コラム更新日:2026.06.19

「多様な働き方に対応するためグループウェアの導入を検討している」「既存の業務ツールに課題があり新しいグループウェアを探している」「どのグループウェアが自社に合うかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は、グループウェアとしてよく使われる 「Google Workspace」と「Microsoft 365」を比較 しました。当記事で Google Workspace と比較するのは、一般法人向けの Microsoft 365 です。それぞれの特徴や違い、料金、選び方のポイントについて解説します。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

Google Workspace と Microsoft 365 の基本情報

グループウェアとしてよく聞く Google Workspace と Microsoft 365。それぞれの概要は、以下になります。

Google Workspace とは?

Google Workspace ととは、Google 社が提供するビジネス向けのクラウド型グループウェアサービス です。シンプルで直感的な操作性と、Google サービスとの高い連携性が特徴です。Gmail、Google ドライブ、Google Meet などを統合した、生産性とチームワークを強化するツールが含まれます。

Microsoft 365 とは?

Microsoft 365 とは、Microsoft 社が提供するグループウェア で、Microsoft Office の機能をクラウド上で利用できます。Word、Excel、PowerPoint のほか、Web 上で会議・チャットなどリモートワークにも対応できる Teams など、業務効率化できるツールが含まれています。

【比較表】 Google Workspace と Microsoft 365 徹底比較

Google Workspace と法人向けの Microsoft 365 の機能・料金の比較を表でまとめました。

Google Workspace と Microsoft 365 の主要な機能

Google Workspace と Microsoft 365 は、アプリケーションごとの細かい機能には異なる部分もありますが、大きな差はありません。ただし、生成 AI 機能について、Google Workspace の一部のプランでは生成 AI「Gemini」が標準搭載されています。

一方、ビジネス活用を目的とした Microsoft 365 の AI アシスタント「Copilot」は、対象となる Microsoft 365 プランのライセンスに追加購入する必要があります (無料版は Copilot Chat のみ)。

機能 Google Workspace Microsoft 365
メール Gmail Outlook、Exchange Online
予定管理 Google カレンダー Outlook
表計算 Google スプレッドシート Microsoft Excel
文章作成 Google ドキュメント Microsoft Word
プレゼンテーション作成 Google スライド Microsoft PowerPoint
ストレージ Google ドライブ OneDrive、SharePoint
チャット Google Chat Microsoft Teams
ビデオ会議 Google Meet Microsoft Teams
社内ポータル Google サイト SharePoint
アンケートフォーム Google フォーム Microsoft forms
メモ Google Keep OneNote
生成 AI 機能 Google Workspace with Gemini
(ライセンス料に含まれる*)
Microsoft 365 Copilot
(追加料金が必要)

*ただし、プランによっては利用できないものもあります。

Google Workspace と Microsoft 365 の料金

Google Workspace と Microsoft 365 は、それぞれ複数のプランを用意しています。今回は中小企業向けによく選択されているプランで、月額・年払いでの料金を比較しました。

<Google Workspace>

  Business Starter Business Standard Business Plus
月額 ¥800 ¥1,600 ¥2,500

<Microsoft 365>

  Microsoft 365
Business Basic
Microsoft 365
Business Standard
Microsoft 365
Business Premium
月額 ¥899 ¥1,874 ¥3,298

Google Workspace と Microsoft 365 の違いは?それぞれの強み

Google Workspace と Microsoft 365 は、クラウド型グループウェアという点は同じですが、機能に違いがあります。それぞれ得意とする点があるため、業務によって選択するとよいでしょう。

ここでは、Google Workspace と Microsoft 365、それぞれの強みをご紹介します。

Google Workspace は操作性・検索機能・アプリ連携が優位

Google Workspace の強みは以下の通りです。

  • 情報共有や共同作業が簡単
  • Google ならではの高い検索機能
  • アプリ間の連携がスムーズ
  • AI 機能を標準装備
  • セキュリティと管理のしやすさ

情報共有や共同作業が簡単

Google Workspace では、すべてのデータがクラウド上にリアルタイムで自動保存されるため、保存忘れによるデータ紛失の心配がなく、リンク一つで安全かつ迅速に情報共有を行えます。

また、ドキュメントやスプレッドシートなどの同一ファイルに対して、複数人が同時にアクセスして編集できるリアルタイム共同編集機能は、場所を問わずチームの意思決定を加速させる強力な特徴です。

