Google Workspaceプラン比較。料金・機能の差から公式と代理店の違いまで解説

コラム更新日:2026.06.08

Google Workspace には複数のプランがあり、それぞれ利用できる機能やストレージ容量、セキュリティレベルが異なります。コストを抑えつつ業務効率を最大化するためには、自社の規模や課題にマッチしたプランを選ぶことが重要。

この記事では、 Google Workspace の主要プランの違いを比較し、それぞれの特徴や選び方のポイントを解説します。 組織の規模に合った最適なプラン選びの参考にしてください。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

Google Workspace とは

Google Workspaceは、Gmailやドライブ、Meetなど業務に必要なツールが統合されたクラウド型グループウェアです。場所やデバイスを選ばず、リアルタイムの共同編集により業務スピードを大幅に向上させます。

無料アカウントとは異なり、独自ドメインの利用や管理者による詳細なセキュリティ設定・データ保全が可能なため、組織として安全かつ効率的な運用が実現します。

Google Workspace 主要プラン比較

Google Workspace のプランは、大きく分けて Business プランと Enterprise プランの2つに分類されます。さらに現場職向けの Frontline や、メール機能を持たない Essentials などの特別なプランも存在します。ここでは、多くの企業が検討する Business プランと Enterprise プランの概要を比較してみましょう。

  Business Enterprise
Starter Standard Plus Standard Plus
価格
ユーザー1人あたりの月額
(年間契約の場合)
¥800 ¥1,600 ¥2,500 ¥3,060 ¥3,980
利用可能人数 ~300人 ~300人 ~300人 無制限 無制限
ストレージ容量
ユーザー1人当たり
30GB(プール) 2TB(プール) 5TB(プール) 5TB~(プール) 5TB~(プール)
生成 AI 機能
(機能制限あり)

表の通り、Business プランは最大利用人数が300名となっており、300名を超えて利用する場合は、Enterprise プランの利用が必須となります。 プランを選ぶ際はまずユーザー数から検討することもおすすめです。

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中小企業向け Business プランの特徴

ユーザー数が300名以下の企業に最適なのが Business プランです。コストパフォーマンスに優れており、一般的なオフィス業務に必要な機能が網羅されています。

低コストで始めたい:Business Starter

Business Starter は、独自ドメインの Gmail や Web会議 など基本的なグループウェア機能を網羅した、最も安価なエントリープランです。予算が限られているスタートアップや小規模オフィスに最適 であり、業務に必要なツールを一通り低コストで利用できるのが最大のメリットです。

一方で、ストレージ容量が 1 ユーザーあたり 30 GB と少なく、長期間の運用で容量不足になるリスクがあります。 また、組織でのファイル管理に便利な共有ドライブや 生成AI 機能に制限があり、 Google Meet の録画機能が利用できない点には注意が必要です。

基本のプランで業務効率化したい:Business Standard

Business Standard は、 Business プランの中で最も人気のある標準的なプランです。1 ユーザーあたり 2 TB という大容量ストレージが提供されるため、高画質の画像や動画データを頻繁に扱わない限り、容量不足に悩むことはほぼありません。ファイルを個人ではなく組織として管理したい企業や、将来的なデータ増加に備えたい企業に最適 です。

「共有ドライブ」によるチームでの情報集約や、Google Meet の録画・保存といった実用的な機能が標準装備されています。将来のデータ増量への備えはもちろん、退職に伴うデータの確実な継承や一元管理を重視する組織にとって、費用対効果が非常に高いプラン といえます。

より高度なセキュリティ管理を行いたい:Business Plus

Business Plus は Business の最上位プランで、 Standard の機能に加え、高度なセキュリティ機能とコンプライアンス対応機能が強化されています。特筆すべきは Google Vault 機能で、メールやチャットのデータを保存・検索・書き出しできるため、万が一の訴訟や監査の際にも証拠データの保全が可能に。法的リスクへの備えを重視する企業にとって強力なツール となります。

さらに、会社支給の PC やスマートフォンに対して詳細なセキュリティポリシーを適用し、紛失時には遠隔でデータを消去(ワイプ)できる高度なエンドポイント管理機能も搭載されています。

