Google Workspace EnterpriseのStandard, Plusを比較。料金や機能の違いと選定の注意点。
コラム更新日:2024.09.10
Google Workspace の Enterprise には、「Essentials」「Essentials Plus」「Standard」「Plus」の4種類のプランがあります。Business エディションと比較すると、ユーザー数やストレージ容量、使用できる機能に違いがあります。
本記事では、Enterprise エディションの概要とそれぞれのプランの比較、Business エディションとの違い、料金、選び方についてご紹介します。
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高機能なツールの利用や300名以上の場合は Enterprise が必須
Google Workspace の Enterprise エディションは、最大利用人数が「無制限」になっているエディションです。以下の4つのプランに分かれており、Business エディションにはない高機能なツールを使うことができます。
- Enterprise Essentials
- Enterprise Essentials Plus
- Enterprise Standard
- Enterprise Plus
Business エディションは最大300名での利用となっているので、300名より多くの人数で利用する場合には、無条件で Enterprise エディションからプランを選択する必要があります。
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Google Workspace の Business Starter、Standard、Plus を比較!機能の違いや選び方、注意点
Google Workspace Enterprise と Business を比較
Google Workspace の Enterprise エディションと Business エディションでは、使える機能にどのような違いがあるのでしょうか。Business エディションの中でも Enterprise エディションに近い機能を持つ Business Plus と Enterprise( Essentials、Essential Plus、Standard、Plus)の違いを一覧表で見て行きましょう。
Business | Enterprise Essentials | Enterprise | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
Plus | Essentials | Plus | Standard | Plus | ||
ユーザー数 | 最大利用人数 | 300人 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Google ドライブ | 1ユーザーあたりの要領 | 5TB(プール) | 1TB(プール) | 5TB(プール) | 5TB(プール) | 5TB(プール) |
Gmail | 利用の可否 | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
Google カレンダー | 利用の可否 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Google Meet | 最大参加人数 | 500 | 150 | 1000 | 500 | 1000 |
分析 | コネクテッドシート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
検索 | Google Search | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯* |
セキュリティと管理 | データリージョン | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
ワークインサイト | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ | ◯ | |
AppSheet | AppSheet Core | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯* |
*サードパーティ サービスと連携するには、組織に 500 以上のユーザー ライセンスがあることと、Google Cloud Search 認定パートナーのサポートを受けることが必要になります。
Enterprise エディションと Business エディションを比較すると、ユーザー数以外にも、容量や使用できる機能に違いがあることが分かります。では、Enterprise エディションでは具体的にどのような機能が使えるようになるのか、以下で詳しくご説明します。
➤Googleドライブ
Google ドライブ とは、Google Workspace が提供するオンラインストレージサービスで、組織のデータを保存する場所です。Enterprise エディションで使用できる Google ドライブのストレージ容量は、Business Plus では1ユーザーあたり5TBです。Enterprise Standard、Enterprise Plus では、条件によって容量の拡張が可能な場合もあります。
➤Google Meet
ビジネス仕様のビデオ会議ツールである Google Meet には、Google の他のサービスと同様にユーザー情報保護機能とプライバシー保護機能が組み込まれています。Enterprise エディションの全てのプランで、Google Meet で行ったビデオ会議の録画と Google ドライブへの保存が可能になります。また、Google Meet への最大参加人数について比較すると、Enterprise Standard では500人、Plus では1000人まで参加が可能です。
➤Connected Sheet
※Connected Sheet は、Enterprise プランで利用可能でしたが、2022年10月現在、すべてのプランで利用可能に変更となりました。
新しい BigQuery データコネクタであるコネクテッドシートを使用して、スプレッドシートから数十億行にのぼるデータへアクセスし、分析や可視化・共有することができます。コネクテッドシートを使用すると、SQL のようなコンピュータ言語の特別な知識がなくても、数十億の行やテラバイト規模のデータを Google スプレッドシートで分析できるようになります。
➤Cloud Search(3rdパーティデータ)
