Googleドライブの「マイドライブ」とは?基本的な使い方と活用テクニック

コラム更新日:2025.10.29

マイドライブとは、Google が提供するクラウドストレージサービス「Google ドライブ」の一部で、 ユーザーが自由に使用できる領域を指し、個々のユーザーが自分自身のファイルを保存・管理するための場所です。オンライン上でのファイルの保存・共有、Google ドキュメントなどの活用ができ、ビジネスの効率化を実現できるツールです。

この記事では、マイドライブの基本、追加・削除・共有方法、活用テクニックについてご紹介します。また、共有ドライブとの違いやマイドライブで利用できる容量の上限、よくある質問にもお答えします。マイドライブを通じてファイル管理をよりスムーズにし、共同作業を効率化するために、ぜひ参考にしてください。オンラインストレージの整理整頓を一緒に始めましょう。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

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Google ドライブのマイドライブとは?

Google ドライブのマイドライブは、Google が提供するクラウドストレージサービス「Google ドライブ」の一部で、ユーザーが自由に使用できる領域を指し、個々のユーザーが自分自身のファイルを保存・管理するための場所です。

マイドライブでできること


オンライン上でファイルの保存

Google アカウントを持つ全てのユーザーには、無料で 15GB のストレージが提供され(有料の Google Workspace ユーザーは 30GB 以上)、その中でファイルやフォルダを保存、管理することができます。マイドライブに保存したファイルやフォルダは、インターネットに接続されたどのデバイスからでもアクセスが可能です。自宅のパソコンからアップロードしたファイルに、外出先のスマートフォンからアクセスしたり、逆にスマートフォンで撮影した写真をパソコンから見ることができます。

Google ドライブは多くのファイル形式をサポートしており、ほとんどの一般的なファイル形式をアップロードすることが可能です。以下に、Google ドライブにアップロードできる代表的なファイル形式をいくつか挙げてみます。

Google ドライブにアップロードできる代表的なファイル

ドキュメント Microsoft Office形式(.docx、.xlsx、.pptxなど)、PDF、テキストファイル(.txt)、RTF、HTML、CSS,、JavaScript
画像 JPEG、PNG、GIF、BMP、TIFF、SVG、PSD(Photoshop)
動画 MP4、MOV、AVI、MPEG、FLV、WMV
音楽 MP3、WAV、FLAC、OGG
その他 CSV、ZIP

オンライン上でファイルの共有

マイドライブではファイルやフォルダを他人と共有することも可能で、共有設定を変更することで誰がそのファイルやフォルダを閲覧、編集できるかを制御することができます。これにより、リモートでの共同作業が容易になります。


Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどの活用

マイドライブは Google のドキュメントツール(Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドなど)とも連携しており、マイドライブ内でこれらのアプリで作成・編集したファイルはマイドライブに保存されます。これらの機能により、マイドライブはファイル管理や共同作業、データバックアップといった多くの用途に活用できます。

    Google ドキュメント クラウドベースのワードプロセッサツールです。Microsoft の Word に似ています。
    Google スプレッドシート クラウドベースの表計算ツールです。Microsoft の Excel に似ています。
    Google スライド クラウドベースのプレゼンテーションツールです。Microsoft の PowerPoint に似ています。

    マイドライブと「共有ドライブ」「共有アイテム」との違い

    マイドライブは、個々のユーザーが自分自身のファイルを保存し、管理するための場所です。Google ドライブを開くと、マイドライブと似た名前の「共有ドライブ」「共有アイテム」が並んでいますが、別物ですのでそれぞれの機能をしっかり理解した上で活用していきましょう。

    共有ドライブとの違い

    共有ドライブは、個々のユーザーが管理するマイドライブと違い、複数のユーザーが共同でファイルを管理するための場所です。共有ドライブ内のファイルやフォルダは、共有ドライブに追加されているメンバー全員がアクセスでき、メンバーはそれぞれが設定された権限に基づいてファイルを閲覧、編集、管理できます。

