コラム更新日:2026.05.22

Google の生成 AI「Gemini」をビジネスで活用する際、気になるのが情報漏洩のリスク。「プロンプトに入力した機密情報が AI の学習に使われるのは困る」「会話履歴が第三者に見られる可能性はないか」といった不安から、AI 活用のメリットは感じながらも、導入に踏み切れないという企業もあるでしょう。

Gemini は、無料の個人アカウントとビジネス利用の Google Workspace ではセキュリティが異なります。

本記事では、Geminiにおけるセキュリティの基本構造から、オプトアウト設定の具体的な手順、無料版利用時に押さえるべきセキュリティの鉄則、そして情報漏洩リスクを根本的に回避できるGoogle Workspaceのメリットまでを徹底解説します。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

Gemini におけるセキュリティの基本

Geminiを安全に利用するための第一歩は、自分が使用しているアカウントやプランにおいて「入力データがどのように処理されるか」を正しく理解することです。

ここでは、主に無料の個人アカウントと法人向け有料プランであるGoogleWorkspaceのセキュリティの基本についてご紹介します。

【無料版】個人アカウントの場合

主に個人アカウント向けの無料版Geminiを使用する場合、入力したプロンプト(指示文)や会話内容は、原則としてサービスの品質向上や、AIモデル自体のトレーニング・改善のために利用される可能性があります。ここで特に注意すべきなのは、以下の2点です。

  • AIモデルの学習への利用
    入力したテキストやデータがAIの学習データセットに組み込まれ、将来的に「他社のユーザーが質問した際、間接的にあなたの入力した情報に類似した回答が出力される」という極めて微小ながらゼロとは言えないリスクが発生します。
  • 人間のレビュアーによる確認
    システムの品質評価やセキュリティチェックの目的で、ユーザーの対話履歴の一部を人間のスタッフが直接閲覧し、分析・アノテーション(ラベル付け)を行うことがあります。つまり、「送信した内容は完全に非公開で機械的に処理されているわけではない」ということです。

【有料版】Google Workspace の場合

一方で、企業利用を前提として設計されたGoogle Workspace では、エンタープライズ基準の厳格なデータ保護ポリシーが最初から適用されます。

  • AIトレーニングへの非利用
    ユーザーが入力したプロンプト、アップロードしたドキュメント、生成された回答が、AIモデルのトレーニングや改善のために許可なく使用されることは一切ありません。
  • データの外部開示防止
    送信したデータやドキュメントは、その組織の閉じた境界線の中に厳重に保管され、組織外に開示されることはありません。
  • 人間による審査の禁止
    開発元や管理側のスタッフが、品質チェックのために会話内容を無断で閲覧・審査することはシステム的に完全にシャットアウトされます。

参考:Google「Google Workspace の生成 AI に関するプライバシー ハブ

このように、GoogleWorkspaceでは「企業の守るべき情報資産を保護しつつ、安全にAIを活用する」ために必要なセキュリティ要件を備えています。ビジネス利用において無料版ではなくこちらの環境を選択すべき最大の根拠は、このデータ保護ポリシーにあります。


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オプトアウト設定で情報漏洩対策をする

無料の個人アカウントであっても、設定を適切に変更することで、入力したデータを今後の AI の学習に利用させないようにする「オプトアウト」を行うことができます。

オプトアウトは、Google アカウントの「Gemini アプリ アクティビティ」機能をオフにすることで実現します。この機能をオフにすることで、意図せず入力履歴が残ることを防ぎ、プライバシーを保護できます。

設定手順
  1. 自身の Google アカウントで Gemini を開く
  2. 「設定(歯車アイコン)」から、「アクティビティ」をクリック
  3. 「Gemini アプリ アクティビティ」をオフにする
  4. オフになったのを確認して「OK」をクリック

※オフにしても、Gemini との会話は最長 72 時間保存されます


無料アカウントで Gemini を利用する際に確認すべきポイント

無料の個人アカウントを用いたGeminiの利用を完全に禁止することが難しい場合、あるいは、過渡期の組織やトライアル段階のチームにおいては、以下のポイントを情報漏洩対策として組織全体に浸透させ、実務レベルで管理・徹底する必要があります。

1.アクティビティはオフになっているか

何よりも優先すべきは、全ユーザーが各自のアカウントで前述した「Gemini アプリ アクティビティ」を「オフ」に設定しているかの確認です。デフォルトの初期状態ではアクティビティの保存設定が「オン」になっているため、従業員が自身で設定を変更しない限り、入力データはAIモデル改善のために学習され続けます。

管理担当者は、利用開始前のセットアップマニュアル等を作成し、「アクティビティの無効化」および「過去の履歴削除」を徹底させるプロセスを義務付けましょう。

2. 個人情報や機密情報の入力に関するルールはあるか

ツールの設定だけでセキュリティリスクを100%防ぐことは不可能です。誤入力や不注意といった人為的なインシデントを防止するための「利用ガイドライン」の策定が不可欠となります。Geminiに入力してよい情報と、禁止すべき情報の切り分けについて、以下の鉄則を周知してください。

【入力NGとなる情報の具体例】

  • 直接的な個人情報
    氏名、住所、電話番号、メールアドレス、マイナンバー、クレジットカード情報、顧客IDなど。
  • 企業の機密情報
    未公開の財務データ、開発中のソースコード、取引先との契約書、M&A情報、新商品の企画アイデア、社内の組織図や連絡網など。

情報漏洩リスクを根本から回避!ビジネス利用なら Google Workspace!

個人の努力だけでは防ぎきれないヒューマンエラーや設定ミスに対し、Google Workspace を導入することで、組織的なセキュリティ対策を実現。具体的には、以下のような管理機能が、情報漏洩リスクを大幅に軽減します。

  • 管理者による共有設定の制限
    管理者が全ユーザーのファイル・フォルダ共有設定を厳格に制御できます。個人の設定ミスによる情報漏洩を防ぎ、組織全体の安全な情報共有体制を構築します。
  • 2段階認証の強制適用
    全ユーザーに2段階認証を義務付けることで、不正アクセスを防止し、アカウントのセキュリティレベルを向上させます。
  • 監査ログによる監視
    誰が、いつ、どのような操作をしたか、すべてログとして保存します。万が一の事態が発生した場合でも、ログを解析して迅速な原因究明と対応が可能になります。

こうしたユーザー側の不注意によるミスや管理の手間も、Google Workspace の組織的なセキュリティ機能があれば、企業の重要な情報資産として確実に守ることができます。


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Gemini を安全に活用してビジネスを成長させよう

Gemini の利用は、業務効率化や生産性向上に大きなメリットをもたらします。しかし、情報漏洩リスクを回避するには、個人での対策と並行して、組織全体でセキュリティを強化することが重要。ビジネスで安全に Gemini を活用するために、正しい知識と対策、そしてGoogleWorkspaceを導入し、自社の成長を加速させましょう。

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