コラム更新日:2025.08.08

Google Workspace を導入するにあたって、既存のツールと連携できるのか、どのような活用ができるかなどで悩む方もいるでしょう。Google Workspace は単体でさまざまなツールを提供するプラットフォームですが、他のツールとの連携によって、業務効率のさらなる向上が期待できます。この記事では、Google Workspace 連携がもたらす主なメリットを解説するとともに、ビジネスに役立つ連携ツールとその活用法を紹介します。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

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Google Workspace と各種ツールの連携がもたらす 4 つのメリット

Google Workspace を既存の業務ツールと連携させると、単に利便性が向上するだけでなく、単一のツールでは得られない相乗効果が生まれます。ここでは、特に重要な 4 つのメリットを解説します。

情報の一元化と手作業の削減による効率化

Google Workspace と外部のツールを連携させることで、これまで各ツールに散在していた情報を一元管理できるようになります。具体的には、顧客管理システム(CRM)や基幹業務システム(ERP)などのツールを連携させると、バラバラに管理されていた顧客情報やプロジェクトデータを、Google Workspace 上で一元的に管理できるようになります。

この連携によって情報探索にかかる時間や手間を大幅に削減でき、必要な情報へ素早くアクセス可能です。また、ツールを切り替えながら手動で行っていたデータ入力やファイル移動などを削減して、ヒューマンエラーを防ぎながら、業務プロセスを効率化します。

リアルタイムな共同作業で生産性を向上

Google ドキュメントや Google スプレッドシートといった Google Workspace のツールを、プロジェクト管理ツールやタスク管理ツールと連携させることで、チームメンバー間の協力体制を強化します。顧客情報管理ツールと連携すれば、Google ドキュメント上で顧客データを複数人が同時に編集・更新できるようになり、チーム全体の生産性向上につながります。

プロジェクトの進捗状況をリアルタイムに共有できるようになると、関係者全員が最新の情報に基づいて共同作業を進めることが可能です。情報の齟齬が減るため、意思決定のスピードも向上します。結果として、チーム全体の生産性向上に大きく貢献します。

コミュニケーションとコラボレーションを加速させる

Google Workspace を外部ツールと連携させることでコミュニケーションが活性化し、共同作業がさらにスムーズになることもメリットでしょう。たとえば、ビジネスチャットツールと Google Workspace のメールやカレンダーを連携させると、会議のスケジュール調整や情報共有がよりシームレスになり、重要な情報が関係者全員に迅速に伝わるようになります。

また、プロジェクト管理ツールと連携すれば、タスクの進捗状況を Google Chat に自動通知するなど、情報共有をスムーズに行うことも可能です。

異なる部門や役割を持つメンバー間でも、連携されたツールを通じて情報共有や共同作業が容易になり、組織全体のコラボレーションを加速するでしょう。

コスト削減とセキュリティ強化を実現する

Google Workspace 連携は、コスト削減にもつながります。連携によって業務が自動化されることで、これまで多くの工数がかかっていた作業を効率化できます。加えて、システム連携によりデータの二重入力や入力ミスが減り、情報の正確性が向上するため、データに基づいた迅速な意思決定も可能です。

業務効率の向上と人的ミスの削減は、人件費と運用コスト削減につながり、Google Workspace と連携ツールの導入に対する投資対効果の最大化が期待できます。

また、Google Workspace の強力なセキュリティ機能を活用することで、各ツールのデータを安全に管理し、情報漏洩のリスクを低減することができます。アクセス権限の一元管理や監査ログの活用により、セキュリティガバナンスを強化します。

Google Workspace との連携で業務効率が上がるおすすめツール 10 選

Google Workspace と各ツールを連携させることでそれぞれの強みを最大限に引き出し、業務効率のさらなる向上が期待できます。ここでは、連携におすすめのツールをカテゴリ別に紹介します。

顧客管理(CRM)・営業支援(SFA)ツール

顧客情報の一元管理や営業活動の可視化は、企業の売上向上に直結します。Google Workspace との連携で、営業活動を強力にサポートできるツールを見ていきましょう。

Salesforce

Salesforce は世界トップクラスの顧客管理(CRM)プラットフォームです。Google Workspace と連携することで、Gmail の受信トレイで Salesforce のデータを表示して作業をしたり、記録を作成したりできます。

また、Google カレンダーにあわせて Salesforce と統合させることで、スケジュール管理の手間を省き、営業活動の生産性を高めることが可能です。これにより、顧客情報の入力漏れを防ぎ、営業チーム全体の情報共有と可視化を促進します。

参考:セールスフォース・ジャパン『Salesforce

Zoho CRM

中小企業から大企業まで幅広く利用されるクラウド型の顧客管理・営業支援ツールです。Google Workspaceとは、25 以上のサービス、70 通りを超える連携が可能となっています。

Zoho CRM とシームレスに連携されるため、メール・ファイル・タスクなどを一箇所にまとめることが可能。異なるプラットフォーム間を移動することなく、各種ツールにアクセスできます。

