Google Workspace は高い?導入メリットやコストを抑えるコツ
コラム更新日:2025.11.20
「Google Workspace の導入を検討しているが、料金が高いと感じる」「費用対効果が悪いのでは?」と、導入を躊躇する企業もいるのではないでしょうか。特に中小企業の皆さまにとって、月々の固定費は重要な検討事項であり、多機能な Google Workspace が本当に自社の業務に見合うのかといったご心配の声も少なくありません。 しかし、適切なプラン選択と使い方次第で、十分な費用対効果を実感できる可能性があります。
この記事では、なぜ Google Workspace が高いと感じられるのか、導入メリット、コストを抑えるコツについて解説します。Google Workspace のコストに関する疑問を解消し、納得のいく導入検討を進めるために、ぜひ参考にしてみてください。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
Google Workspace は高い?コストに見合う価値はあるか
Google Workspace を 10 年以上販売してきた経験や、毎月多数のお客様からのお問い合わせ内容で「Gmail を使うだけで高すぎる」という声をよく耳にします。読者の方も、料金が高いと感じられる背景には、Google Workspace イコール Gmail だと思っていることも影響しているのではないでしょうか。
反対に、 多機能であるがゆえに「すべての機能は使えないから投資対効果が悪い」と懸念している方もいます。他にも、月額・年額のサブスクリプションであるため、買い切り型のソフトウェアと比較すると、コストがかかるように感じるかもしれません。
➤Google Workspace 導入による間接コスト削減効果
Google Workspace は、これまで個別に導入・管理していた複数のツールを一つに統合することで、間接コストの削減に貢献します。 ライセンス費用のような直接的なコストだけでなく、以下のような隠れたコストを削減できるのも Google Workspace 導入のメリットです。
<Google Workspace 導入によるコスト削減効果>
- サーバーの維持・管理費:ファイルサーバーなどオンプレミス環境が不要
- 個別のソフトウェア費用:表計算ツール、Web 会議ツール、チャットツールなどが統合されており個別導入が不要
- 交通費:遠方との会議や商談のための出張にかかる費用が削減
- 紙の印刷・保管コスト:クラウドによりペーパーレス化が促進
- 人件費や残業代:複数のツールを行き来する手間やファイル管理が効率化され生産性が向上
このように、Google Workspace は単なるツールではなく、業務プロセス全体を最適化し、間接コストの削減として企業経営に貢献します。 初期費用や月額費用だけでなく、これらの間接コストの削減効果を考慮すると、導入が自社にとってどのくらい有益なのか、判断しやすくなります。
➤【プラン比較】Google Workspace 料金プランの選び方
Google Workspace には、企業の規模や目的に応じて複数のプランが用意されています。プランによって利用できる機能やストレージの容量などが異なります。 単に安いプランを選ぶのではなく、自社の業務内容や従業員数のほか、「解決したい課題」を明確にすることが、最適なプラン選びの鍵です。
| Business | Enterprise | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| Starter | Standard | Plus | Standard | Plus | |
| 価格 ユーザー1人あたりの月額 (年間契約の場合) |
¥800 | ¥1,600 | ¥2,500 | ¥3,060 | ¥3,980 |
| 利用可能人数 | ~300人 | ~300人 | ~300人 | 無制限 | 無制限 |
| ストレージ容量 ユーザー1人当たり |
30GB(プール) | 2TB(プール) | 5TB(プール) | 5TB~(プール) | 5TB~(プール) |
| 生成 AI 機能 | ◯ (機能制限あり) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
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Google Workspace の 5 つのメリット
Google Workspace は高いという価格感は、「どのような導入効果が得られるか」によっても変わるかもしれません。導入によって得られる具体的なメリットと費用対効果を見ていきましょう。
➤生成AI「Gemini」が追加費用無しで利用可能
現代のビジネス環境において、AI の活用はもはや選択肢ではなく、競争力を維持し成長するための必須要素となりつつあります。しかし、AI ツールの導入には、高額な費用がかかることも少なくありません。 Google Workspace は追加費用なしで Google の生成 AI「Gemini」が利用できます。 AI の導入に新たなコストをかけることなく、業務効率化を実現できます。
<業務効率化の例>
- メール作成:下書きの自動生成、文章作成のサポート
- 議事録作成:会議の内容を自動で要約し、議事録作成をサポート
- アイデア出し:企画出しや思考の整理として AI と壁打ち
- データ分析:複雑な作業を AI がサポート
特に、予算が限られているような場合、Google Workspace の導入は、AI を活用した業務効率化を低コストで実現する賢い選択といえるでしょう。
Google Workspace の生成 AI Gemini とは?料金や機能、導入方法を徹底解説
Google Workspace の生成 AI「Gemini」が業務でどのように活用できるか、基本情報からプラン別の機能比較まで詳しく解説します。
➤情報共有と共同作業で業務効率化
