Google Workspace のエディションを比較!プランの特徴や選び方のポイントを解説
コラム更新日:2025.07.07
日々の業務で「情報共有が非効率」「部門間の連携がスムーズではない」「現行システムのコストやセキュリティに不安がある」といった課題を感じている方も、多いのではないでしょうか。Google Workspace は、これらの悩みを解決し、企業の生産性を飛躍的に向上させるクラウド型ビジネスツールです。しかし、複数のエディションがあり、どれを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。本記事では、自社にとって最適な Google Workspace のエディションを見つけるための比較ポイントをわかりやすく解説します。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
Google Workspace とは
Google Workspace は、Google が提供するクラウドベースのビジネスツールです。インターネット環境さえあれば、場所を選ばずに仕事を進められる利便性が大きな特長です。
主要なアプリケーションには、ビジネス用の Gmail、スケジュールを管理・共有できる Google カレンダー、オンラインストレージの Google ドライブ、文書作成の Google ドキュメント、表計算の Google スプレッドシート、ビデオ会議の Google Meet 、生成AI のGemini などがあります。
これらのツールの連携によるメリットには、「情報共有の効率化」「社内コミュニケーションの活性化」「強固なセキュリティ環境の構築」「コスト削減」などが挙げられます。
Google Workspace 主要エディションの比較
Google Workspace には、主要エディションとして、Google Workspace Business エディションと Google Workspace Enterprise エディションが用意されています。
Business エディションは最大利用人数が300名となっており、300名を超えて利用される場合は、Enterprise エディションの利用が必須です。
| Business | Enterprise | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| Starter | Standard | Plus | Standard | Plus | |
| 価格 ユーザー1人あたりの月額 (年間契約の場合) |
¥800 | ¥1,600 | ¥2,500 | ¥3,060 | ¥3,980 |
| 利用可能人数 | ~300人 | ~300人 | ~300人 | 無制限 | 無制限 |
| ストレージ容量 ユーザー1人当たり |
30GB(プール) | 2TB(プール) | 5TB(プール) | 5TB~(プール) | 5TB~(プール) |
| 生成 AI 機能 | ◯ (機能制限あり) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ここからは、各エディションの特徴をご紹介します。
➤Business エディションの特徴
Business エディションには、Business Starter、Business Standard、Business Plus の3つのプランがあり、月額料金や1ユーザーあたりのクラウドストレージ容量、利用できる機能などが異なります。
Business Starter は、ユーザーあたり 30GB のクラウドストレージが利用でき、基本的なメール、ドキュメント、ビデオ会議(最大参加人数は100名)などの機能が含まれます。小規模なチームや、まず Google Workspace を試してみたい企業向けのプランです。
Business Standard は、Business Starter の機能に加え、ユーザーあたり 2TB のストレージ、ビデオ会議の参加者数の増加(最大150名)、会議の録画機能などが利用できます。情報共有を重視する企業におすすめです。
Business Plus は、Business Standard の機能に加え、ユーザーあたり 5TB のストレージ、ビデオ会議の参加者数の増加(最大500名)、高度なセキュリティと管理機能が利用できます。セキュリティを重視する企業向けのプランです。
関連記事:Google Workspace の Business Starter、Standard、Plus を比較!機能の違いや選び方、注意点
➤Enterprise エディションの特徴
Enterprise エディションには、Enterprise Standard、Enterprise Plus があり、いずれも最大利用人数は「無制限」です。大企業や高度なセキュリティ・管理機能を必要とする企業向けに設計されています。
Enterprise Standard は、可能な限り大きなクラウドストレージを使用したい企業におすすめです。ビデオ会議の参加者数は最大500名、データ損失防止(DLP)といった高度なセキュリティ・管理機能が利用できます。
Enterprise Plus は、Enterprise Standard の機能に加え、ビデオ会議の参加者数は最大1,000名、クライアントサイド暗号化(CSE)といったよりきめ細やかな管理機能、より高度なセキュリティ機能を利用できます。最先端機能を備えたプランです。
