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Google Workspace で 医療DX を実現する方法。医療現場で使える機能や導入事例

コラム更新日:2024.11.01

少子高齢化が深刻化する日本において、健康増進や質の高い医療の提供には、医療DX が不可欠となっています。しかし、医療の分野における DX化 は遅れているのが現状です。

例えば、「異なる医療機関同士でのデータのやり取りができないなど、情報システムの連携不足」「レガシーシステム」「情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクに対するセキュリティへの懸念」などの課題から、DX化 が進まない医療現場も多いのではないでしょうか。

クラウド型グループウェア Google Workspace は、こうした課題を解決し、医療現場における DX化 をサポートするツールです。この記事では、医療DX の概念や必要性をご紹介。実際の活用事例を用いて、Google Workspace を活用して 医療DX を実現する方法について解説していきます。医療DX についてお困りごとのある方は、ぜひ参考にしてください。

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医療DX とは?

医療DX(読み方:メディカル(医療)ディーエックス)とは、保健・医療・介護の各段階(例:診療書作成、地域医療連携など)での情報やデータを効率的に管理し、業務やシステムの最適化、データの共通化・標準化を進めることで、国民が質の高い医療やケアを受けられるようにする取り組みのことです。

なぜ 医療DX に取り組む必要がある?医療DX のメリット

日本の医療業界は、少子高齢化や人手不足、医療費の増加など、多くの課題に直面しています。 医療DX を推進することで、これらの課題を解決し、医療の持続可能性を高めることが期待されています。医療DX を推進することで期待できるメリットは、以下の3つです。


医療従事者の負担軽減

少子高齢化や人手不足により、医療従事者の負担は大きくなっています。医療DX の推進により、業務の効率化や自動化を図り、医療従事者の負担を軽減することができます。 例えば、電子カルテの導入により、紙ベースのカルテや書類の管理がなくなり、事務作業時間の短縮につながるでしょう。また、インターネット上での問診ができれば、待ち時間が短縮されるなど、医療を受ける側にとってもメリット

医療の質の向上

ビッグデータを活用することで、患者の病状や治療方法をより精度高く判断できます。また、オンライン診療や遠隔医療の活用により、地域間の格差を無くしたり、患者の症状を早期に発見し、適切な治療を実施したりできます。

医療費の削減

医療DX は、ペーパーレス化による資源のコスト削減、医療業務の効率化による人件費の削減などにつながります。 また、医療の質が向上することで、疾病の早期発見や予防、効果的な治療法の選択などが可能になり、長期的な医療費の増加を防ぐことが期待されています。


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日本では 医療DX の取り組みが遅れている原因

医療DX は、医療業界が直面する課題を解決し、すべての人が質の高い医療を受けられる社会の実現に必要なものであり、今後ますます重要性が高まっていくと考えられています。しかし、近年の日本では、医療の分野における DX化 の動きが遅れています。DX白書2023 によると、医療・福祉の産業における DX の取り組み状況としてはわずか9%と他の産業と比較すると明らかに低い数値であることがうかがえます。

DXの取組状況による産業分類

出典:【情報処理推進機構】DX白書2023

このように医療・福祉の産業で DX化 が遅れているのには、次のような原因が考えられます。


情報システムの統一と共有の課題

日本の病院や医療機関は異なる情報システムを使用しており、全国での情報共有の基準や方針が不足しており、異なる医療機関でのデータ連携が困難です。

また、一部の病院のシステムがインターネットに接続されていないことや、レガシーシステムによるシステム間の連携不足や保守・運用コストの増加なども障壁となっているようです。

制度的・評価の壁とデータの活用

電子カルテの普及が遅れた制度的な背景や、医療のデータ活用に関する評価方法が確立されていないことが、DX の進展を遅らせる要因となっています。

病院の ITリソース の不足

多くの病院では IT の専門家が少なく、システムの開発や運用は外部の業者に依存しているため、最適なシステム構築が難しい状況にあるようです。また、「新しいシステムへの習熟に時間がかかる」「従来の業務との整合性」「ITリテラシーの不足」など、医療従事者の DX化 に対する抵抗感も取り組みが遅れている原因として挙げられます。

