コラム更新日:2025.08.27

Google Workspace は多くの企業で利用されていますが、情報漏洩や不正アクセスといったセキュリティリスクが常に存在します。マルウェア感染や推測されやすいパスワードなどによる機密情報流出を防ぐため、定期的なセキュリティ診断が不可欠です。

本記事では、個人向けから企業向けまで、Google のセキュリティ診断ツールの違いや使い方を解説し、専門家による支援についても紹介します。ぜひ、本記事を参考に自社のセキュリティレベルを確認し、安全な Google Workspace 運用を実現してください。

セキュリティ対策は、導入時の計画と導入後の診断が両輪となります。これから Google Workspace を使い始めるという方は、本記事とあわせて、セキュアな環境を実現する Google Workspace 導入計画の進め方や、他社の導入事例がわかる資料 3 点セットもご活用いただき、万全の体制を整えましょう。 ⇒ 【無料】Google Workspace 導入ガイド 3 点セットをダウンロードする

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

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なぜ Google Workspace のセキュリティ診断が必要なのか?

Google Workspace は、インターネット経由でアクセスできるクラウドサービスです。便利である一方、不正アクセスや情報漏洩のリスクも伴っています。 セキュリティ診断は、これらの潜在的なリスクを可視化し、適切な対策を講じるために不可欠なプロセスです。

セキュリティ診断が必要な主な理由は以下の3点です。

  1. 潜在的なリスクの特定と可視化
    セキュリティ診断を実施することで、設定ミスや脆弱性といった潜在的なリスクを特定し、可視化できます。 たとえば「パスワードの使い回しをしているユーザーがいないか」「不審なアクセスが許可されていないか」などを把握できます
  2. 適切な対策の立案と実施
    診断結果に基づいて、具体的な対策を立案・実施できます。 たとえば「多要素認証を必須にする」「不審なログインをブロックする」といった対策を講じ、セキュリティレベルを向上させることが可能です。これにより、情報漏洩や不正アクセスなどの被害を未然に防ぐことができます。
  3. 従業員のセキュリティ意識向上
    診断結果を従業員と共有することで、セキュリティに対する意識を高めることができます。 どのようなリスクがあるのか、なぜセキュリティ対策が必要なのかを理解してもらうことは、組織全体のセキュリティレベルを底上げすることにつながります。

【ユーザー別】Google のセキュリティ診断ツールの違い

Google は、個人ユーザー向けから企業向けまで、ユーザーに応じたセキュリティ診断ツールを提供しています。それぞれのツールの違いを理解し、適切に活用することが重要です。

【個人アカウント】Googleアカウントのセキュリティ診断とは?

Google アカウントのセキュリティ診断は、個人アカウントのセキュリティ状況をチェックするためのツールです。

セキュリティ診断の概要

Google アカウントを利用していて「おすすめのセキュリティ対策があります」「推奨される対応があります」といった表示を見たことがある方も多いのではないでしょうか。セキュリティ診断は、アカウントの保護に関する推奨事項を提示し、安全に利用するための設定をユーザーに促します。

診断項目はユーザーの利用状況によって異なります。以下は、診断項目の一例と推奨されるセキュリティ設定についての概要です。

  • ログインと再設定
    再設定用のメールアドレスまたは電話番号の追加を推奨します。これにより、アカウントにアクセスできなくなった場合の復旧が可能になります。また Google は、アカウントの不審なアクティビティを検出した場合、これらの情報を通じて通知します。電話番号は、ログイン時の本人確認や、通常とは異なるアクティビティが検出された際の通知にも利用されます。
  • セーフブラウジング
    アカウントのセーフ ブラウジング保護強化機能を有効にすることを推奨します。これにより、ログイン中の危険なウェブサイト、ダウンロード、拡張機能をより迅速に検出し、ユーザーを保護できます。これは、すべてのユーザーのウェブセキュリティ向上に貢献します。
  • お使いのデバイス
    現在ログインしているデバイスの一覧が表示されます。この一覧を確認することで、身に覚えのない端末からの不正なログインがないかを定期的にチェックし、アカウントのセキュリティを確保することができます。もし不審なデバイスが確認された場合は、直ちにそのデバイスからのアクセスを遮断し、パスワードを変更するなどの対策を講じることが推奨されます。
  • 近のセキュリティ関連のアクティビティ
    過去 28 日間のアクティビティが表示されます。この機能により、通常のパターンから逸脱する不審なログイン、アクセス、または設定変更などを迅速に特定し、セキュリティ上の脅威に早期に対応することが可能になります。これによりセキュリティ体制を強化し、潜在的なリスクを未然に防ぐことができます。