ストレージ容量も 1 ユーザーあたり 5 TB まで拡張されているため、P マークや ISMS などの外部認証取得を視野に入れている企業や、大企業レベルの厳格なセキュリティ基準を求める組織に最適なプラン です。


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大規模・セキュリティ重視向け Enterprise プランの特徴

従業員数が300名を超える場合、または Business Plus 以上のセキュリティ要件がある場合は Enterprise プランを選択する必要があります。このプランにはユーザー数の制限がありません。

大規模な組織運用の基盤作りに:Enterprise Standard

Enterprise Standard は大規模組織向けの標準プランで、 Business プランにはない高度なデータ損失防止(DLP)機能が利用できる点が大きな特徴です。

この機能により、顧客データや個人情報など機密情報が含まれるメールやファイルを検知し、外部への送信を自動的にブロックすることが可能になるため、情報漏洩対策をシステム的に自動化したい企業に最適 です。

また、300名以上の組織でも問題なく利用できる無制限のユーザー数に対応しており、大規模な運用基盤を支えます。

セキュリティの最高峰を実現:Enterprise Plus

Enterprise Plus は、Google Workspace の全機能と最高峰のセキュリティ・管理機能を備えた最上位プランです。

高度なアクセス制御、データ損失防止、監査・調査ツールなどにより、機密データの保護と厳格なコンプライアンス遵守を可能にします。 ユーザーあたり 5 TB のストレージを提供し、大容量データの保存・共有に対応。

さらに、S/MIME による高度な暗号化や、組織の利用状況を可視化するワークインサイトも利用できます。高度な AI 活用やデータ分析を経営戦略に取り入れたい企業、金融機関など高いセキュリティレベルが求められる組織にとって、最適かつ最も強力な選択肢となります。


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特別な用途に対応するその他のプラン

一般的なオフィスワーク以外にも、特定の業務形態に特化したプランが用意されています。

既存のメールシステムを維持したい:Essentials プラン

Essentials プランは、「会社のメールは既存のシステムを使い続けながら、 Google ドライブ や Google Meet を導入したい」というニーズに応えるためのプランで、 Gmail が含まれていないのが最大の特徴 です。

カレンダーやメール機能は既存のものを利用しつつ、ファイル共有や Web会議 には Google の強力なコラボレーションツールを活用したい企業に適しています。

現場職向けにコストを抑えたい:Frontline プラン

Frontline プランは、PC を常時使用しない店舗スタッフ、工場作業員、配送ドライバーなどの「現場(フロントライン)で働く従業員」向けに設計されたプランです。

Gmail や Google Chat、Google Meet、Google ドキュメント、Google ドライブなど Google Workspace の代表的なアプリケーションだけでなく、 プランによっては高度なエンドポイント管理などの企業データを守る機能も含まれています。

なお、利用には「現場労働者」であるという利用条件を満たす必要があります。

Google Workspace のプランは「混在」できるのか?

「役員だけ容量無制限の Enterprise にして、一般社員は Business Starter にしたい」といったように同一組織内で異なるプランを混ぜて契約したいと考える企業もあることでしょう。

しかしながら、結論から言うと、原則としてプランの混在はできません。 Google Workspace は、全ユーザーが同じプランを契約する必要があります。

ただし、Frontline の利用を検討している場合、申請と認定を受ければプランを混在できる可能性があります。 詳しくは、正規代理店に相談することをおすすめします。

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契約窓口はどちらがおすすめ?「Google公式」と「正規代理店」の違い

Google Workspaceを契約する際、提供元から直接導入する「Google公式(直販)」と、専門的なサポートを提供する「正規販売代理店(パートナー)」の2つの窓口が存在します。

どちらの窓口を利用しても、Google Workspaceが提供する機能やセキュリティ基準そのものに違いはありません。 しかし、実務面や運用体制においては、以下のような重要な相違点があります。

  • 決済手段の柔軟性
    Google公式では原則としてクレジットカード決済に限定されますが、正規販売代理店を経由すれば、日本企業の商習慣に適した「請求書払い」を選択できます。 これにより経理処理が円滑になるほか、カードの有効期限切れ等による不慮のサービス停止リスクも防げます。
  • 導入・運用におけるサポート体制
    公式契約はユーザー自身での自己管理が前提となります。 一方、正規販売代理店では、初期の環境構築や既存データからの移行代行、さらには日本語によるきめ細やかな伴走サポートといった独自の支援サービスを受けることが可能です。

