【決定版】Google Workspace Business Plus の機能を徹底解説!料金や導入すべき企業の特徴を紹介
コラム更新日:2025.11.05
ビジネスの現場では、日々大量の情報が行き交い、チームでの連携や顧客とのコミュニケーションはますます複雑になっています。このような状況で、企業の生産性を高め、競争力を維持するためには、最新の IT ツールを効果的に活用することが不可欠です。
本記事では、Google Workspace の多様なプランの中でも、特に中規模から大規模な企業、あるいは高度なセキュリティや管理機能を求める企業に最適な「Google Workspace Business Plus」に焦点を当て、その機能、料金、導入することで解決できる具体的な課題について詳しく解説します。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
Google Workspace Business Plus とは?
まず Google Workspace Business Plus の概要から主要な機能、料金について解説します。
➤Google Workspace Business Plus プラン概要
Business Plus は、300 人以下の企業向けに、高度な機能を備えたプランです。各ユーザーにつき 5TB のストレージで、大容量のファイルも安心して保存・共有できます。最大 500 人参加可能なビデオ会議や会議録画機能で、より効果的なコミュニケーションを実現。Google Vault で情報ガバナンスを強化します。詳細なアクセス制御やエンドポイント管理など、強固なセキュリティ機能の利用が可能。また、Google の生成 AI「Gemini」が、日々の業務をサポートします。チームワークと生産性をさらに向上させ、高度なセキュリティ対策を必要とする企業におすすめです。
機能については以下で詳しく解説します。
➤Google Workspace Business Plus で使える主要機能と料金
Google Workspace Business Plus は、ビジネスのあらゆる側面をサポートする強力な機能を備えています。ここでは、その中でも特に注目すべき主要機能と料金についてご紹介します。
Google Workspace Business Plus の主要機能
Google Workspace Business Plus には、ビジネスの基盤となる以下のアプリケーションが含まれています。
| アプリケーション | 主な機能 |
|---|---|
| Gmail | カスタムドメインのビジネスメールが利用できます。フィッシングやスパムからの強力な保護機能も備わっており、安心してメールのやり取りが可能です。 |
| Google ドライブ | 各ユーザーにつき 5TB のクラウドストレージをご利用いただけます。ファイルやフォルダの保存・管理、ファイル共有、オフラインアクセスが可能です。 |
| Google ドキュメント Google スプレッドシート Google スライド |
オンラインで文書、表計算、プレゼンテーション資料を作成・編集できるツールです。複数人での同時編集が可能で、リアルタイムでの共同作業により、資料作成の効率を飛躍的に向上させます。 |
| Google Meet | ビデオ会議ツールです。最大 500 人までの会議参加、会議の録画機能、ノイズキャンセリング、画面共有、挙手、投票、Q&A 機能をご利用いただけます。 |
| Google Chat | ビジネス向けのチャットツールです。個別チャット、グループチャット、スペースでの共同作業が可能。ファイル共有やビデオ通話なども充実しています。 |
| Google カレンダー | チームメンバーとのスケジュール共有や会議室の予約などが簡単に行え、効率的なスケジュール管理をサポートします。共有カレンダー、会議室予約、リマインダー設定、Google Meet との連携が可能です。 |
| Cloud Search | Google Workspace 内のすべての情報(Gmail、ドライブ、ドキュメントなど)を横断的に検索できる機能です。必要な情報を素早く見つけ出し、業務効率を向上させます。 |
| Gemini | Google の最先端 AI 機能です。議事録の自動要約、メールの自動作成、資料作成の補助など、Google Workspace のさまざまなアプリケーションで業務効率化と生産性向上をサポートします。 |
| 高度なセキュリティ | Google Vault によるデータの長期保持と監査対応が可能です。詳細なアクセス権限設定やセキュリティセンターによる包括的な管理で、組織の情報を安全に保護し、コンプライアンスを強化します。 |
Google Workspace Business Plus の料金
Google Workspace Business Plus の料金は、1 ユーザーあたり月額 ¥2,500(税別・1 年契約の場合) となっています。
➤Google Workspace Business Plus によって解決できること
Google Workspace Business Plus は、単なるツールの集合体ではありません。現代の企業が直面するさまざまな課題を根本から解決し、ビジネスの成長を加速させるための強力なソリューションです。ここでは、Business Plus が具体的にどのような課題を解決できるのかを詳しく解説します。
大容量のデータ管理・情報共有を効率化したい
