Google Workspace と Salesforce の連携メリットと手順
コラム更新日:2025.08.21
Google Workspace と Salesforce は、どちらも企業の業務効率化に欠かせないツールで、両者を連携させることで相乗効果が期待できます。
この記事では、Google Workspace と Salesforce を連携するメリットと、具体的な連携方法を解説します。業務効率化や顧客データの管理に課題を感じている企業の方は、貴社の生産性向上のために、ぜひお役立てください。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
Google Workspace と Salesforce を連携するメリット
Google Workspace と Salesforce を連携させると、顧客管理と社内コミュニケーションが円滑になり、業務効率化や生産性向上を実現できます。
この連携により、営業担当者は顧客情報へのアクセスが容易になり、複数のツールを行き来する手間が削減されるため、業務効率のさらなる向上が期待できます。
➤顧客管理と業務の効率化を実現
Google Workspace と Salesforce の連携は、顧客データ管理と業務の、両方の効率化に大きく貢献します。
Salesforce に登録された顧客情報、商談履歴、案件進捗などのデータが Google Workspace 上で共有できるため、複数のツールを行き来する必要がなくなります。これにより、顧客対応のスピードが向上し、情報入力や確認にかかる手間が削減されます。情報の整合性が向上することも期待できて、従業員間の連携もよりスムーズになるでしょう。
➤データに基づいた意思決定と顧客体験向上
Salesforce の詳細な顧客データと Google Workspace の各種ツールを連携させることで、データに基づいた意思決定が可能になります。たとえば、Google スプレッドシートで Salesforce のデータを分析し、マーケティング戦略を立てるといった活用方法です。
最新のデータに基づいた迅速な判断が可能で、よりパーソナライズされた顧客体験を提供できるようになり、顧客満足度の向上につながることが期待できます。
【ケース別】Google Workspace と Salesforce の連携方法
Google Workspace と Salesforce の連携方法は、利用するツールや目的によって異なります。そのため、どの Google サービスを Salesforce と連携させるのか、効率化したい作業は何かを明確にして、目的に沿った設定をそれぞれ行います。
ここでは、代表的な連携方法をケース別に解説します。
➤Google ドライブとSalesforce の連携
Google ドライブに保存されたファイルを Salesforce から直接参照する「Files Connect」機能の連携方法を解説します。
- Google 側での準備
まず、Google Cloud で「プロジェクト」を作成します。プロジェクト作成後、API とサービスから「Google Drive API」を有効化し、認証情報を作成します。ここで表示される「クライアント ID」「クライアントシークレット」は、Salesforce 側で設定する際に必要になるため、控えておきます。 - Salesforce 側での認証設定
Salesforce の設定画面に移動し、認証プロバイダを設定します。プロバイダタイプで「Google」を選択して、前のステップで控えておいた「クライアント ID」と「クライアントシークレット」をそれぞれ入力します。 - データソースの接続
Salesforce の外部データソースとして Google ドライブを選択します。これにより、Salesforce から Google ドライブにアクセスできるようになります。 - ユーザーへの利用許可
対象ユーザーに権限を付与し、Files Connect を有効化して、連携完了です。
この流れに沿って設定することで、Salesforce の画面上で Google ドライブ内のファイルを参照できるようになります。より詳細な手順は、Salesforce 公式サイトをご参照ください。
参考:Salesforce『Google Drive のファイルを連携したい場合はどうすればよいですか?』
➤Google スプレッドシートと Salesforce の連携
スプレッドシートから Salesforce にアクセスできるようになり、顧客情報や売上データなどを簡単に呼び出せます。連携によって、Salesforce からスプレッドシートのシート作成や行の追加なども可能。スプレッドシートのデータが更新されると Salesforce に自動で登録するといった、入力作業の自動化も可能です。Salesforce と Google スプレッドシートを行き来することがなくなり、業務の効率化に貢献します。
➤Gmail とSalesforce の連携
Gmail と Salesforce を連携させることで、双方のツールを行き来する手間を省き、顧客対応のスピードを向上します。具体的には、Salesforce のレコードを Gmail 画面で参照する、Gmail のメールを Salesforce に記録する、Gmail から Salesforce のレコードを作成するなどです。顧客とのコミュニケーション履歴を管理しやすく、営業活動の進捗状況をリアルタイムで把握できるようになります。
Gmail で Gemini を活用することも可能!
Gmail と Salesforce の連携に加えて、Google の AI アシスタントである Gemini を活用すると、さらに業務効率化が進みます。2025 年 3 月より、Google Workspace で Gemini 用の Salesforce 拡張機能を利用できるようになりました。Gmail のサイドパネルで Gemini に指示を出して、Salesforce の情報を取得する、セールスリードと連絡先を作成するといったことが可能です。
※2025 年 8 月時点では、この機能はブラウザで Gmail を使用している場合に、英語のみで利用可能となっています。今後、言語の拡大が期待されるところです。
Google Workspace と Salesforce の連携で生産性アップ
Google Workspace と Salesforce を連携させることで、情報管理と業務の効率化、データに基づいた意思決定といった、多くのメリットが得られます。すでに Salesforce を導入している企業においては、Gmail や Google ドライブ、Google スプレッドシートといった個々のツールと Salesforce を連携させることで、日々の業務をさらに効率化して、生産性向上が期待できます。
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