「事務所に行き、ワードとエクセルを開き、 データを完成させて Outlook に添付して送信」こんな運用していませんか?Google Workspace の最大の強みの一つが、クラウドベースでのシームレスな情報共有とリアルタイムな共同作業機能です。
Google ドライブによるデータの一元管理、Google ドキュメントやスプレッドシートなどのオフィスツールでの複数人での同時編集。これにより、 バージョン管理の煩雑さ、会議のための資料印刷といった非効率な作業が大幅に削減されます。結果として、必要な業務への時間の創出を可能とし、費用対効果が高まります。
➤コミュニケーション円滑化で迅速な意思決定が可能
企業において、迅速な意思決定は競争優位性を保つ上で不可欠です。Google Workspace は、Gmail、Google Meet(Web 会議ツール)、Google Chat(ビジネスチャット)といった多様なコミュニケーションツールを統合的に提供し、 社内外との連携を強化します。
場所を選ばない Web会議 は出張コストを削減し、移動時間を有効活用。チャットはメールよりも気軽にスピーディーな情報交換を可能にし、プロジェクトの進行を加速させます。これらのツールが有機的に連携することで、 情報伝達のロスや遅延を防ぎ、組織全体のコミュニケーション密度を高めます。結果として、意思決定のスピードが向上し、ビジネスチャンスを逃しません。
➤鉄壁のセキュリティで安心して利用可能
「セキュリティ対策は大手企業のもの」と考えていませんか?サイバー攻撃の脅威は企業規模を問いません。むしろ、対策が手薄になりがちな中小企業こそ、情報漏洩やランサムウェアのリスクに晒されています。
Google Workspace は、Google の高度なセキュリティ基盤を利用しており、安心して情報資産を保護できます。また、クラウドベースであるため、災害時やオフィスへのアクセスが困難な状況でも事業を継続できるBCP対策(事業継続計画)としても有効です。
Google Workspace は安全!知っておくべきセキュリティ対策と機能
Google Workspace のセキュリティ対策について徹底解説! Google Workspace がビジネスに安心してご利用いただける理由を紹介します。
➤リモートワーク導入で場所を選ばない働き方を実現
近年、働き方改革やコロナの影響で、リモートワークの重要性が急速に高まりました。Google Workspace は、あらゆるデバイスから安全にアクセスでき、オフィスにいるのと同様の業務環境を提供します。
これにより、スムーズなリモートワーク導入が可能となり、従業員のワークライフバランス向上や優秀な人材の確保にも繋がります。場所に縛られない柔軟な働き方は、これからの時代を勝ち抜くための必須条件と言えます。
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まずは相談してみるGoogle Workspace のコストを賢く抑える秘訣
Google Workspace の価値は理解できても、やはり初期費用やランニングコストが気になる、という方もいるかもしれません。いくつかのポイントを押さえることで、Google Workspace のコストを賢く抑えながら導入・活用が可能です。
➤本当に必要な機能を見極めたプラン選択
コストを抑える基本は、自社にとって本当に必要な機能を見極め、過不足のないプランを選択することです。例えば、高度なセキュリティ機能や大容量ストレージが必須でない場合は「Business Starter」や「Business Standard」を、セキュリティを重視する場合は「Enterprise プラン」、現場のスタッフが多い場合は「Frontline プラン」など、自社の状況にあわせたプラン選択が必要です。
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無料ダウンロードする➤段階的導入でリスクとコストを分散
全社一斉導入は、初期コストも大きく、運用定着のハードルも高くなりがちです。そこでおすすめなのが、特定の部門やプロジェクトチームから段階的に導入する「一部導入」です。
まずは一部で効果を検証し、成功体験を積み重ねながら徐々に利用範囲を拡大していくことで、初期投資を抑えつつ、社内への浸透もスムーズに進められます。また、導入初期の混乱や問い合わせ対応の負荷も分散できるため、IT 担当者の負担軽減にも繋がります。
Google Workspace「一部導入」の賢い戦略|コストを抑え、効果を最大化する方法
コストとリスクを抑えられるなど、Google Workspace の一部導入のメリットを解説!「まずは特定の部署や機能から試してみたい」という方に向けて、一部導入の具体例なども紹介します。
➤代理店により価格が相違
Google Workspace の導入には、「Google 公式」から申し込む方法のほか、「販売代理店」から申し込む方法もあります。 代理店経由の場合、各代理店によって価格が異なります。
代理店選びで最も重要なのは、価格だけでなく、導入後の手厚いサポートと、自社の課題解決に繋がる活用支援を受けられるかでしょう。
「Google Workspace を導入する以上、投資に見合う業務効率化を実現したい」その一方で、「社員が本当に活用できるだろうか」という不安をお持ちではないでしょうか。TSクラウドでは、お客様の状況を丁寧にヒアリングしたうえで、最適なプランのご提案や導入時の設定支援、活用トレーニングまで、一連のサポートをご提供しています。
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料金プランを見るGoogle Workspace「高い」に関するよくある質問と回答
Google Workspace の価格帯に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました
➤Microsoft 365 とどちらがいいの?
