コラム更新日:2026.06.25

Google Workspaceの導入にあたって、社員の働き方やコストの最適化などの目的で、例外的に複数プランを混在できるケースがあります。その場合に、ストレージプール(容量共有)はどうなるのか、一緒にプールできるのかなど、ストレージが気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、Google Workspaceにおけるストレージプールの前提と、プラン混在時の容量チェック方法、「容量が足りないかもしれない」となった場合の回避策を解説します。ストレージ不足を未然に防ぎ、混在運用を最適化するためにお役立てください。

▼プラン混在は、Googleとの直接契約では制限されており、販売代理店経由や特定の条件において可能な「例外的な運用」です。Frontlineプランをご検討の方は、一度、TSクラウドへご相談ください。

TSクラウドロゴ

執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

大前提:Google Workspaceの「ストレージプール」の仕組み

Google Workspaceのストレージは、個々のユーザーに容量が固定されるのではなく、組織内の対象ユーザー全員がストレージ容量を共有する「プール」という仕組みが基本です。ただし、すべてのプランがストレージプールの対象というわけではありません。まずは、Google Workspaceにおけるストレージの基本ルールを知っておきましょう。

ストレージプールとは?同じプランで容量を共有するルール

Google Workspaceにおけるストレージは、契約しているプランに応じた各ユーザーのストレージ容量を合算(プール)し、総容量内でそれぞれのユーザーが利用します。組織全体の正確なストレージ容量は、管理コンソールの「ストレージ」メニューで確認可能です。

合算したストレージプールの枠内であれば、特定の社員が1人で50GB使用していても、別の社員が10GBしか使用していなければ、組織全体としては余裕がある状態となります。このように、プランごとに定義された容量を共有し、組織全体で柔軟に運用できるのがストレージプールのメリットです。

【重要】FrontlineとBusinessは「一緒にプール」できない

Frontlineプランは、ストレージプールに対応していません。1人あたりの上限は一律「5GB」で固定されており、共有できない仕様です。そのため、Businessプランのメンバーでプールを共有している組織にFrontlineユーザーを追加しても、そのFrontlineユーザーがBusiness側のストレージ枠を利用したり、逆にFrontlineユーザーの容量をBusiness側の合計枠に加算したりすることはできません。

Businessプランのように 「誰かがたくさん使った分を、他の人がカバーする」といった使い方はできない ので、現場でFrontlineプランを導入する場合は、スタッフが作成するレポートや写真のデータ量が上限(5GB)を超えないよう、日頃からのデータ整理や運用ルールの徹底が重要です。

容量は足りる?Google Workspaceプラン混在時のチェック法

プランが混在している場合、それぞれの枠がどのように機能しているかを個別に把握することが重要です。以下について、自社の利用状況をチェックしてみましょう。

  • Businessプランの合計容量は足りるか?
  • Frontline側(現場など)の個人容量は足りるか?(5GB/人)

Businessプラン(Business Starter、Business Standardなど)を契約しているメンバーのストレージ合計は、以下の計算式で算出できます。

【Businessプラン1人あたりの容量】 × 【契約人数】 = 【プラン全員の総容量】
たとえば、Business Starter(1人あたり30GB)を10人で契約している場合は、300GBが組織の共有枠となります。

ここで注意が必要なのが、社内に「動画データや高解像度のデザインデータを大量に扱う人」がいないかという点です。もし一部のユーザーが100GBを超えるような大きなデータを使用する場合、全体の合計容量を圧迫し、他のメンバーの保存領域が不足することが考えられます。管理者は、管理コンソールの「ストレージ」から、合計保存容量の上限と現在のストレージ使用量を確認できるので、定期的にチェックすることをおすすめします。

「容量が足りないかもしれない」となった場合の解決策

組織全体の容量を超えても、Google Workspaceにログインしたり、ファイルをパソコンやスマホの本体にダウンロードしたりすることは可能です。しかし、上限を超過した状態が続くと、メールの受信や新しいファイルの作成・編集ができなくなるなどの影響が生じ、最悪の場合はデータが削除される可能性もあります 。そのため、業務に支障が出る前の段階で、計画的に対策を打つ必要があります。

アカウント(ライセンス)を追加してプール容量を増やす

最もシンプルな解決策は、Businessプランのアカウントを新たに追加することです。アカウントを1つ追加するごとに、そのプランの基準容量(たとえばBusiness Starterなら1人30GB)が、即座に組織のストレージプールへ加算されます。

ただし、この方法はBusinessプランのみに有効で、プール機能を持たないFrontlineプランのユーザーには適用されない点に注意してください。

追加ストレージの購入をおすすめしない理由

Google Workspaceに容量無制限のプランはありませんが、追加ストレージのサブスクリプションを購入して、組織のストレージプールとして使用可能です。ただしこの追加ストレージは、ストレージプールに対応しているプラン(Businessプランなど)の共有枠に加算されるものであり、Frontlineプランユーザーの個人枠(5GB)を直接増やすことはできません。

Business Starter、Business Standard、Business Plusの場合は、追加ストレージを購入するよりも、次項の「アップグレード」の方がコストパフォーマンスが優れています。

組織全体のプランをアップグレードする

特定のユーザー(社員)が容量の大きいファイルを使用し、組織全体の容量を圧迫する可能性がある場合は、組織全体でプランをアップグレードするのも有効です。たとえば、Business StarterからBusiness Standardへ変更すれば、1人あたりのストレージ容量が30GBから2TBへと約67倍になるため、全体の容量不足を回避できます。

Frontlineプランは、「Frontline Starter」「Frontline Standard」「Frontline Plus」がありますが、いずれもストレージ上限は5GBです。そのため、現場でどうしても大きな容量が必要な場合は、FrontlineからBusinessプランへの移行を検討することになります。ただしプラン変更はコストに直結するため、自社の利用状況に合わせて判断しましょう。

\ プラン選びに迷ったらTSクラウドへ /

無料で問い合わせる

自社に必要な容量を確認しプランの混在運用を最適化しよう

Google Workspaceのプラン混在は、ライセンスコストの最適化に有効な戦略ですが、ストレージが「プールされる範囲」を正確に把握していなければ、保存容量の問題につながる懸念があります。安定した運用のためには、BusinessプランとFrontlineプランのストレージの違いを理解しておくことが大切です。自社の利用状況を確認し、不足が懸念される場合は、業務に影響が出る前に「ライセンス追加」や「上位プランへの切り替え」などをご検討ください。

もっと読む