Cloud Search とは、Google Workspace 全体から目的のファイルを見つけるための機能です。Cloud Search を使うことにより、Gmail やドライブ・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・カレンダーなどに含まれるデータの中から、包括的な検索を行うことができます。目的のファイルを Gmail やドライブまで行って検索することもできますが、行方が分からなくなってしまったファイルを手早く探したい時に便利な機能と言えます。
Cloud Search は、Business Plus や Enterprise Standard では 1stパーティ、Enterprise Plus では 3rdパーティ までのデータを同様の形式で検索することができます。
➤セキュリティと管理
Google Workspace Enterprise のみに含まれているセキュリティ機能について説明します。
データリージョン
セキュリティセンターでは、Google Workspace のセキュリティに関する詳細情報や分析を確認し、企業や法人の独自ドメインに影響を与えるセキュリティの問題を視覚的に把握して管理することができます。セキュリティセンターは Google 管理コンソールの詳細設定を拡張するものであり、セキュリティデータの分析情報をレポート形式で表示します。
また、クラウド型サービスで使用するデータセンターを設置しているエリアのことを「リージョン」と呼んでおり、Google Workspace 管理者はデータリージョンポリシーを使用することで、ユーザーのクラウド上に保存しているデータをどのリージョンに保管するか指定することができます。指定できるリージョンは、米国またはヨーロッパとなります。データリージョンが利用できるのは、Enterprise Plus のみとなっています。
ワークインサイト
ワークインサイトとは、社内での Google Workspace の使用状況を確認し、組織への効果を評価するためのツールです。各従業員が Google Workspace を使用した時間やチーム間でのコラボレーションの度合いなどを知ることができます。ワークインサイトは、Enterprise Essential Plus、Enterprise Plus で利用可能です。
➤Appsheet
※2023年7月以降、多くのエディションでの利用が可能になりました。
AppSheet とは、ノーコードでモバイルアプリやウェブアプリを作成できる開発プラットフォームです。追加料金なしで AppSheet Core 機能を使用してアプリを作成し、同じ組織のユーザーに公開することができます。
Google Workspace Enterprise の料金
Enterprise エディションの料金は、非公開となっております。お問い合わせ時のヒアリング実施後、お見積りを作成させていただきます。お気軽にお声がけください。
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Google Workspace Enterprise プランの選び方
自社にとって最適なプランを検討したいけれど、Enterprise エディションの中からどのプランを選べばよいのか分からないという方もいるでしょう。上記の内容を踏まえ、Enterprise Essentials・Standard・Plus の各プランに対してどのような特徴をもった企業が適しているのかご説明します。
➤Enterprise Essentials が向いている企業
- 従業員が300人以上である
- 組織として利用するクラウドストレージ容量が「1TB×ユーザー数」で十分である
- 企業内で Gmail が不要である
- ビデオ会議を録画して Google ドライブに保存したい
- 便利な検索機能である Cloud Search を導入したい
- テキストチャットツールである Chat を導入したい
- 新しい BigQuery データコネクタであるコネクテッドシートを使用したい
➤Enterprise Standard が向いている企業
- 従業員が300人以上である
- 可能な限り大きなクラウドストレージを使用したい
- Meet(ビデオ会議)への最大参加人数が500人以内である
- ビデオ会議を録画して Google ドライブに保存したい
- 便利な検索機能である Cloud Search を導入したい
- 訴訟に備えデータ保持と電子情報開示を行う Google Vault を利用したい
- Meet ライブストリーミングを利用したい(最大視聴人数1万人未満)
- テキストチャットツールである Chat を導入したい
- 新しい BigQuery データコネクタであるコネクテッドシートを使用したい
- 高度なエンタープライズ管理とカスタマイズ機能が利用できる
➤Enterprise Plus が向いている企業
- 従業員が300人以上である
- 可能な限り大きなクラウドストレージを使用したい
- Meet(ビデオ会議)への最大参加人数が1000人以内である
- ビデオ会議を録画して Google ドライブに保存したい
- Meet ライブストリーミングを利用したい(最大視聴人数10万人未満)
- 便利な検索機能である Cloud Search を導入したい
- 訴訟に備えデータ保持と電子情報開示を行う Google Vault を利用したい
- ノーコードでモバイルアプリやウェブアプリを作成できる Appsheet を利用したい
- テキストチャットツールである Chat を導入したい
- 新しい BigQuery データコネクタであるコネクテッドシートを使用したい
- Gmail のデータ損失防止(DLP)機能を使用したい
- データ分析レポートを行いたい
- 高度なエンタープライズ管理とカスタマイズ機能が利用できる
- Enterprise Standard より高度なセキュリティ機能が必要
Google Workspace の申し込みはTSクラウドへ
Google Workspace Enterprise には、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus、Enterprise Standard、Enterprise Plus と4種類のプランが用意されています。利用人数や Business エディションにはない高機能サービスなど、各プランの特徴や提供されるサービスの違いを踏まえて選定すると良いでしょう。 Enterprise エディションの機能や料金などについて更に詳しく知りたい方は、TSクラウドに在籍する Google Workspace の専門スタッフにお問い合わせ下さい。
また、株式会社TSクラウドでは、Google Workspace ってどんなことができるの?といった基礎や具体的な活用イメージなど、 Google Workspace 導入に関したお悩みを解決する「無料相談会」も実施中です。ぜひお気軽に、お悩みや不安点をお聞かせください。
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