Google ならではの高い検索機能

Google は、検索サービスから始まった企業であるため、Google Workspace の検索機能も高度です。ファイル名だけでなく、ファイルの中身まで検索対象となるため、すばやく高精度な検索を可能にします。

アプリ間の連携がスムーズ

Google が提供しているアプリ間の連携がスムーズであることも大きな特徴です。「カレンダーからすぐに Web 会議に参加できる」「Gmail から Google カレンダーへ予定の入力」など、効率的なワークフローを可能にします。

AI 機能を標準装備

Google Workspace は、エディションによって 生成 AI Gemini が標準搭載されています。業務効率化につながる活用例として、Google Meet では議事録を自動生成できます。

また、Google Workspace のアプリ上で Gemini を使用できる AI アシスタント機能「サイドパネル」を使えば、作業中でもアプリを切り替える必要がなく、作業効率の向上を実現します。

セキュリティと管理のしやすさ

Google Workspace の大きなアドバンテージとして、優れた「管理コンソール」の存在が挙げられます。操作画面が非常にシンプルで直観的な設計となっているため、IT 専門のスタッフがいない中小企業や、他業務と並行して管理を行う担当者の方であっても、わずかなステップでユーザーアカウントの追加・停止といった基本操作やセキュリティ設定を安全に行うことが可能です。

Microsoft 365 は Office との互換性と高度な機能が特徴

Microsoft 365 の強みは、以下になります。

  • Microsoft Office シリーズとの互換性が高い
  • 高度な機能や豊富なテンプレート

Microsoft Office シリーズとの互換性が高い

これまで、Microsoft Office シリーズを利用してきた企業では、互換性を重要視するかと思います。Microsoft 365 も Microsoft 社が提供しているため、完全な互換性があるといえます。

Google Workspace のスプレッドシートなどのアプリを Excel に変換することもできますが、レイアウトが崩れる可能性があります。Microsoft 365 では、過去に作成した Office ドキュメントを問題なく継続して使えるのがメリットです。

高度な機能と豊富なテンプレート

Microsoft 365の最大の強みは、プロフェッショナルな業務に対応できる高度な機能群です。Excelによる大量データの複雑な分析や、PowerPointの豊富なテンプレートを活用した精緻な資料作成など、専門的な作業を強力に支援します。

また、Microsoft Teamsは単なる会議ツールを超え、外部アプリと連携する業務ハブとして機能します。さらに、Power Platformを活用すれば、専門的な開発スキルがなくても自社独自の業務システムや自動化フローを構築できる点も大きなメリットです。

ビジネスで選ぶための4つの判断基準

Google Workspace と Microsoft 365 を比較してきましたが、どちらを選択するか余計に悩んでしまう人もいるかと思います。そこで、ここでは選び方のポイントをお伝えします。

  1. コストで選ぶ
  2. 使い慣れたツールを選ぶ
  3. 業務効率化に欠かせない AI 機能で選ぶ
  4. データ移行の観点から選ぶ

1. コストで選ぶ

「月額料金のわずかな差」も、複数人の従業員で長期間利用するとなると非常に大きな差額となって企業経営に影響します。

例として、従業員20名の企業が中核プランである「Business Standard」を導入し、5年間運用した場合の総コストをシミュレーションしてみましょう。

  Google Workspace
(Business Standard)
Microsoft 365
(Business Standard)
月額料金 32,000円
(1,600円 × 20名)
37,480円
(1,874円 × 20名)
年間コスト 384,000円 449,760円
総ライセンスコスト
(5年間)
1,920,000円 2,248,800円

月額のライセンス料の差がわずかだったとしても、利用人数や期間を考慮した長期的な視点では無視できないコスト差が生じます。

また、導入にあたってはライセンス費用だけでなく、操作習得のためのトレーニング費用や教育コスト、専門業者への初期設定代行・構築費用といった付随コストも総合的に判断することが重要です 。これらを含めたトータルコストを意識し、自社にとって最適な投資となるよう慎重に検討を進めましょう。

なお、TSクラウドでは、お客様の利用人数や現在の業務スタイルを丁寧にヒアリングし、最適なプランをご提案いたします。「まずは具体的な費用感を見て比較したい」という方は、お気軽にご依頼ください。