参考:ゾーホージャパン株式会社『Zoho CRM

Mazrica Sales

日本の営業現場に特化した AI 搭載型の営業支援システム(SFA)です。Google Workspace との連携で、Gmail の送受信内容を自動で取り込む、 Google カレンダーの予定から Mazrica Sales のアクションを登録するなどが可能で、二重に登録する負担を軽減します。

参考:株式会社マツリカ『Mazrica Sales

コミュニケーション・自動化ツール

チーム内の円滑なコミュニケーションと、日常業務の自動化は、生産性向上に不可欠です。Google Workspace と連携できる代表的なツールを紹介します。

Slack

Slack は世界中で広く利用されるビジネスチャットツールの一つです。Google Workspace と連携することで、メールのやりとりを減らし、リアルタイムでのコミュニケーションと情報共有を促進し、チームの連携を強化します。

具体的には、Google ドライブに保存されたファイルを Slack で共有する、Google カレンダーのリマインダーや会議通知を Slack チャンネルで受け取る、Gmail から Slack にメールを転送するなどが可能です。

参考:Slack

Zapier(ザピアー)

Zapier は、多種多様な Web サービスや SaaS ツールをノーコードで連携し、業務を自動化できる iPaaS(Integration Platform as a Service)です。Google Workspace と連携することで、「Gmail で特定のメールを受信したら Google スプレッドシートに自動で情報を追加する」「Google ドライブに新ファイルが追加されたら Gmail でファイルリンクを通知する」といった複雑なワークフローを簡単に構築できます。

自動化によって、手作業によるデータ転記やタスク管理の負担を削減し、効率向上とミス防止が可能です。

参考:Zapier Inc.『Zapier

Coo Kai

Coo Kai は元々 Microsoft 365 向けのサービスを提供しており、Google Workspace にも対応しています。組織階層型カレンダー、組織階層型アドレス帳、メール誤送信防止ツールなどが Google Workspace と連携可能。

BBS(掲示板)を設置する、グループ別に連絡先を一覧表示するなど、Google Workspace で対応しきれない部分を Coo Kai でカバーして、セキュリティの強化と情報共有の効率化を図ります。

参考:株式会社ピーエスシー『Coo Kai

Active! gate SS

Active! gate SS(アクティブゲートエスエス)は、メールに特化したセキュリティ・誤送信対策サービスです。Google Workspace と連携することで、Gmail のセキュリティをさらに強化できます。

外部メールは送信を一定時間保留する、添付ファイルを自動的にパスワード付き zip ファイルに変換するなど、さまざまな設定で情報漏洩リスクを低減し、より安全なメール運用を実現します。

参考:株式会社クオリティア『Active! gate SS

その他業務支援ツールの連携

CRM やコミュニケーションツール以外にも、Google Workspace と連携することで、特定の業務を効率化できるツールは数多く存在します。

rakumo (ケイヒ・カレンダーなど)

rakumo は、Google Workspace に特化したグループウェア拡張サービスです。「勤怠管理」「経費精算」「組織階層型カレンダー」など、Google Workspace がカバーしていない領域とシームレスに連携させます。経費精算の申請・承認を Google Workspace 上で完結させることなどが可能になり、組織全体のペーパーレス化と業務効率化を推進します。

参考:rakumo 株式会社『rakumo

123MAPS(ワンツースリーマップス)

Google マップの地図情報を活用した顧客管理・営業活動支援ツールです。Google スプレッドシートと Google マップが双方向に連携して、スプレッドシートの情報を変更すると、即時にマップの情報も更新されます。また、スマートフォンのマップから業務報告などを行うと、入力した情報が即時にスプレッドシートに反映されます。

スプレッドシートの顧客リストや案件データを地図上にマッピングし、視覚的に把握できるため、営業担当者は最適な訪問ルートを計画したり、顧客の位置情報を基にした効率的なエリア戦略を立てたりすることが可能になり、移動時間の削減と営業機会の最大化に貢献します。

参考:株式会社らしく『123MAPS

kintone(キントーン)

ノーコード・ローコードで業務アプリを自由に作成できるプラットフォームが kintone です。Google Workspace との連携で、メールに添付されていたファイルを自動で Google ドライブに格納する、kintone の情報から Google カレンダーにスケジュールを作成させるなどが可能。自動化フローの設定やデータ連携などによって、企業の課題を柔軟に解決して生産性向上に寄与します。

参考:サイボウズ株式会社『kintone

Google Workspace 連携でビジネスをさらに加速させよう

Google Workspace は、それ単体でも優れたツールですが、他のビジネスツールやサービスと連携させることで、業務効率、生産性、コミュニケーション、セキュリティといったあらゆる面でビジネスを強化します。

この記事で紹介した厳選ツールは、ほんの一例です。それぞれの企業の課題や目的に合わせて最適な連携ツールを選定・導入することで、手作業の削減、情報共有の円滑化、そしてより戦略的な業務への集中が可能になります。

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