Google Workspace と Microsoft 365 の特徴を参考に、どちらが自社の業務のやり方に適しているか検討するとよいでしょう。以下に、主な特徴を3つずつ挙げましたので参考にしてください。
<Google Workspace>
- クラウドでの共同作業に特化
- 直感的に使えるシンプルな操作性
- PCだけでなくスマホ、タブレットなどでの利用にも優れる
<Microsoft 365>
- デスクトップアプリとクラウドの併用
- Teams、SharePointなどと連携
- 大規模組織向けの管理機能が充実
Google Workspace は、Web上での操作が基本なので、ファイルのやり取りに手間がいらず、チームでの共同作業に向いています。Google Workspace と Microsoft 365 の選択においては、誰でも操作しやすいかどうかも、導入後の定着度合いを左右する重要なポイントです。
➤メールとカレンダーくらいしか使わないのに、月額料金は高いのでは?
Gmail と Google カレンダーだけを利用する目的であれば、割高に感じるかもしれません。しかし、Google Workspace の価値は個々のツールの機能だけではなく、これらのツールがシームレスに連携し、複数のツールが統合されている点です。
例えば、Gmail で受け取ったファイルをドライブに保存し、そのリンクを Google Chat で共有、関連メンバーと Google Meet で打ち合わせ、といった一連の流れがスムーズに行えます。また、無料アカウントのビジネス利用にはリスクがあります。Google Workspace であれば、セキュリティ機能や管理機能も充実しており、安心・安全にお使いいただけます。
➤Google Workspace を全員分買うのは、もったいないか?
「社員の生産性を上げるために Google Workspace を導入したいが、全員分を購入するのはもったいないのでは?」と考える企業もあるでしょう。 工場の管理部門や大型チェーン店の本部など、効率性が求められる特定の部署やチームでしか利用しないケースもあると思います。
Google Workspace は、全社一括導入だけでなく、特定の部署やチームに限定した「部分導入」も可能です。既存のシステムと併用しながら、組織の一部のみ Google Workspace が利用できます。
しかし、部分導入はあくまでも第一歩であり、企業の成長のためには、全社へ導入してのシームレスなコミュニケーション環境を築くことが重要です。 そこで、特に現場で働く従業員が多い企業には、「Frontline プラン」との併用という手段もあります。Frontline プランは、現場で働く従業員向けの Google Workspace のプランで、現場でのコミュニケーションや情報共有を効率化します。
Business・Enterprise プランと組み合わせることで、コストを抑えつつ、全社的な導入が可能になります。 部分的な導入から始め、段階的に全社展開へと進めることで、組織全体の生産性向上とコスト最適化の両立を実現しましょう。
➤導入後のサポート体制は?IT 担当者がいない中小企業でも大丈夫?
Google Workspace を導入する際や導入した後の運用中、疑問点が出てくることもあるでしょう。Google 自体もオンラインヘルプやコミュニティフォーラムを提供していますが、多くの中小企業様にとっては、手厚いサポートを提供する販売代理店経由での導入が安心です。
失敗しない Google Workspace 販売代理店の選び方
「どの代理店を選べばいい?」「選び方のポイントやメリットは?」など、契約先を選ぶ先に知っておきたいポイントを紹介します。
株式会社TSクラウドでは、Google Workspace を導入するお客様の導入計画の策定・初期設定・管理者のトレーニングまで、包括的に支援する導入支援サービスをご用意しています。「IT に詳しいスタッフがいないため設定が不安」「スムーズに導入して、いち早く使いこなしたい」といった方は、ぜひご活用ください。 ⇛導入支援サービスの内容を見る
【事例紹介】Google Workspace 導入による中小企業の成功事例
実際に Google Workspace を導入して成果を上げている中小企業の事例を見てみましょう。 株式会社 カドヤ では、サイバーセキュリティ対策の強化の為、ファイルサーバーを含む社内のインフラ構築が急務になったことから、Google Workspace を導入。より高いセキュリティ環境の中で、複数の拠点間での円滑なやり取りやデータの一元管理を可能にし、働きやすい環境を整備したことで業務効率化を実現しました。
Google Workspaceの導入効果を最大化するためには、自社に合った「使い方」が欠かせません。「実際に自社でどのような使い方できるのか?」といったお悩みは、TSクラウドにおまかせください。導入計画から設定、活用トレーニングまでトータルで支援し、貴社の生産性向上を強力に後押しします。まずはお気軽に、貴社の課題をお聞かせください。
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無料で相談するGoogle Workspace は「高い」コストではなく、「価値ある投資」です
Google Workspace のコストが高いか、妥当か、といった内容について詳しく解説しました。Google Workspace は、単なるツールの導入に留まらず、企業の働き方そのものを変革し、生産性向上、コミュニケーション活性化、そして事業継続性の確保に貢献します。
目先の費用だけでなく、長期的な視点で得られる「時間」「安心」「成長の機会」といった価値を考慮すれば、Google Workspace は決して「高い」買い物ではなく、企業の未来を拓くための「価値ある投資」といえるでしょう。 貴社の未来を拓く「価値ある投資」へ、次の一歩を踏み出してみませんか?プランのご提案から導入、その後の活用まで、TSクラウドが全面的にサポートします。まずは、貴社が抱える課題や理想の働き方をお聞かせください。