多くの企業が共通して抱える課題は、増え続けるデータの管理と、それに伴う情報共有の非効率性です。またファイルサーバーの容量不足、目的のファイルが見つけにくい、複数バージョンのファイルが乱立しどれが最新か不明になる、リモートワークにおけるファイル共有やリアルタイム共同作業の煩雑さといった点も課題として挙げられます。
- 各ユーザーにつき 5TB クラウドストレージ
Business Plus では、各ユーザーにつき 5TB のクラウドストレージが組織でプールされます。ストレージ容量の心配をせずに、すべてのファイルをクラウドに一元管理できます。 - Google ドライブの強力な検索機能
Google ドライブの強力な検索機能(Cloud Search を含む)を使えば、キーワード検索やファイルの種類、最終更新日などで素早く目的のファイルを見つけ出すことが可能です。 - Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドでの共同編集機能を活用
共同編集を活用することによって会議の議事録作成や企画書作成にかかる時間を大幅に削減し、複数人での同時作業をスムーズにします。たとえば、会議中にリアルタイムで議事録を共同編集すれば、会議後の清書時間を短縮し、決定事項をすぐに共有できます。
高度なセキュリティとコンプライアンスへの不安
企業がデジタル化を進める上で、情報漏洩リスクへの対策とコンプライアンスへの対応は、経営における最重要課題です。具体的には、社員による機密情報の誤共有リスク、退職者のデータ・メールの適切な管理・保管方法、監査対応のための過去のコミュニケーション履歴やファイルの確認、デバイスごとのセキュリティポリシー統一の困難さといった課題が挙げられます。
- Google Vault
Google Vault は、メール、チャット、ファイルなどのデータを長期間保持し、必要に応じて検索・エクスポートできるため、訴訟ホールドや監査対応がスムーズに行えます。 - 高度なセキュリティ設定
詳細なアクセス権限設定やセキュリティセンターによる一元管理は、IT 管理者が企業のセキュリティポリシーを確実に実施し、高いコンプライアンスレベルを維持することを可能にします。これにより、企業の重要な資産であるデータを安全に保護し、安心してビジネスを展開できます。
社内外コミュニケーションを活性化し、連携の遅延を解消したい
リモートワークでの多人数会議の進行が非効率、会議議事録の作成と共有に時間がかかっている、海外拠点との時差によりリアルタイムでの連携が難しいなど、部門間連携の不足が具体的な課題として挙げられます。
- Google Meet 機能
最大 500 人まで参加可能な大規模会議機能により、全社ミーティングや大規模なウェビナーもストレスなく開催できます。また、会議の録画機能を使えば、会議に参加できなかったメンバーも後から内容を確認でき、議事録作成の補助としても活用できます。これにより、情報共有の遅延を防ぎ、円滑なコミュニケーションを促進します。 - Google カレンダーや Google Chat の活用
Google カレンダーの共有機能や Google Chat を活用することで、チームメンバーのスケジュール調整が容易になり、迅速な意思決定と連携を可能にします。これらの機能は、地理的な制約を越えた活性化されたコミュニケーションを支援し、チーム全体の生産性を向上させます。
IT 管理者の負担を軽減し、非効率なシステム運用を改善したい
ビジネスの成長とともに IT ツールの利用が増加し、IT 管理者の業務負担は増大します。具体的には、従業員のデバイス管理の複雑化、セキュリティポリシーの一元管理の困難さによる抜け漏れリスク、新しいシステム導入時のユーザーアカウント管理の煩雑さ、そしてシャドー IT の増加によるセキュリティリスクが課題として挙げられます。
- 管理コンソールで Google Workspace を一元管理
Google Workspace の管理コンソールは、ユーザーアカウント、グループ、セキュリティポリシー、デバイスなどを一元的に管理できます。これにより、個別の設定作業が減り、IT 管理者はより戦略的な業務に集中できます。 - シャドー IT 対策
ユーザーが独自に導入したシステム、クラウドサービスなどを「シャドー IT」といいます。セキュリティ上のリスクとなるシャドー IT 対策として、組織によって公式に承認されたツールのみを利用することで、セキュリティリスクを低減し、企業全体の IT ガバナンスを強化できます。Business Plus の導入は、IT 管理者の運用効率を高め、企業の IT 基盤をより強固なものにします。
Google Workspace Business Plus はこんな企業におすすめ
Google Workspace Business Plus は、特に以下のようなニーズを持つ企業に最適なプランです。
- 従業員数 300 名以下の企業
Business Plus は、Google Workspace Business プランの範囲(300 ユーザーまで)に属します。この規模の企業であれば、Business Plus の持つ機能とコストパフォーマンスが非常にバランスが取れています。 - 大容量のストレージが必要な企業
Business Plus は、各ユーザーにつき 5TB のクラウドストレージを提供します。これにより、ファイルサーバーの容量不足に悩むことなく、安心して大量のデータを管理したい企業におすすめです。 - 便利な検索機能である Cloud Search を導入したい企業
企業内に散在する情報(メール、ファイル、社内システムなど)を横断的に検索できる Google Cloud Search は、情報検索の効率を劇的に向上させます。情報探索に時間がかかかっている企業に最適です。 - ビデオ会議の参加者が 150 名を超える、もしくは会議の録画と保存が必要な企業