セキュリティ診断の使い方

Google セキュリティ診断は、いずれかの手順で簡単に利用できます。

【手順①】Google アカウントにログインし、「セキュリティ診断」ページにアクセス

【手順②】

  1. Google Chrome などブラウザをひらき、右上のアカウントアイコンをクリック
  2. 「Google アカウントを管理」>「セキュリティ」>「おすすめのセキュリティ対策があります」もしくは「セキュリティに関するヒントがあります」をクリックし、「セキュリティ診断」の画面へ

セキュリティ診断の画面がひらくと、状況に応じて推奨される対応が表示されます。対応は重大度が色で設定されており、青色はセキュリティのヒント、黄色は重要な手順、赤色は緊急の場合、緑色の盾のマークはアカウントが良好な状態を示します。

【Google Workspace】セキュリティアドバイザーとは?

セキュリティアドバイザーは、 Google Workspace の管理者向けに提供される高度なセキュリティ診断ツールです。組織全体のセキュリティ状況を多角的に分析し、具体的な対策を提案してくれます。対応しているエディションは、 Business Starter 、Business Standard 、Business Plus です。

セキュリティアドバイザーの概要

Google Workspace の管理コンソールから利用できるセキュリティアドバイザーは、セキュリティに関する問題を提示し、推奨設定や強化策を提案するツールです。専任のセキュリティ専門家のように、ビジネスに合わせた分析情報、ガイダンス、脅威防止策、データ保護管理を提供し、IT 管理者に推奨事項を提案します。

セキュリティアドバイザーによって提示される問題と解決策の例には、以下のような項目が挙げられます。

  • フィッシングメールの検出
    一定期間で何通のフィッシングメールが検出されたかを提示。「セーフブラウジング保護機能」や「セキュリティサンドボックス」、「Gmail のフィッシングとマルウェアに対する保護強化機能」などの対応を提案します。
  • 2 段階認証の利用状況
    所属するユーザーの内、どれくらいの人数が 2 段階認証プロセスによるアカウント保護が適用されていないかを提示。2 段階認証プロセスの適用を促せるよう、2 段階認証を使用していないユーザーを確認するよう提案します。

診断項目は、使用しているエディションによって異なりますが、上記以外にも「ドライブの共有状況」や「アプリへのアクセス状況(Business Plus のみ)」など、多角的に Google Workspace セキュリティ環境を診断します。なお、管理者は、デフォルトでセキュリティアドバイザーの推奨事項をメールで受け取ることができます。

セキュリティアドバイザーの設定方法

セキュリティアドバイザーは、 Google Workspace の管理コンソールからアクセスします。利用するには、管理者アカウントでログインする必要があります。

  1. 管理者アカウントで Google 管理コンソール にログイン
  2. 「メニュー アイコン」>「セキュリティ」>「セキュリティ アドバイザー」 にアクセス
  3. 分析情報を確認し、必要に応じて推奨設定を有効にする

セキュリティアドバイザーも、セキュリティ診断同様に、設定すべき対応がある項目は、赤色や黄色のビックリマークが表示されます。推奨設定や強化策も提示されているので、必要に応じて見直し、セキュリティ対策を実施しましょう。

企業のセキュリティレベルを診断ツールで把握する重要性

セキュリティ対策の第一歩は、現状の正確な把握です。Google Workspace のセキュリティアドバイザーを活用し、自社のセキュリティ設定の問題点を診断。適切な対策を講じることが重要です。また企業のセキュリティは、一度設定すれば完了するものではありません。日々進化するサイバー攻撃に対応するためには、継続的な監視と改善が不可欠。セキュリティ診断ツールは、企業のセキュリティレベルを客観的かつ継続的に評価し、的確な対策を講じる上で有効な手段となります。

Google Cloud プレミアパートナーであるTSクラウドでは、現状のセキュリティ診断から継続的な改善のご相談まで、専門知識が豊富なスタッフがサポートします。ぜひお気軽にお問い合わせください。⇒まずは相談してみる

継続的なセキュリティ診断で安全な Google Workspace 運用を

Google Workspace のセキュリティは一度設定すれば終わりではなく、日々新たな脅威が生まれる中で継続的な見直しが必要です。そのためには定期的なセキュリティ診断が不可欠。この診断により、新たな脆弱性や攻撃手法への迅速な対応、組織の変化への適応、従業員の安心感向上といったメリットが得られます。

セキュリティ対策として、必要に応じて専門家によるセキュリティサービスを活用することも、より強固な対策を講じる上で有効です。定期的な診断と設定の見直しを通じて、Google Workspace を安全に運用しましょう。

TSクラウドでは、本記事で解説した定期的なセキュリティ診断はもちろん、これから導入されるお客様のセキュリティ強化から、運用開始後の継続的なサポートまで一貫してご支援します。貴社のセキュリティパートナーとして、まずはお気軽にご相談ください。

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