関連記事:Google Workspace Enterprise Standard, Plus の料金や機能を比較
その他のエディション
Google Workspace には、主要なエディションの「Business」「Enterprise」以外にも、特定の用途に特化したエディションがあります。
➤Google Workspace Essentials
Google Workspace Essentials は、既存のメールシステムを維持しながら、Google Workspace の基本的なコラボレーションとコミュニケーションツールを利用できます。「メールは今のものを使いながらビジネスツールを新たに導入したい」「低コストで必要最低限の機能を使いたい」といった企業におすすめです。
関連記事:Google Workspace Essentials とは?無料版と有料版の違いを比較
➤Google Workspace Frontline
Google Workspace Frontline は、現場で働く従業員(デスクレスワーカー)向けに最適化されたエディションです。Frontline Starter、Frontline Standard の2つのプランがあり、セキュリティや管理機能に違いがあります。基本的なコミュニケーションツールとセキュリティ機能が利用でき、コストを抑えながら現場の連携を強化できます。注意点として、Business もしくは Enterprise エディションとの併用が必須です。
関連記事:Google Workspace Frontline とは?価格、使用できるツール、適した職種の事例
【エディション選択例】人材サービス会社(120名規模)の場合
120名規模の人材サービス会社では、どのようなエディションを選択すればよいのでしょうか。情報共有やコミュニケーションの円滑化、機密性の高い人材情報の安全な管理を重視するなら、Google Workspace Business Plus が最適です。Business Plus 導入により、下記にあるような人材サービス業特有の課題解決につながります。
<Business Plus で実現する主な解決策>
- 採用業務の効率化
応募者管理の効率化、オンライン面接、社内選考会議の効率化によって進捗状況を把握しやすく、選考プロセスをスムーズに進めます。 - 社内コミュニケーションの活性化
チャットでの即時連絡、ビデオ会議での円滑な会話、共同編集により生産性を向上します。 - 情報の一元管理と迅速なアクセス
Google ドライブを活用し、散在しがちな情報を集約。優れた検索機能で必要な情報を素早く見つけ出し、情報探索にかかる時間を大幅に削減します。 - 強固なセキュリティ基盤
監査ログとデータ保持、モバイルの詳細管理といった高度なエンドポイント管理により、機密性の高い人材情報を安全に管理します。
Google Workspace のエディションに関するよくある質問
Google Workspace の導入を検討する際に、多く寄せられる質問とその回答をまとめました。自社に合ったエディション選びの参考にしてください。
➤無料版の Google アカウントと何が違う?
無料版の Google アカウントは個人利用向けですが、Google Workspace はビジネス利用に特化しています。大容量のストレージ、高度なセキュリティ・管理機能などが利用でき、企業としての信頼性向上と生産性向上を支援します。
➤Google Workspace の複数のエディションは混在できる?
基本的には複数エディション混在でのご契約はできません。全アカウント同一エディションでのご契約をおすすめしています。Google Workspace Frontline をご検討されている場合などは、弊社の営業担当にご相談ください。お客様のご要望をヒアリングさせていただき、ご契約の可否をご案内します。
➤導入後のサポートは受けられる?
Google の公式サポートもありますが、TSクラウドでは公式のヘルプページだけでは解決しきれない、Google Workspace の導入・運用支援に関する技術的な問題解決をサポートしています。企業ごとの IT リテラシーやニーズに合わせて支援しますので、ご安心ください。
なお、IT に不慣れな企業や、導入をお急ぎの企業におすすめのサービスとして、「Google Workspace 導入支援 はじめてサポートパック」をご提供しております。導入計画の策定から初期設定、管理者のトレーニングまで、伴走型支援でサポートします。
その他のよくある質問はこちら
自社に最適な Google Workspace エディションを見つけよう
Google Workspace のエディション選びのポイントは、自社が「どのような機能を最優先するか」「どれくらいのコストをかけられるか」「セキュリティレベルはどの程度必要か」などを明確にすることです。本記事では、Google Workspace の主要なエディション「Business」と「Enterprise」を中心に、それぞれの特徴を比較しました。エディション選択例なども参考に、自社に最適なエディションについて検討してみてはいかがでしょうか。
Google Workspace のエディション選択に迷った場合は、ぜひTSクラウドにご相談ください。貴社のニーズや状況に合わせて、最適な Google Workspace エディションをご提案させていただきます。