    共有アイテムとの違い

    共有アイテムは、他のユーザーから共有されたファイルやフォルダを表示する場所です。他のユーザーから共有されたファイルやフォルダがこの場所に表示され、ユーザーはこれらのファイルやフォルダを設定された権限に基づいて閲覧、編集、ダウンロードできます。また、必要に応じてこれらの共有アイテムを自分のマイドライブに追加することも可能です。

    マイドライブを業務で使うことのビジネスリスク

    「マイドライブ」は非常に便利ですが、チームの共有フォルダとして使うと、以下のような致命的なビジネスリスクが発生します。

    リスクの種類 マイドライブ利用時の問題点 共有ドライブ利用時の解決策
    データの永続性 ファイル所有者(社員)が退職すると、そのアカウントと共にファイルも削除され、データが永久に失われる可能性がある。 ファイルの所有権が組織に属するため、社員の異動や退職に関わらずデータは保持される。
    アクセス権管理 メンバーの異動・追加のたびに、ファイルやフォルダごとに手動で権限設定が必要。設定漏れが発生しやすい。 フォルダ単位でメンバーを追加するだけで、すべてのファイルに適切な権限が自動的に適用される。
    セキュリティ 機密情報の共有し忘れや誤った共有設定などの人的ミスが発生しやすい。 メンバー管理が集中化されており、機密情報の適切なアクセス管理が容易で安全性が高い。

    マイドライブをチームで利用し続けることは、社員の退職時に重要な業務データが永久に消失するリスクや、アクセス権限の手動設定によるセキュリティ設定漏れを常に抱えている状態を意味します。共有ドライブはこれらのリスクを解消するために設計されており、ファイルの所有権が特定の個人ではなく組織全体に帰属します。そのため、情報漏洩やデータ消失の不安なく、チームで共同作業を進められる安全な業務基盤を構築できるのです。

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    マイドライブにファイルを追加する

    ここでは、マイドライブにファイルを追加する方法を解説します。マイドライブにログインして始めましょう。

    ファイルをアップロード

    マイドライブに、ローカルに保存されているファイルをアップロードする手順を解説します。

    1. マイドライブの左上にある「+新規」をクリック
    2. アップロードしたいものに応じて「ファイルをアップロード」「フォルダをアップロード」を選択する
    3. アップロードするファイル(もしくはフォルダ)を選択する
    4. ドライブに保存されます

    上記の方法以外にも、保存したい場所に「ドラッグ&ドロップ」しても保存することができます。

    Google ドキュメントツールを作成

    Google のドキュメントツール(ドキュメント、スプレッドシート、スライドなど)の作成手順を解説します。

    1. マイドライブの左上にある「+新規」をクリック
    2. 作成したいツールを選択
    3. ドキュメントにタイトルを付ける
    4. ドライブに保存されます

    マイドライブは、個々のユーザーがファイルを保存・管理する場所なので、オーナーは「自分」になります。

    マイドライブのファイルを削除する

    ファイルやフォルダを削除する手順を解説します。

    1. 対象のファイル(もしくはフォルダ)を右クリックする
    2. 「ゴミ箱に移動」をクリックする
    3. 「ゴミ箱」に格納されます

    マイドライブのファイルを共有する

    ファイルやフォルダを他者に共有する手順を解説します。この操作を行うことで、マイドライブに保存されているファイルやフォルダを他のユーザーも編集・閲覧することが可能です。ここでは「特定のユーザーだけに共有」「リンクを知っている全員に共有」の 2 パターンの手順を説明します。

    特定のユーザーだけに共有する場合

    1. 対象のファイルを右クリックする
    2. 「共有」をクリックする
    3. 共有したい相手のメールアドレスを追加
    4. 「完了」をクリックする(相手にメールが届く)

    リンクを知っている全員に共有する場合

    1. 対象のファイルを右クリックする
    2. 「共有」をクリックする
    3. 「制限付き」から「リンクを知っている全員」に変更
    4. 「役割」の設定を行う
    5. 「完了」をクリックする

    設定できる「役割」の違い

    閲覧者 ファイルの閲覧はできますが、変更や他のユーザーとの共有はできない。
    閲覧者(コメント可) ファイルへのコメントや提案はできるが、変更や他のユーザーとの共有はできない。
    編集者 変更を加えたり、提案を承認または拒否したり、他のユーザーとファイルを共有したりできる。


