Google Classroomで医療・介護現場の研修・勉強会をオンライン化。使い方やログイン方法も
コラム更新日:2023.12.01
本記事では、医療・介護現場でのGoogle Classroomの活用例やGoogle Classroomの使い方・メリットについて解説します。Google Classroomを導入することで病院内の研修や勉強会をオンライン化させ、コミュニケーションや研修の効率を向上させましょう!
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現代の医療現場の課題とデジタルツールの必要性
➤医療現場の課題
日本の医療業界は、少子高齢化、人手不足、医療費の増加といった多くの課題に直面しています。医療従事者の増大する負担、医療の質の向上、そして医療費の削減が求められています。日本の医療分野におけるDXの進行は、他の業界と比べても顕著に遅れている状況が見受けられます。
参考記事:Google Workspaceで医療DXを実現する方法。導入・活用事例も
➤デジタルツールの必要性
医療DXの推進は、これらの課題を解決し、医療の持続可能性を高めるための鍵となります。情報システムの統一と共有の課題、制度的・評価の壁、そして病院のITリソースの不足など、多くの要因が医療のDX化の遅れを引き起こしています。これらの問題を解決するためには、デジタルツールの導入と活用が不可欠であり、医療現場におけるデジタル変革の必要性が高まっています。
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Google Classroom(読み方:クラスルーム)とは?
➤Google Classroomの基本的な概要
Google Classroomは、Googleが提供するオンライン学習プラットフォームです。教育機関で使用することを目的に作られていますが、ビジネス環境にも適用可能です。主催者は課題の配布、回収、採点、フィードバック、成績管理を効率的に行うことができ、受講者は課題の提出、質問、フィードバックの確認ができます。複数のプロジェクトを一元管理し、場所やデバイスに関わらずアクセスできるため、共同作業やオンライン研修を容易に行えます。
Google Classroomの主な機能
- 課題の作成・配布・回収・採点・フィードバック
- 成果や進捗の管理
- チャットやビデオ会議によるコミュニケーション
➤Google Classroomのメリット
一元的な情報管理とアクセスの簡易化(研修のオンライン化)
Google Classroomを使用することで、教育機関や企業は研修資料、課題、スケジュールなどの情報を一か所で管理できます。これにより、ユーザーはどこからでも簡単に必要な情報にアクセスでき、研修プログラムのオンライン化が実現します。
ペーパレス化によるコスト削減
Google Classroomを活用することで、教育機関や企業はペーパレス化を実現し、印刷や紙の配布にかかるコストを大幅に削減できます。時間の節約にも環境への配慮にもつながり、持続可能な運営をサポートします。
セキュリティとプライバシー
Google Classroomは、Googleの厳格なセキュリティ基準に基づいて運用され、ユーザーのデータ保護とプライバシーを徹底的に確保します。Classroomで扱われる情報は、Googleによって所有されることはなく、また、広告目的でのデータ使用も一切行われません。これにより、教育機関や企業は安心してClassroomを利用でき、情報の安全性も保たれます。
GoogleWorkspaceとの連携でさらなる業務効率化
Google Workspaceとは、Googleが提供する有料のビジネス向けクラウド型グループウェアサービスです。Google ClassroomはGoogle Workspaceとシームレスに連携し、スライド、スプレッドシート、フォームなどのツールとの統合を実現します。これにより、業務の効率化がさらに進みます。
医療・介護現場でのGoogle Classroomの活用例
➤感染対策研修会
院内で衛生委員会を運営し、研修会を定期的に開催する病院もあるでしょう。Google Classroomを活用すると、研修資料や最新の感染対策ガイドラインをアップロードし、受講者全員がリアルタイムでアクセスできます。また、小テスト代わりのフォームとして作成し、期限を設定して割り当てることも可能です。これにより、受講者は自分のペースで学習を進めることができ、場所や時間を選ばずに研修に参加することが可能です。
➤新入職員研修
Google Classroomを活用した新入職員研修では、病院の基本方針から職場文化、安全管理、患者対応、コミュニケーションスキルに至るまで、幅広いトピックのマニュアル化が可能です。Google Classroomを用いることで、主催者の負担を軽減し、新入職員に必要な知識とスキルを効率的に伝えることができます。閲覧してほしい資料の順序から課題の割り当てまで、一元的に管理が可能です。
Google Classroomの使い方
➤ログイン
- ログインしたいアカウントにログインする
- パソコンでClassroomにアクセスする。もしくは、アイコン横の9つの点より、Classroomをクリック
- アカウントを選択し、「続行」をクリック
- 「役割を選ぶ」から「生徒」か「教師」を選ぶ(受講者は「生徒」、主催者は「教師」を選択)
- 既存のクラスルームがあれば「参加」を選択
➤クラス・授業を作成(主催者)
「クラスを作成」のオプションが表示されない場合は、現在のアカウント設定でクラス作成が許可されていない可能性があります。この場合、アカウントを切り替えるか、Google Workspaceの管理者に相談してください。個人のGoogleアカウントを使用している場合、作成できるクラスの数には制限があります。
