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Google Workspace Enterprise Standard とは?高度なセキュリティ機能でビジネスをさらに成長させよう

コラム更新日:2025.07.11

ビジネスのデジタル化が加速する現代において、企業の情報共有やコミュニケーションは喫緊の課題となっています。特に規模の大きな組織では、セキュリティや管理の複雑さも増し、既存のツールでは対応しきれないケースも少なくありません。

本記事では、Google Workspace Enterprise Standard に焦点を当て、その概要から主要機能、料金やこのエディションが企業の課題をいかに解決し、どのような企業に最適なのかを詳しく解説します。貴社のビジネスを次のレベルへ引き上げるためのヒントがきっと見つかるはずです。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。

Google Workspace Enterprise Standard とは?

まず、Google Workspace Enterprise Standard の概要から主要な機能、そして料金について解説していきます。

Enterprise Standard エディション概要

Enterprise Standard は、標準機能に加え、Google の生成 AI Gemini、堅牢なセキュリティ、管理機能、大容量のストレージ、拡張されたビデオ会議機能を備えたエディションです。高度なアクセス制御、データ損失防止、監査ログなどの機能により、機密データを保護し、コンプライアンスを遵守。ユーザーあたり5TBのストレージで、大容量のファイルを安心して保存・共有できます。セキュリティとコンプライアンスを最優先に考え、大容量のファイルを共有・管理する必要がある組織におすすめしたいエディションです。

Google Workspace には、中小企業向けの「Business エディション」や、さらに上位の「Enterprise Plus」など、さまざまなエディションが存在します。Enterprise Standard は、これらのエディションの中で、セキュリティと管理のバランスが非常に優れているのが特徴です。Business エディションではカバーしきれない高度なニーズに応えつつ、Enterprise Plus のような最高峰の機能までは必要としない企業にとって、最適な選択肢となるでしょう。

関連記事:Google Workspace とは?

Enterprise Standard で利用できる主要機能と料金

ここでは、Enterprise Standard で使える主要機能と料金についてそれぞれ解説します。

Google Workspace Enterprise Standard の主要機能

Google Workspace Enterprise Standard には、企業の生産性とセキュリティを向上させるための強力な機能が多数搭載されています。ここでは、その中でも特に注目すべきアプリケーションや機能をご紹介します。

アプリケーション・機能 概要
大容量のストレージ ユーザーあたり5TBのストレージが提供され、必要に応じて追加できます。これにより、プロジェクトの資料、デザインデータ、動画ファイルなど、大容量のデータを扱う企業でも、ストレージ容量を気にすることなく、すべてのファイルをクラウド上で一元管理できます。
高度なセキュリティと管理機能
・データ損失防止(DLP)
・コンテキストアウェアアクセス
データ損失防止(DLP)により機密情報が誤って外部に共有されることを防ぎ、コンテキストアウェアアクセスによってIPアドレスや端末によって使用できる機能を制限することができます。これらの機能により、企業の重要なデータを強力に保護し、コンプライアンスを維持できます。
Google Meet 最大500人の参加者での大規模なオンライン会議やウェビナーに対応可能。会議の録画をGoogle ドライブに保存できるため、議事録作成の効率化や欠席者への情報共有が容易になります。ライブストリーミング機能も利用できます。
Google Chat ビジネス向けのチャットツールです。個別チャット、グループチャット、スペースでの共同作業が可能。ファイル共有やビデオ通話なども充実。
Cloud Search 企業内のGoogle Workspaceデータ(Gmail、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシートなど)を横断的に検索できる機能です。必要な情報がどこにあるか分からなくても、キーワード一つで素早く探し出すことができ、情報探索にかかる時間を大幅に削減します。
Gemini Google Workspace の最先端AI「Gemini」が、日々の業務を強力にサポートします。ドキュメント作成時の文章生成、スプレッドシートでのデータ分析支援、プレゼンテーション資料の自動作成など、多岐にわたる場面で Gemini が業務効率化に貢献します。

Google Workspace Enterprise Standard の料金

Google Workspace Enterprise Standard の料金は、1ユーザーあたり月額¥3,060(税別・1年契約の場合) となっています。このほか、年契約とは別に、フレキシブルプラン(月払い)もあります。