セキュリティとプライバシーへの不安

医療現場では、個人情報はもちろん、病歴や治療内容、投薬状況など、非常に多くの重要な情報を取り扱っています。万が一、サイバー攻撃などによる情報漏洩が発生すれば、大きな損害が生じるでしょう。

そのため、医療DX でのセキュリティは重要であり、「強固なセキュリティソフトの導入」「セキュリティに関するスタッフ教育」など、万全な対策が必要です。 しかし、時間やコストが足りず、積極的に取り組めないといった原因も考えられます。

導入コスト

医療DX の推進として、電子カルテなどのシステムやツールの導入には、多額の費用が必要です。すでに、導入をしている場合でも、保守・運用コストや運用スタッフの人件費など、負担が大きい場合も多いでしょう。

参考記事:厚生労働省-医療DX令和ビジョン2030
参考記事:何故に医療情報の共有&利活⽤は進まないのか
参考記事:大阪公立大学における医療情報(HL7 FHIR)活用の取り組み、展望と課題

Google Workspace で医療DXを実現する方法

Google Workspace とは?

Google Workspace は、Google が提供するクラウドベースのオフィス業務に必要なソフトウェアのセットです。

Gmail のビジネス用メール、Google ドキュメントの文書作成、Google スプレッドシートの表計算、Google スライドのプレゼンテーション、Google ドライブのクラウド ストレージ、Google カレンダーのスケジュール管理、Google Meet のウェブ会議など、さまざまな機能を備えています。

Google Workspace についての詳しい内容や使い方、機能については以下の記事を参考にしてください。

関連記事:Google Workspace の使い方。主な機能と出来ること、料金プランを解説

Google Workspace の導入で医療現場の課題を解決

Google Workspace を導入すれば、医療現場での課題解決が可能です。例えば、Google Workspace はクラウドベースなので、更新の必要がありません。操作が簡単で覚えやすく、必要なツールがひとまとまりになってるため、ツールごとの導入が不要です。また、セキュリティも万全で個人情報などを多く扱う医療現場でも安心して使うことができます。

Google Workspace は 医療DX に安心のセキュリティ

Google Workspace の運営元である Google は、常に最新のセキュリティ対策を実施するだけでなく、 第三者機関による監査を定期的に受けており、徹底したセキュリティ対策を導入しています。 Google Workspace は Google の強力なセキュリティ基盤によって保護された安全なクラウドサービスとして利用することができ、信頼性も高いです。

Google Workspace のセキュリティ対策の詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

関連記事:Google Workspace のセキュリティ対策を解説!信頼できる?よくある質問にもお答え

医療現場で Google Workspace ができること

Google Workspace には、さまざまな機能が備えられています。主要な機能を使って、医療現場でなにができるのかご紹介します。

Google Meet でオンライン勉強会や遠隔地のフォローアップ

部署間での勉強会や情報共有を容易にし、リアルタイムでのディスカッションを可能にします。どこからでもすぐにコミュニケーションが取れることは、忙しい医療現場では大きなメリットになるでしょう。その他、採用面接への活用や、遠隔地の患者のフォローアップにも活用できます。

関連記事:看護・介護の現場でのGoogle Meet活用法!医療コミュニケーションを変えよう


Google カレンダーでシフト管理

夜勤や当直など、不規則なシフトであっても、Google カレンダーなら分かりやすく視覚的にもみやすいスケジュール管理を行えます。また、リアルタイムの反映やスケジュール管理の共有もできるため、シフト管理表として活用できるでしょう。他にも、ToDo機能を使ってやるべきことのタスク管理も可能です。イレギュラーが多く忙しい業務の中で、スケジュール管理をサポートしてくれる Google カレンダーは、医療職におすすめです。また、紙とは違い、どこからでも確認できることもメリットです。

関連記事:紙の勤務表とおさらば!Googleカレンダーで業務を効率化!