- Classroomにアクセスし「クラス」ページの上部にある+アイコンの「クラスを作成」をクリック
- クラス名を入力し、必要に応じてセクション(クラスの詳細・概要など)、科目、部屋を入力して「作成」をクリック
- 「授業」タブをクリックし「+作成」アイコンより「課題」や「トピック」を追加する
- 課題:主催者が作成した課題を、受講者が提出することで、学習の目標を達成するための指標
- テスト付きの課題:課題にGoogleフォームのテストを追加することで、学習の理解度を測るための評価として活用することができる
- 質問:受講者が主催者に質問することで学習の疑問を解決できる
- 資料:主催者が共有したい資料を添付
- 投稿を再利用:他のクラスで作成した課題などを引用できる
- トピック:授業ページのカテゴリ分けをするのに便利。課題などはトピックごとに分類が可能
- タイトルや課題の詳細、スライドや録画などの添付資料、対象者や期限などを設定する
➤課題提出(受講者)
Google Classroomでは、主催者が受講者に課題を割り当てることができます。この「課題」は、実践的な作業だけでなく、確認の意味としても利用可能で、受講者が確認したことを示す手段としても機能します。受講者は、主催者からの指示に基づき課題に取り組み、以下の手順でその提出ができます。
- Classroomにアクセスする
- クラスから該当する「授業」を選択
- 「手順を表示」をクリック
- 課題が表示されるので主催者の指示に従って、課題に取り組む
- ファイルやドキュメントを追加・作成する際には、「あなたの課題」の下にある「+追加または作成」より追加する
- 先生にメッセージを送るには、「〇〇先生へのコメントを追加する」より送信する
- 指示通りの課題が完了したら「完了としてマーク」をクリック
- ファイルやドキュメントなど添付しなかった場合、アラートとして「完了マークを付けますか?」と表示されるので、「完了としてマーク」をクリック
- 「提出済み」のステータスに変わったことを確認
➤iPhone・Androidなどのスマホにアプリのダウンロード
Google Classroomは、iPhoneやAndroidなどのスマホで利用可能なアプリを提供しています。このアプリは、以下のURLよりダウンロードが可能です。スマホでも場所を選ばずClassroomにアクセスでき、外出先でも資料の確認や課題の確認ができます。
ビジネスでの利用ならGoogle Workspaceの導入がおすすめ!
➤無料のGoogleアカウントとGoogle Workspaceの違いは?
上記のGoogle Classroomは無料アカウントでも作成できます。しかし、強固なセキュリティを求める組織では、必ずGoogle Workspaceを利用しましょう。以下は無料アカウントでは提供されていない、Google Workspaceならではの機能の一例です。
- 独自ドメインを使用したメールアドレスの設定
- 組織としてユーザーが利用するツールの一元管理
- 高度なセキュリティ
参考記事:Google Workspace とは?使い方やできること、料金プランを解説
特にGoogle Classroomでは以下のような利点があります。
- 出席状況の確認機能
- 参加できるクラスや作成できるクラスの制限が緩和される
Google Workspaceは、BusinessエディションとEnterpriseエディションの二つの主要エディションを提供しています。自身が所属する組織規模や、必要な容量・機能・ツールを考えてプランを選択すると良いでしょう。TSクラウドではお客様の課題・ご希望をヒアリングの上、最適なプランをご提案いたします。お悩みの場合はぜひご相談ください。
➤医療現場でのGoogleWorkspaceの導入事例紹介
潤和会記念病院-BCP、 人材育成、院内コミュニケーションを一新
潤和会記念病院は、2010年にグループウェアをG Suite(Google
Workspaceの旧称)に変更しました。導入の動機として、台風によるサーバーの被害リスクやコスト問題を解消するための措置でした。導入前は、コミュニケーションが電話中心で、情報の伝達が分散していましたが、G
Suiteの導入により、情報の一元化や自動集計、スケジュール管理の効率化などが実現できました。また、G Suiteの導入により、年間140万円のフィルタリングコストやその他のコストが5年間で1000万円削減されたそうです。
参考記事:潤和会記念病院も Google へ – G Suite を 病院の情報インフラとして活用。BCP、 人材育成、院内コミュニケーションを一新!
参考記事:Google Workspaceで医療DXを実現する方法。導入・活用事例も
Google Workspaceのお問い合わせはTSクラウドまで
Google Classroomは、一元的な情報管理、ペーパレス化によるコスト削減、高いセキュリティとプライバシー保護、そしてGoogle Workspaceとの連携による業務効率化が可能です。主催者はオンラインで資料共有や確認テストの作成が可能で、受講者は場所や時間を選ばずに参加できます。勉強会や研修をオンライン化し医療・介護現場のDXを推進させることで、業務効率化を目指しましょう。
株式会社TSクラウドは、Google Workspaceの正規代理店として、ユーザーの皆様の支援を行っています。電話やメールなどによるスピーディーで丁寧なサポートも充実しています。Google Workspaceのコストダウンの検討や、お困りごとがありましたら是非ともTSクラウドにご相談ください。
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