    マイドライブの活用テクニック

    マイドライブをより便利に活用するテクニックをご紹介します。

    マイドライブ内で検索する

    マイドライブにたくさんのファイルを保存していると、どこに保管したか忘れてしまうことも多いです。そんな時は、マイドライブ内を検索しましょう。Google はもともと「検索」のサービスを提供している会社なので、マイドライブ内でも非常に高精度な検索をしてくれます。キーワードだけで検索しても良いですし、より細かい検索条件(ファイルの種類など)をつけて検索することもできます。

    「スター付き」にする

    よく使うファイルにブックマークをする機能もあります。スターを付けると、左カラムの「スター付き」からファイルを選択できるようになります。

    マイドライブのファイルをコピーする

    同じファイルを複製する場合、キーボードでコピー&ペーストをすることができます。

    1. ファイルを選択する。
    2. 「Ctrl+C」を押してファイルをクリップボードにコピーする
    3. 複製を置きたい場所に移動する
    4. 「Ctrl+V」を押して指定の場所にファイルのコピーを作成する

    削除したファイルを復元する

    誤って削除してしまった場合など、削除したファイルを元に戻したい時もあるかと思います。復元手順を解説します。

    1. 「ゴミ箱」をクリック
    2. 対象のファイルを見つける
    3. 右クリックして「復元」をクリックする

    マイドライブで使える容量の上限は?

    個人向けマイドライブの容量の上限は、無料版・有料版によって異なり、「Gmail」や「Google フォト」の容量も含まれます。個人向けの容量は、あくまでも「個人に紐づくもの」となります。

    法人向けで有料の Google Workspace も容量の上限はプランによって異なりますが、個人向けプランとは容量の考え方が異なります。組織全体で容量を共有・管理する「プール式」であることが特長です。個人向けと法人向けの各プランの容量を表にまとめました。

    個人向けプラン:無料アカウント、Google One>

      無料
    アカウント
    Google One
    ベーシック スタンダード プレミアム Google AI Pro Google AI Ultra
    容量の上限
    (1ユーザーあたり)
    15GB 100GB 200GB 2TB 2TB 30TB
    年間契約
    (1ユーザーあたりの月額)
    ¥0 ¥290 ¥440 ¥1,450 ¥2,900 ¥36,400

    法人向けプラン:Google Workspace>

      Business Enterprise Essentials Enterprise
    Starter Standard Plus Essential Plus Standard Plus
    容量の上限
    (1ユーザーあたり)
    30GB(プール) 2TB(プール) 5TB(プール) 1TB(プール) 5TB(プール) 5TB(プール、必要に応じて拡張可) 5TB(プール、必要に応じて拡張可)
    年契約
    (1ユーザーあたりの月額)
    ¥800 ¥1,600 ¥2,500 お問い合わせ

    *年契約の価格です。

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    マイドライブに関する FAQ

    マイドライブは他人に見られることはないのか?

    Google ドライブのマイドライブに保存されたファイルは、基本的には他人からは見ることができません

    ただし、あなたが特定のファイルやフォルダを他人と共有する設定をした場合、その共有設定をした人たちがそのファイルやフォルダを見ることができます。共有設定は非常に柔軟で、特定の Google アカウントに対してのみアクセスを許可したり、リンクを知っている人全員に公開したりといった設定が可能です。また、共有の際には閲覧のみ、コメントのみ、または編集可能といった異なる権限レベルを設定できます。

    そのため、他人に見られたくない情報を保持している場合は、そのファイルやフォルダの共有設定を確認し、必要に応じて変更することが重要です。

    マイドライブのファイルを iPhone から削除できるか?

    iPhone の Google ドライブのアプリをインストールすれば、マイドライブ内のファイルやフォルダを削除することが可能です。削除したいファイルまたはフォルダを長押しして、表示されるメニューから「削除」を選択します。

    Google ドライブをビジネス活用して、業務効率化を実現しよう

    この記事では、マイドライブでできることや活用方法について解説してきました。Google ドライブをうまくビジネスで活用できると、業務効率化を実現できます。ただし、マイドライブの容量には上限があるため、ビジネスでは容量の大きな Google Workspace の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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