Google スプレッドシートで申し送りノートや在庫管理

カンファレンスや申し送りノートとして Google スプレッドシートを活用すれば、情報の更新と共有がリアルタイムで可能になります。共同編集も可能なため、複数人での議論も行いやすくなります。また、研修スケジュールの把握や医薬品などの備品の在庫管理にも便利です。

関連記事:医療現場の効率化!Google スプレッドシートで看護・介護業務を一新


Google Chat で連絡ミスを防ぐ情報共有

「他の人への連絡を伝え忘れた」「PHS での聞き間違い」など、連絡の行き違いで連携がうまくいかなかった経験もあるかもしれません。Google Chat にテキストベースで残しておくことで、確認ミスを防ぐだけでなく、タスク化することも可能です。メンバーの状況や1日の業務の進行状況を共有することで、スタッフ間の連携がスムーズになるでしょう。 医療機関全体で活用すれば、瞬時に全員にアナウンスすることも可能です。

関連記事:医療・介護現場の業務効率化にGoogle Chatが便利!実用例と機能を紹介


Google スライドで勉強会や研修の質が向上

Google スライドで勉強会や症例報告などの資料作成を行うことができます。簡単な操作方法であり、テンプレートも用意されているため、効率よく作成可能です。また、複数人が同時に編集することもできるので、チームでの制作にも向いています。 完成した資料の共有方法も簡単であり、メールに添付したり、印刷したりする手間が省けます。

関連記事:医療・介護現場を変革する Google スライドの活用法と Google Workspace の統合


Google フォームをオンライン問診表として使用

Google フォームを問診表として活用すれば、待ち時間短縮だけでなく、問診票の準備や受け渡しなどの手間も省くことができます。その他にも、Google フォームを活用して「患者満足度アンケート」や「職場環境についてのアンケート」など、さまざまな活用方法が挙げられます。

関連記事:【サンプルあり】医療・看護現場でのGoogleフォームを使った業務効率化


Google サイトで病院ポータルを構築

プログラミングやデザインなどの知識がなくても、簡単に Web サイトを作成できる Google サイトを使って、医療ポータルを作成できます。連絡事項やシフト表、研修資料などを配置し、スムーズな情報共有を可能にします。 マニュアルや必要書類をリンクさせておけば、フォルダから探す時間を短縮でき、業務効率化につながります。

関連記事:【サンプルあり】医療・介護現場の業務効率化!Google サイトを活用した情報共有術


Google Classroom で勉強会・研修会を効率化

オンライン学習プラットフォームである Google Classroom で、研修会を開催できます。全体で集まる必要がなく、受講者の空いた時間で研修を受けることができます。 「研修日を決めるために日程調整する」「欠席者に対して再度開催のスケジュールを立てる」といったことがなくなり、効率化につながるでしょう。

関連記事:Google Classroomで医療・介護現場の研修・勉強会をオンライン化。使い方やログイン方法も

医療現場への Google Workspace 活用方法

Google が公開している Google Workspace の活用方法ついてご紹介します。

Google Workspace ラーニングセンター「ヘルスケアに関するヒント」

遠隔地の患者にリモートで医療を提供

Google Workspace を導入した医療機関では、医師や看護師は直接会うのが難しい患者との間で、オンラインのツールを使って治療や相談が可能です。Google Meet や Gmail のようなツールを使えば、安全に患者と医師がつながれます。また、Google Workspace は、医療情報の安全性に関するルールや法律を守るためのガイドを提供しています。