Google Workspace Enterprise Standard によって解決できること

Google Workspace Enterprise Standard は、企業が日々直面するさまざまな業務課題を、クラウドツールの力で効率的に解決します。

スムーズな情報共有と情報を探す時間を短くしたい

Google ドライブでファイルを一元管理し、共有ドライブや Google Chat でリアルタイムに情報共有することで、部門間の連携がスムーズになります。たとえば、経費精算プロセスも共有ドキュメントとチャットで承認状況が見える化され、迅速に対応できます。さらに、Cloud Search を活用することで、キーワードで社内情報を瞬時に検索でき、情報探索時間を大幅に短縮できます。

ペーパーレス化を推進したい

Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドを活用することで、あらゆる書類をデジタル化できます。AppSheet Core を使えば、これまで紙で行っていた申請業務やアンケートも簡単に Web アプリ化でき、印刷コストや管理の手間を大幅に削減できます。

会議の議事録作成や資料作成に時間がかかり、生産性向上を目指したい

Google Meet の録画機能は議事録作成の効率化に貢献し、さらに Gemini が、議事録の要約や資料のドラフト作成を支援します。従来、数時間かかっていた作業が数十分で完了するなど、大幅な時間短縮と生産性向上が見込めます。

高度なセキュリティとコンプライアンス要件を満たしたい

データ損失防止(DLP)、コンテキストアウェアアクセスなど、高いレベルのセキュリティ機能が搭載されています。これにより、機密情報の漏洩リスクを最小限に抑え、ISO や SOC2 などの厳しいコンプライアンス要件にも対応しやすくなります。

大容量のストレージが必要

ユーザーあたり5TBのストレージが提供され、必要に応じて追加可能なため、大量のデータやファイルを扱う企業でも、容量不足の心配なく安心して利用できます。高解像度の画像や動画データ、過去のプロジェクト資料などもすべて一元管理が可能です。

Google Workspace Enterprise Standard はこんな企業におすすめ

Google Workspace Enterprise Standard は、特に以下のような特徴を持つ企業に最適なソリューションです。

従業員が300人以上である

中小企業向けの Business エディションが最大300ユーザーであるのに対し、Enterprise Standard はそれ以上の大規模な組織での利用を想定しています。従業員が増えるにつれて複雑化する管理ニーズやセキュリティ要件に対応できます。

便利な検索機能である Cloud Search を導入したい

社内に散在する情報を効率的に検索し、必要な情報に素早くアクセスしたい企業は、Cloud Search の導入を検討すべきです。情報探索の時間を削減し、従業員の生産性を向上させます。

訴訟に備えデータ保持と電子情報開示を行う Google Vault を利用したい

コンプライアンス要件が厳しい企業や、将来的な訴訟リスクに備えたい企業にとって、Google Vault によるデータ保持と電子情報開示機能は必須です。メールやチャットのアーカイブ、保持ポリシーの設定が可能です。

BigQuery データコネクタであるコネクテッドシートを活用したい

BigQuery データコネクタであるコネクテッドシートを使用して、数十億行のデータにスプレッドシートからアクセスし、分析、可視化、共有できます。大規模なデータ分析を行いたい企業に最適です。ビジネスインテリジェンスの強化に貢献します。

高度なエンタープライズ管理とカスタマイズ機能が利用したい

組織の規模が大きくなるにつれて、ユーザー管理、セキュリティポリシーの適用、データの監査などの管理機能の重要性が増します。Enterprise Standard は、これらの高度な管理ニーズに応える機能を提供します。

貴社のビジネスに最適なプランは?Google Workspace エディション比較

Google Workspace には複数のエディションがあり、貴社のビジネスニーズに最適なプランを選ぶことが重要です。ここでは、特に Enterprise Standard が他のエディションとどのように異なるのかを比較し、貴社にとって最適な選択肢を見つけるためのヒントを提供します。

Business エディションとの違い

Google Workspace の Business エディション(Business Starter、 Business Standard,、Business Plus)は、主に中小企業向けのプランです。ここでは、Enterprise Standard とBusiness Plus の違いについて見てみましょう。

  Business Plus Enterprise Standard
料金 ¥2,500 ¥3,060
ユーザー数 最大300ユーザー 無制限
ストレージ容量 5TB/ユーザー 5TB/ユーザー
※ Google へ追加リクエストが可能
Meet 参加人数 最大500人 最大500人
Meet 録画 利用可能 利用可能
高度な管理機能 Google Vault、セキュア LDAP、高度なエンドポイント管理 Google Vault、セキュア LDAP、高度なエンドポイント管理、コンテキストアウェアアクセス、データ損失防止 (DLP)、セキュリティダッシュボード、BigQuery での Gmail ログ検索
AppSheet Core 利用可能 利用可能
Cloud Search 利用可能
※ Google サービスのみ対象
利用可能
※ Google サービスのみ対象
Google Vault 利用可能 利用可能
Gemini 利用可能 利用可能