ビデオ会議の録画と Google ドライブ への保存、Google Meet(ビデオ会議)への最大 500 人までの参加が可能です。会議の議事録作成補助や欠席者への情報共有、大規模なウェビナーや全社ミーティングに活用できます。 - Google Vault や高度なセキュリティと管理機能が必要な企業
情報漏洩対策、コンプライアンス遵守、データ保持、高度なアクセス管理など、企業のセキュリティレベルを強化したいと考えている企業には、Business Plus の持つ管理機能は不可欠です。
自社のビジネスに最適なプランは? Google Workspace プラン比較
Google Workspace には、Business Plus 以外にも複数のプランがあり、それぞれ機能や料金が異なります。自社のビジネスに最適なプランを選ぶためには、各プランの特徴を理解することが重要です。
| Business Starter | Business Standard | Business Plus | Enterprise | |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | ¥800 | ¥1,600 | ¥2,500 | Standard ¥3,060 Plus ¥3,980 |
| 対象 | 中小企業向けの基本的な機能とコストパフォーマンスを重視したプラン。最大 300 ユーザー。 | より大容量のストレージや高度な Web 会議機能、チームでの共有ドライブを求める企業向け。最大 300 ユーザー。 | さらに高度なセキュリティ、データ保持、Google Vault を必要とする企業向け。最大 300 ユーザー。 | 大企業向けの無制限ストレージ、高度な管理機能、セキュリティ・コンプライアンス要件に対応。ユーザー数無制限。 |
| 特長 | 30GB のストレージ、ビデオ会議(最大 100 人)、共同編集可能なドキュメント。 | 2TB のストレージ、ビデオ会議(最大 150 人、録画機能付き)、共有ドライブ機能。Google Cloud Search によるドメイン内検索とアシスト機能。 | 各ユーザーにつき 5TB のストレージ、ビデオ会議(最大 500 人、出席状況を確認)、高度なセキュリティと管理機能、Google Vault(データ保持と電子情報開示)。 | 必要なだけ多くのストレージ、ビデオ会議(最大 1,000 人以上、ノイズキャンセリング、会議室でのライブストリーミング)、高度なセキュリティ、データ管理、サポート。 |
| メリット | 低コストで主要な機能を網羅しており、クラウドツールの導入が初めての企業に最適です。 | 大量のファイルやビデオ会議の録画が必要な企業、Cloud Search を用いてファイル検索を容易に行いたい企業に向いています。 | 大量のファイルを扱う企業や、ビデオ会議を頻繁に利用する企業に適しています。また、高度なセキュリティと管理機能、Google Vault が使えるという点も特徴です。 | 大規模な組織や、非常に複雑な IT 要件を持つ企業に最適です。 |
自社に最適なプランについて直接相談したい場合は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
各プランについてさらに比較検討したい場合は、プランごとの特長や機能の違いについて、下記の記事でも詳しく紹介しています。
Google Workspace の Business Starter、Standard、Plus を比較!機能の違いや選び方、注意点
Google Workspace の Business Starter、Standard、Plus の各機能の違いや特長、向いている企業などについて比較しています。ポイントを押さえて最適なプランを選択しましょう。
Google Workspace Business Plus から上位プランへ:アップグレード検討のサイン
Google Workspace Business Plus から Enterprise プランへのアップグレードを検討するタイミングは、ビジネスの成長と変化するニーズによります。
具体的には、ユーザー数が 300 人を超える場合は、Enterprise プランへの移行が必要です。また、コンテキストアウェア アクセスを用いて Google Workspace にアクセスする IP アドレスや端末ごとに、使える機能を制限したい場合、より高度なセキュリティとコンプライアンスが求められる場合もアップグレードの検討をおすすめします。
Google Workspace Business Plus の導入方法
Google Workspace Business Plus は、4 つの手順で導入できます。まず利用人数や移行計画など導入の体制を決定します。次に独自ドメインや会社のクレジットカードなど契約に必要なものを用意。そして Google もしくは、代理店経由で Google Workspace の契約を申し込みます。契約後、初期設定を行い、利用開始となります。さらに詳しい導入手順については下記の記事をご覧ください。
Google Workspace 導入はこれで完璧!申し込み手順を詳しく解説
Google Workspace の導入方法を、申し込み手順から始め方(初期設定)まで徹底解説。申し込み前に準備しておくことや、必要な準備物についてもご紹介します。
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