組織全体のデジタルブランド資産を作成、表示、管理

Google Workspace を導入した医療機関では、Google ドキュメントやスプレッドシートを活用して治療のスケジュールや薬局の広告などのコンテンツを作成・管理します。スプレッドシートでは、部屋の使用状況や看護師の勤務状況などを一目で確認でき、効率的な運営をサポートしています。全ての情報は共有ドライブに保存され、従業員は最新情報にアクセス可能。デジタル化により、紙の使用を削減し、環境に優しい運営を実現しています。

時間・場所を問わない医療スタッフの育成

複数の医療機関にスタッフが分散している場合、新人教育や研修会などの医療スタッフの育成には、日程調整などの負担が大きいです。Google Workspace であれば、医療ポータルに研修資料や研修動画を組み込むことで、いつでも空いた時間を利用して研修が受講できます。後から見返すことも容易になるでしょう。

また、Google Meet を使ってオンライン研修をすれば、場所を問わず研修の開催ができ、オフライン同様にその場で質問ができるメリットもあります。

医療DX のサポートはTSクラウドにお任せください!

電子カルテなど患者様の最も大切な情報を管理するツールのDX化にはいくつものハードルを越えなければなりません。まずは、スタッフ間のコミュニケーションツール・掲示物の作成・スタッフの稼働日管理などの事務作業を Google Workspace でデジタル化してみてはどうでしょうか?TSクラウドがサポートいたします。

ユーザー向け Classroom(トレーニング動画)を用意

Google Workspace に含まれる様々なツールの使い方について学ぶ動画をご提供し、ユーザーがスムーズに機能をお使いいただけるようサポートします。ネット環境さえあれば、どこでも自由なタイミングでトレーニングを受けることができます。「社内のスタッフに詳しい人がいない」「スタッフを育成する時間がない」など管理者によるレクチャーの時間を削減できます。

丁寧な導入支援

TSクラウドのスペシャリストが、導入前にお電話やメール、ウェブ会議にて、コンサルティングサービスを提供し、見積もりや導入計画のお手伝いをしています。

また、導入計画の策定から、初期設定・管理者のトレーニングまで、包括的に支援するパッケージ型サービスもご用意しています。「IT に詳しいスタッフがいない」「導入を急いでいる」「プロに任せて安心して導入したい」といった場合におすすめです。

導入支援サービス「はじめてサポートパック」の詳細はこちら

小規模院〜大規模病院まで幅広い導入実績:導入事例紹介

TSクラウドでは大規模な病院から小規模な診療所・クリニックまで、幅広い導入実績があります!ここでは、TSクラウドでの事例をご紹介します。

京都府内で3つの医療機関と7つの介護施設を運営している社会医療法人岡本病院 (財団)は、院内ネットワークに限定されていたグループウェアからの脱却を図るため、Google Workspace と rakumo サービスを導入。これにより、情報発信や閲覧が容易になり、日々の業務ではもちろん、被災時にも院内外を問わず迅速なコミュニケーションを可能にしました。さらに、rakumo ワークフローにより申請業務の大幅な効率化およびペーパーレス化なども実現しています。今後は、全国規模の医療ネットワークの構築に向けた取り組みを進められる予定です。

導入に関する詳細は、以下の導入事例記事をご覧ください。

導入事例:Google Workspace と rakumo で 医療DX を先駆け!院内ポータルで情報を1つに。

Google Workspace のお問い合わせはTSクラウドまで

本記事では、Google Workspace で 医療DX を実現するために、医療現場で Google Workspace がでできることや活用方法についてご紹介しました。健康増進や質の高い医療の提供には、医療DX が不可欠ですが、日本での 医療DX は遅れをとっています。クラウド型グループウェア Google Workspace は、こうした課題を解決し、医療現場における DX化 をサポートするツールです。ぜひ、医療DX 実現のために、Google Workspace の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

資料DL

株式会社TSクラウドは、Google Workspace の正規代理店として、ユーザーの皆様の支援を行っています。電話やメールなどによるスピーディーで丁寧なサポートも充実しています。Google Workspace のコストダウンの検討や、お困りごとがありましたら是非ともTSクラウドにご相談ください。

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