Google Workspace と rakumo で 医療DX を先駆け!院内ポータルで情報を1つに。
概要
社会医療法人岡本病院 (財団)は、京都府内で3つの医療機関と7つの介護施設を運営しています。院内ネットワークに限定されていたグループウェアからの脱却を図るため、Google Workspace と rakumo サービスを導入。これにより、情報発信や閲覧が容易になり、日々の業務ではもちろん、被災時にも院内外を問わず迅速なコミュニケーションを可能にしました。さらに、rakumo ワークフローにより申請業務の大幅な効率化およびペーパーレス化なども実現しています。今後は、全国規模の医療ネットワークの構築に向けた取り組みを進められる予定です。
Google Workspace 導入前の課題
社会医療法人岡本病院 (財団)では、ランサムウェアなどのサイバー攻撃対策のため、電子カルテの情報をインターネットから切り離して運用しています。 その影響により、グループウェアが院内ネットワークに限定された利用であることが課題とされていました。 さらに、ライセンス費用の高さから、一部職員のコミュニケーションにしか使用できずにいたことも問題視されていた点です。
しかし、病院が位置する京都府は、南海トラフ地震などの大規模災害のリスクが高い地域です。 災害時に急性期病院の機能を維持するには、職員の安否確認や対応できる人数・病院の状況共有など、院内外を問わない迅速なコミュニケーションが不可欠です。 万が一の際、利用できる場所や人に制限がある従来のグループウェアでは、機能不足が懸念されていました。
また、「医師の働き方改革における労務管理」も課題とされており、一般の従業員の働き方改革が進む中、医師に対する紙ベースでの労務管理が改革の障壁となっていました。
Google Workspace の導入理由
導入のきっかけとしては、2025年4月に新しい病院を開設し、規模を拡大する計画が進行していたことが挙げられます。 これを機に、全ての関連施設で事務処理の効率化や円滑なコミュニケーションの実現を目指し、システム関連の大幅な見直しを実施。 その一環として、2021年の年末よりグループウェアのリプレイス検討を開始したとのことです。
新たなグループウェアには、院内外からのセキュアなアクセス、多数の職員に個別アカウントを振り分ける機能、シングルサインオンでスムーズに運用できる柔軟性が求められていました。 これらの条件を満たすクラウドサービスとして、セキュリティの高さや 99.9% の稼働率を保証する SLA、そして充実したコミュニケーション機能を備えた「Google Workspace」が選定されました。
また、Google のサービス自体が広く認知されている点も選択理由のひとつとして評価されています。 社会的認知度の高さは、リプレイスに伴うユーザーの不安を軽減し、順応や習熟が早まることから、ITリテラシー に関係なく多くの方々に受け入れられやすいメリットが決め手となっています。
ただし、Google Workspace の標準機能だけでは、院内の特定業務やコミュニケーションに十分ではないと判断され、ワークフローや掲示板機能などを保管するため、rakumo サービスの導入を決定しました。
導入は、まずユーザーが Google Workspace に慣れた後で、順次 rakumo サービスを利用していく形で進められました。導入作業は、電子カルテなどのシステムと比べると容易に行え、トラブルの発生もなかったようです。
実際の活用例・効果
社会医療法人岡本病院 (財団)では、院内の各種情報を Google Cloud 上で構築した院内ポータルに集約しています。 rakumo ボードなどを組み込んだ院内ポータルにより、情報系統の統一と院内外アクセスが可能となり、発信者と閲覧者双方の利便性が大幅に向上したとのことです。 現在、ポータルの利用状況を判別する自動統計の仕組みも構築中。現状での各職員による使用率は 99.8% と見込まれています。
この他にも、rakumo サービスと Google Workspace を組み合わせたことで、申請業務の負担軽減や、ペーパーレス化によるコスト・人員削減など、業務効率化を実現させています。 rakumo サービスの活用状況を含めたより詳しい事例インタビューが下記からご覧いただけます。ぜひ、参考にしてください。
さらに詳しいインタビューを見る
※株式会社rakumo様のサイトに遷移します
法人紹介
法人名 | 社会医療法人岡本病院 (財団) |
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事業内容 | 医療機関および介護施設の運営 |
従業員数 | 約1600名 |
企業概要 | 社会医療法人岡本病院 (財団)は、1906年に診療所を開設して以来、100年以上の歴史を持ち、地域の多様なニーズに応えるため、総合病院をはじめ、 クリニックや介護支援センター、訪問看護ステーションなど、幅広い医療サービスを提供。 京都府南部および大阪府北部の中核医療機関として、地域医療支援病院や二次救急医療告示病院、京都府災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院などの重要な役割を果たしている。 |
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