2. 使い慣れたツールを選ぶ

従業員に無料版の Gmail を使い慣れているスタッフが多い場合は、これまで同様の操作感で使える Google Workspace のほうが、ストレスがなく、向いているといえるでしょう。

一方、これまで Office ツールを使っていた場合に Google Workspace を導入すると、はじめは戸惑うスタッフもいるかも知れません。 使い慣れたツールを選ぶことも、スムーズな導入には必要でしょう。

3. 業務効率化のカギを握る AI 機能で選ぶ

昨今、ビジネスシーンにおいて AI の活用は欠かせないものとなりつつあります。グループウェアの選定においても、その進化し続ける AI 機能が重要な判断材料の一つとなるでしょう。

機能の充実度はもちろんですが、運用コストの面も無視できません。Google Workspace の主要エディションであれば、追加の費用を負担することなく、多機能な AI「Gemini」を利用することが可能です。生成 AI 導入におけるコストの比較は以下の通りです。

  Gemini
(Google Workspace)
Copilot Business
(Microsoft 365)
月額料金 0 円
(ライセンスに含む)
¥3,148
(ライセンス料と別途)

※金額は執筆時のもの

4. データ移行の観点から選ぶ

グループウェアへの移行では、既存データの引継ぎ計画が重要です。両サービスともGoogle Workspace Migrateや、Microsoftの標準移行ツールなどを備えており、これらを活用することでデータの欠損やダウンタイムを最小限に抑えられます 。機能やコストだけでなく、導入後の運用安定性を見据え、円滑な切り替えを実現できるかどうかも重要な判断基準となります。

Google Workspace と Microsoft 365 の比較時によくある質問

Google Workspace と Microsoft 365 を比較する際によくある質問をまとめました。

Office と Windows から Google Workspace に変えるのは大変?

Google Workspaceはブラウザベースで動作するため、Windows OS上でもOSを問わず軽快に動作します。2019年以降は、Officeファイル(.xlsxや.docx)を形式変換せずに直接編集・保存できるようになっており、取引先との互換性や既存資産の継承もスムーズです。 現場の混乱や変換の手間を最小限に抑えつつ、移行を実現できます。

Microsoft 365 から Google Workspace へ移行する手順は?

Microsoft 365 から Google Workspace への切り替えを円滑に進めるには、グループウェア全体を移行するのか、特定のアプリのみを対象とするのかといった自社の利用実態に合わせた戦略が不可欠です。具体的な移行プロセスは、主に以下の4つの段階に分かれます。

  1. 現状の棚卸しと計画策定
    現在どのように Office アプリやメール、カレンダーを利用しているかを整理し、自社に最適な移行の進め方を決定します。
  2. 基盤構築とライセンス契約
    Google Workspace の契約手続きを行い、ドメインの設定やユーザー登録といった初期の環境整備を実施します。
  3. データの転送作業
    専用の移行ツールなどを利用して、既存のメールデータやクラウドストレージ上のファイルを Google Workspace へセキュアに移動させます。
  4. ユーザー教育と本格稼働
    利用者の混乱を最小限に抑えるためのトレーニング期間を設け、旧環境との併用期間を経て完全に移行を完了させます。

取引先と違うグループウェアでも問題はない?

取引先と異なるグループウェアを利用しても基本的なやり取りに問題はありませんが、Officeファイルとの互換性には注意が必要です。

Google WorkspaceでもOfficeファイルは扱えますが、複雑なマクロを用いたExcelファイルや、高度な装飾が施されたPowerPointファイルは、レイアウト崩れや動作不良が起こる可能性があります。そのため、社外との精密なファイル共有や校正作業が頻繁に発生する場合は、取引先と同様のMicrosoft 365の導入を検討するのが、無駄な調整コストを省くためにも無難です。

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自社に合ったグループウェアを選択して、業務効率化を図ろう

Google WorkspaceとMicrosoft 365は、どちらが一方的に優れているというものではありません。両者の選択は、「自社の働き方」や「現場に必要な機能の深さ」、そして「将来のAI活用を見据えたトータルコスト」によって明確に分かれます。

料金や得意とする機能にはそれぞれ違いがあるため、導入を迷った際は、本記事で紹介した特徴や強みを比較材料として検討してみてはいかがでしょうか。自社の業務スタイルに最適なグループウェアを選択することが、業務効率化への第一歩となります。

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