法に困っても、その場ですぐに解決できます。
データ分析と分析情報の生成
Geminiサイドパネルを使用し、シート内のデータに関する質問の回答が得られます。たとえば、シート内データの傾向を特定してもらう、データ内の上位3つの商品に関する分析情報を提供してもらう、などが可能です。
- サイドパネルで「候補を選択」または「プロンプトを入力」。


- 分析ステップとして各項目の推移グラフや、表の傾向を分析した結果が表示されるので、必要に応じて追加のプロンプトを入力し、再度分析する。


データ分析や分析情報の作成により、勘や経験に頼らず、データに基づいた客観的な判断ができるようになるでしょう。効率よく課題を発見し、すぐに改善施策の考案を行えることで、これまで以上に素早いPDCAを回せるようになります。また、過去データから動向を予測でき、リスク対策や事業計画にも役立ちます。
グラフ作成
データに基づいたグラフを作成でき、データを素早く簡単に可視化できます。これにより、複雑なデータでも視覚的に分かりやすく、理解を深めるのに役立ちます。手動でデータをグラフにする作業も効率化され、資料作成の作業効率もぐっと高まるでしょう。
- サイドパネルでどのようなグラフを作成するか、プロンプトを入力。
- 作成されたグラフは「プレビュー」や「コピー」ができる。




- 作成されたグラフを「挿入」すると、新規タブに追加される。グラフの編集や削除は、グラフ右上の「︙」から以下を選択。
- グラフを編集
- グラフを削除
- グラフをダウンロード
- グラフを公開
- グラフをコピー
- 個別のシートに移動
- 代替テキスト


作成されたグラフは編集できますが、元のデータが変わっても自動的に更新されません。データが変わった場合は、必要に応じて再度作成する必要があります。
また、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた「複合グラフ」の作成・読み込みができる機能が順次追加されています。
プルダウン・ピボットテーブル・条件付き書式などのアクション適用
サイドパネルを使えば、次のようなスプレッドシートの編集も可能です。
- プルダウンの作成:データ検証のプルダウンをスプレッドシートに追加
- 条件付き書式の適用:カスタム書式設定ルールで重要なデータポイントをハイライト表示
- ピボットテーブルの生成:自動生成されたピボットテーブルを使用して、大規模なデータセットの要約と分析
- フィルタの適用:データビューを瞬時に絞り込む
- データの並べ替え:データを整理して分析を効率化
Geminiが編集後、変更内容の詳細として「プレビューカード」が表示されます。変更を確定するときは「適用」をクリックし、必要に応じて「元に戻す」オプションや設定アイコンを使用して編集も可能です。
Geminiへの指示(プロンプト)作成のコツ
サイドパネルで指示を出す際、曖昧な指示を出すと意図しない結果が返ってくることがあります。AIから期待通りの回答を引き出すための3つのコツを紹介します。
- コツ1:対象範囲は「A列」「12行目」などシート上の行列名で指定する
「商品CDの列」などの独自名称ではなく、「A列」「C1:D10の範囲」のようにスプレッドシート上の正確な行列名で指示を出すことで、認識ミスを防げます。 - コツ2:複雑なタスクは「ステップ分割」して指示する
「表を作って、集計して、グラフ化して」と一度に依頼すると処理精度が下がります。「まず月別の集計表を作成して」→「その結果をもとに折れ線グラフを作成して」と、1作業ずつ段階を分けて指示するのがポイントです。 - コツ3:出力形式や例外処理のルールを明記する
「表形式で出力して」「判定できない場合は『その他』と入力して」など、出力フォーマットや例外時の動作ルールを一言添えることで、そのまま実務で使えるデータが生成されます。
Gemini in Google スプレッドシートの使い方:AI関数
Google スプレッドシートのAI関数(またはGemini関数)は、Google Workspace等の対象プランで利用できる、データ処理と情報収集の支援機能です。高度な専門知識がなくてもセル上で直接AIを動かし、作業効率を大幅に高めることができます。数式ではなく、自然言語で指示を行えるのが特徴です。
Google スプレッドシートのAI関数については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
Gemini in Google スプレッドシートの使い方:拡張版スマートフィル
Gemini in Google スプレッドシートの拡張版スマートフィルとは、Google スプレッドシートでAIを活用して効率的にデータ入力する機能です。たとえば、「ニュース記事をトピック別に整理」「データの表記を変換」などが行えます。
拡張版スマートフィル機能は、現時点では日本語が未対応(英語データのみのサポート)であるため、使用する場合は、アカウントの言語設定を英語にする必要があります。
- 提案が表示されたら提案バブルをクリック
- 提案を拒否する場合、「✕」でキャンセル


出典:Google ドキュメント エディターのヘルプ「Google スプレッドシートで Gemini の強化されたスマート フィルを使用する」
Gemini in Google スプレッドシートの注意点
Gemini in Google スプレッドシートは、スプレッドシート内でさまざまなことに利用でき、業務の効率化に効果的である一方、活用時に注意が必要な点もあります。
提案されたテーブルを調整した場合、最初のバージョンに戻れない
新しいバージョンを作成した後、以前のバージョンに戻すことができません。そのため、最初のテーブルを使う可能性がある場合は、コピーしておくことをおすすめします。
AIの出力結果を過信せずファクトチェックを行う
Geminiはデータ処理や数式提案の強力なアシスタントですが、提示された計算結果や回答が必ずしも100%正しいとは限りません。元データに誤りがあったり、指示文の解釈の違いによって、AIが自然な誤情報を出力するリスクがあるため、必ず人間によるファクトチェックを行いましょう。
Gemini in Google スプレッドシートで効率よくデータを活用しよう
本記事では、Google スプレッドシートのAI機能「Gemini in Google スプレッドシート」ができることや活用方法を解説しました。Gemini in Google スプレッドシートでは、サイドパネルやAI関数、拡張版スマートフィルといった機能が利用でき、生産性の向上に大きく貢献します。
特に、サイドパネルの活用は、スプレッドシートの可能性をさらに広げられる鍵となるでしょう。Gemini in Google スプレッドシートは、今後ますます進化していくことが期待されます。Gemini を使いこなして、あなたの仕事をレベルアップさせませんか?
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