Enterprise Standard と Business Plus の主な違いは、ユーザー数の上限、ストレージ容量、高度なセキュリティ・管理機能です。300人以上の組織や、高度なセキュリティ、大容量ストレージが必要な場合は、Enterprise Standard をご検討ください。

関連記事:Google Workspace Business Plus とは?ビジネスを加速させる高度なセキュリティ機能について解説

Enterprise Essentials / Enterprise Plusとの比較

Enterprise Standard 以外にも、Google Workspace には「Enterprise Essentials」と「Enterprise Plus」という Enterprise 向けエディションが存在します。それぞれの主な違いを簡潔にまとめると以下のようになります。

  Enterprise Essentials Enterprise Standard Enterprise Plus
料金 ¥1,130 ¥3,060 ¥3,980
Gmail
(メール)
なし あり あり
ストレージ容量 1TB/ユーザー 5TB/ユーザー
※ Google へ追加リクエストが可能
5TB/ユーザー
※ Google へ追加リクエストが可能
Meet 参加人数 最大150人 最大500人 最大1,000人
高度な管理機能 あり あり より高度な機能
Google Vault なし あり あり
Cloud Search なし あり
※ Google サービスのみ
あり
※ Google サービス、サードパーティ サービスとも
Gemini あり あり あり
※ドライブ AI 分類を除く


Enterprise Standard は、Gmail を含む Google Workspace の全機能を提供し、Enterprise Essentials(Gmailを含まない)の上位、Enterprise Plus(高度なセキュリティ・管理機能を含む最上位エディション)の下位に位置します。

Enterprise Standard は、コラボレーション、セキュリティ、管理、大容量ストレージというエンタープライズ要件を高いレベルで満たす、バランスの取れたプランです。

Google Workspace Enterprise Standard から上位エディションへ:アップグレード検討のサイン

現在 Google Workspace Enterprise Standard をご利用のお客様で、ビジネスの拡大に伴い Enterprise Plus へのアップグレードをご検討いただくべきタイミングがあります。

  • AI 活用のさらなる推進をしたい
  • 最高レベルのセキュリティとコンプライアンス要件への対応が必要になった
  • 専用のプレミアムサポートが必要になった
  • 大規模なデータ分析を行いたい
  • 参加者500名以上の大規模なオンライン会議を開催する必要がある

これらのサインは、貴社のビジネスが新たな成長フェーズに入り、Enterprise Standard の提供範囲を超えるニーズが発生していることを示唆しています。Enterprise Plus へのアップグレードは、より高度なツールと手厚いサポートを得て、ビジネスの成長をさらに加速させるための賢明な選択となるでしょう。

関連記事:Google Workspace Enterprise Plus とは?最高峰のエディションを徹底解説!

Google Workspace Enterprise Standard を導入する方法

Google Workspace Enterprise Standard は、次の手順で導入できます。まず利用人数や移行計画など導入の体制を決定します。次に独自ドメインや会社のクレジットカードなど契約に必要なものを用意。そして Google もしくは、代理店経由で Google Workspace の契約を申し込みます。契約後、初期設定を行い、利用開始となります。さらに詳しい導入手順については下記の記事をご覧ください。

関連記事:Google Workspace 導入はこれで完璧!申し込み手順を詳しく解説

Google Workspace Enterprise Standard の安心安全なセキュリティでビジネスをさらに成長させましょう!

Google Workspace Enterprise Standard は、大規模な組織が抱える情報共有、業務効率化、そしてセキュリティとコンプライアンスに関するあらゆる課題に対応する強力なソリューションです。大容量のストレージ、高度なセキュリティ機能、強化されたコミュニケーションツール、そして 生成 AI を活用した生産性向上機能は、貴社のビジネスを次のレベルへと引き上げるでしょう。

株式会社TSクラウドでは、お客様が安心して Google Workspace を導入できるよう、個別のご相談を承っております。Google Workspace に関する疑問や、貴社の課題・状況を踏まえたエディション選定、導入計画のご提案も可能です。お気軽にお問い合わせください。

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