コラム更新日:2025.09.02

Gemini は単なる情報収集ツールではなく、多岐にわたる情報源から必要な情報を集約・整理し、さらに要約や分析まで行ってくれるツールです。Gemini にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴を理解して使い分けることで、情報収集のさらなる効率化が期待できます。

この記事では、Gemini を使った情報収集の基本的な流れから、利用シーンに応じた使い分け、ビジネス利用に Google Workspace がおすすめな理由などを詳しく解説します。情報収集をよりスマートにするためのヒントとしてお役立てください。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

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Google の AI Gemini とは

Google が開発した生成 AI である Gemini は、単なるチャットボットを超えた強力なツールです。従来の検索エンジンとは異なり、インターネット上にある膨大な量の情報を収集・分析して、チャットを通じてさまざまなタスクをこなすことができます。

「Gemini」と一言でいってもいくつかの種類があり、利用環境によって機能や UI が異なるため、目的に応じた使い分けが大切です。特に情報収集のシーンでは、求める情報の種類や深さによって最適な使い分けをすることで、より効率的にタスクを進められます。

関連記事:Google Workspace の生成 AI Gemini とは?料金や機能、導入方法を徹底解説

Gemini での情報収集は、シーンで使い分けると便利

Gemini を利用した情報収集は、通常の質問応答機能と、本格的なリサーチを行う機能があります。情報収集を効率的に行うには、情報収集の目的や求める深さなど、シーンに応じて使い分けることが重要です。それぞれの機能が持つ強みを活かすことで、日々のちょっとした疑問から専門的なリサーチまで、さまざまなニーズに応えられます。

日々の情報収集にスピーディに対応する「Gemini 2.5 Flash」

ブラウザでキーワード検索するような感覚で、手軽に調べ物をしたいときに適しているのは「Gemini 2.5 Flash」です。Gemini のプロンプト入力欄で「○○について教えて」「△△とは?」と聞くだけで、結果を生成してくれます。複数の情報源から要点をまとめ、理解しやすい形で提示するため、従来の検索エンジンよりも効率的に情報を取得できます。

幅広・深い情報収集するのに便利な「Deep Research」

より包括的・専門的な情報収集を行いたい場合は、Gemini アプリ内で利用できる「Deep Research」機能が便利です。Gemini が自らリサーチプランを立て、集まった情報から再びリサーチして情報を掘り下げるため、より幅広い・深い情報収集が可能となります。

特に、市場動向や競合他社の分析、業界トレンド分析、学術研究など、多角的な視点から深掘りした情報が必要な場合に適しています。

参考:Gemini アプリで Deep Research を使用する

Deep Research を使った情報収集、どんなことが可能?

Deep Research では、従来の検索では得られない包括的で体系的な情報収集を可能にします。ユーザーはプロンプト(リサーチ内容の説明、最終的なゴール)を入力するだけで、AI が膨大なウェブ情報を収集・解析し、その結果を基に詳細なレポートを生成してくれます。

AI が自らタスクを細分化し、段階的に情報収集を実行するため、複雑なテーマでも網羅的かつ体系的な情報を得ることが可能です。

Deep Research の特長は?

Deep Research の特長は、情報の「網羅性」と「構造化」です。ただ情報を集めるだけではなく、集めた情報を目的に合わせて整理し、分かりやすい形で提示してくれます。

たとえば、新製品の市場動向についてリサーチを依頼すると、市場規模、主要な競合他社、消費者トレンド、今後の展望など、複数の観点から情報を集め、レポート形式でまとめてくれます。それぞれの情報源を明記してくれるため、事実確認の手間を省き、効率的に調査を進めることが可能です。加えて、結果を共有しやすいため、企画書やプレゼン資料などの作成を効率化します。

Deep Research を利用した情報収集の手順

ここでは、Deep Research の具体的な利用方法を 3 つのステップで解説します。

ステップ1.Geminiを立ち上げ、プロンプトを入力する

まず、Gemini を立ち上げ、プロンプトを入力・送信します。情報収集の目的を明確に記した、できるだけ具体的なプロンプトを書くのがコツです。たとえば「2024年の日本の生成 AI 市場動向について、主要なプレイヤー、技術トレンド、および中小企業における導入事例をリサーチしてください。」のように、ゴールを明確にすることで、Gemini はより精度の高い情報収集プランを立てやすくなります

プロンプトにファイルをアップロードあるいは Google ドライブから追加して、情報源として利用することも可能です。

入力したら「Deep Research」をクリックした上で、プロンプトを送信します。

ステップ2.Geminiが提案する情報収集の方法を確認・編集する

プロンプトを送信すると、Gemini は情報収集のための計画を立ててくれるので、確認します。ここで「計画を編集」をクリックすると、必要に応じて「○○の内容を追加してほしい」といった指示を追加することも可能です。

計画に納得できたら、右下の「リサーチを開始」をクリックします。

ステップ3.結果を確認し、アウトプットする

プロンプトや参照する情報によって変動しますが、リサーチが完了するまで数分かかる場合があります。途中でチャットから退出してもリサーチは継続され、チャットの返信として完了が表示されます。

生成結果は、右上の「エクスポート」から「Googleドキュメントにエクスポート」または「コピー」して共有できます

長文になることが多いため理解を助ける機能も用意されており、「作成」から、インフォグラフィック・クイズ・音声概要など、使用目的に合うアウトプット形式を選んで、リサーチ結果を活用しましょう。

参考:Gemini Deep Research

Deep Research の利用は Google Workspace がおすすめな理由

Deep Research は無料アカウントの Gemini アプリでも利用できますが、利用回数に制限があります。一方、Google Workspace では、利用状況や契約プランに応じて 1 日あたりのレポート作成上限が高くなるため、より大規模なリサーチの効率化が期待できます。

また、無料版は入力した会話内容が AI の改善に保存・分析され、人によるレビュー対象となるため、情報漏洩リスクを伴います。Google Workspace なら、入力されたデータが組織外に共有されたり、AI モデルの学習に利用されたりすることはありません。厳格なセキュリティの下で情報が管理されるため、安心して情報を扱うことが可能です。

競合分析や業界トレンドの深掘りなど、ビジネスの成長に直結する高度なリサーチを安全な環境で進めるには、Google Workspace の導入をおすすめします

Gemini なら、情報収集にとどまらず、分析や企画もおまかせ!

Gemini は単なる情報収集ツールではなく、収集した情報の分析や、インフォグラフィックの生成なども可能な、強力なアシスタントです。日々のちょっとした調べ物から、専門的なビジネスリサーチまで、幅広いシーンで活用できます。Gemini の情報収集機能を最大限に活用し、自社の生産性向上につなげましょう。

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