社内に専門のIT担当者が不在の場合や、より日本国内のビジネス実務に即したスムーズな管理運用を重視する組織には、付加価値の高い正規販売代理店を通じた契約がおすすめです。

知っておきたい!プラン選び4つのポイント

プラン選びで失敗しないために、料金以外でチェックすべき4つのポイントを解説します。

1. ストレージ容量と「プール式」の仕組み

Google Workspaceのストレージ容量はプランごとに異なり、Business Starterは30GB、Business Standardは2TB、Business Plus以上は5TBが提供されています。

ここで重要なのが、組織全体の契約容量を全ユーザーで合算・共有する「プール式」という仕組みです。 この方式では個人の上限に厳格に縛られることなく組織全体の枠を柔軟に分け合えるため、たとえば、10名でBusiness Standardを契約した場合は計20TBを共有でき、特定ユーザーの消費が多くてもエラーが発生しません。

なお、Business Starterの30GBも工夫次第で運用可能ですが、営業資料や画像を多く扱う場合は 2 TB の容量がある Business Standard 以上が必須 といえるでしょう。容量不足になるとメールの受信すらできなくなるため、余裕を持ったプラン選びが重要です。

2. Google Meetとノイズキャンセリング

Google Meet に おいては、Business Starterとそれ以上のプランでは、ビデオ会議の「質」と「ナレッジ活用」の面で決定的な差があります。

Business Standard以上のプランには、会議の録画・保存機能が標準搭載 されており、欠席者への共有や研修動画のストックに最適です。さらに、周囲の雑音を除去する「ノイズキャンセル」や、Geminiを活用した「自動メモ生成」も利用可能です。

Web会議を単なる打ち合わせで終わらせず、組織の貴重なナレッジとして資産化・活用したい企業にとって、Business Standard以上のプランは必須の選択といえます。

3. セキュリティと監査機能「Google Vault」

小規模企業ならBusiness Standardのセキュリティで十分ですが、法規制や厳格なコンプライアンス対応が求められるなら「Business Plus」以上が不可欠です。

特に重要なのが、メールやチャット、ファイルを自動保全する「Google Vault」です。

この機能を活用すれば、企業の不祥事に端を発する訴訟などが発生した場合でも、Google ドライブ内に保存された過去のデータを迅速に特定し、証拠として提示する「電子情報開示(eDiscovery)」を行うことが可能です。 訴訟時に必要となるデータの特定や抽出にも完全対応しているため、有事の際の迅速な対応を強力にサポートします。

情報ガバナンスの徹底や厳格な法的リスク管理が求められる組織においては、Vault 機能が標準で備わっている Business Plus 以上のプラン を選択することをおすすめします。

4. 生成AI「Gemini」とNotebookLMの制限

生成AI「 Gemini 」 および「 NotebookLM 」 の活用においても、選択するプランにより業務効率化の範囲が大きく異なります。

Business Starterでは生成AIに関する機能が限定的です。しかし、Business Standard以上ならGeminiとドキュメント、スプレッドシートなど各アプリがシームレスに連携し、AIによる推敲やデータ分析、画像生成をフル活用できます。さらに「NotebookLM」の制限も大幅に緩和され、リサーチ効率も向上します。

AIを活用した業務自動化や生産性向上を本格的に目指すなら、Business Standard以上のプランが不可欠です。

自社に合った最適なプランでコストパフォーマンス最大化しよう

Google Workspace のプラン選びは、単なる費用の問題ではなく、「従業員の生産性向上」と「企業の情報資産保護」という経営戦略そのものです。

コストを最優先するなら Business Starter、共有ドライブや録画機能で業務効率化を目指すなら Business Standard、そして高度なセキュリティや監査への対応が必要であれば Business Plus または Enterprise を選ぶのが適切です。

自社の目的や状況に合った最適なプランを選び、快適かつ安全なクラウドオフィス環境の構築を目指しましょう。

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