Googleドライブのアクセス権。管理コンソールからの設定方法をご紹介。

コラム更新日:2025.05.30

Google ドライブは、社内・外のコミュニケーションを円滑化できる一方で、「必要な相手にのみ共有したい」「誤って重要データを公開してしまうリスクが不安」といったお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

Google ドライブのアクセス権の管理は、企業内のセキュリティにおいて重要です。本記事では、Google Workspace の共有ドライブのアクセス権について、管理コンソールからの設定方法をご紹介します。「アクセス権が必要ですと出てきたときの対処法」や「アクセス権のリクエストの承認方法」といったよくある質問にもお答えします。ぜひ、参考にしてください。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

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Google ドライブのアクセス権とは

Google ドライブのアクセス権とは、特定のファイルやフォルダに対して、「誰が」「何をする」ことを許可するかを設定する機能です。

アクセス権管理が重要な理由は?

適切なアクセス権の管理は、「情報漏洩リスクの低減」と「共同作業の円滑化」といったメリットをもたらします。

  • 情報漏洩リスクの低減:機密情報や個人情報を含むファイルに対して、閲覧できる人を最小限に絞り、意図しない情報流出を防ぐ
  • 共同作業の円滑化:必要なメンバーが必要なファイルにスムーズにアクセス・編集ができることで、作業効率が格段に向上

共有ドライブのアクセス権の種類

Google Workspace の共有ドライブとは、チームや組織内でファイルを共有するための機能で、ファイルやフォルダがマイドライブのように個人ではなくチームの所有になり、退職者がでた際も引き続き情報を共有して業務に取り掛かれます。(※ Business Starter では機能に制限があります。)

共有ドライブには、以下の5つのアクセス権限があります。

  • 管理者:基本的な操作に加え、ユーザーの削除や追加、共有ドライブ全体の設定の変更などが可能
  • コンテンツ管理者:基本的な操作が全て可能
  • 投稿者:ファイルのアップロードのみ可能、移動や削除は不可
  • 閲覧者(コメント可):閲覧とコメントを書き込むことが可能
  • 閲覧者:閲覧のみ可能

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Google ドライブ(共有ドライブ)のアクセス権を設定する方法

ここでは、管理コンソールから共有ドライブのアクセス権を設定する方法をご紹介します。

アクセスできるメンバーの追加や削除

  1. 管理コンソールで、「メニューアイコン」をクリック。「アプリ」 >「 Google Workspace」 > 「ドライブとドキュメント」にアクセス
  2. 管理コンソールでドライブとドキュメントにアクセス

  3. 「共有ドライブの管理」を選択
  4. 共有ドライブの管理

  5. 設定する共有ドライブにカーソルを合わせ、「メンバーの管理」をクリック
  6. メンバーの管理

  7. 追加するユーザーまたはグループのメールアドレスを入力。アクセスレベル、ユーザーへの通知の有無、必要に応じてメッセージを入力し「送信」をクリック
  8. 追加するユーザーまたはグループのメールアドレスを入力

アクセスレベルの変更

  1. 管理コンソールで、「メニューアイコン」をクリック。「アプリ」 >「 Google Workspace」 > 「ドライブとドキュメント」にアクセス
  2. 「共有ドライブの管理」を選択
  3. 設定する共有ドライブにカーソルを合わせ、「メンバーの管理」をクリック
  4. 現在のアクセスレベルをクリックし、新しいアクセスレベルを選択。ユーザーまたはグループを削除するには「アクセス権を削除」をクリック
  5. アクセスレベルの変更

デフォルトの共有権限の設定

  1. 管理コンソールで、「メニューアイコン」をクリック。「アプリ」 >「 Google Workspace」 > 「ドライブとドキュメント」にアクセス
  2. 「共有設定」からデフォルトの共有権限を設定
  3. デフォルトの共有権限を設定

デフォルト設定から変更しない場合、情報漏洩のリスクが高まる可能性もあります。自社のセキュリティは万全でしょうか?お役立ち資料「中小企業のための Google Workspace セキュリティ対策ガイド(チェックシート付き)」で、情報漏洩リスクからビジネスを守りましょう。⇒ 無料で資料ダウンロードする

共有設定の変更

  1. 管理コンソールで、「メニューアイコン」をクリック。「アプリ」 >「 Google Workspace」 > 「ドライブとドキュメント」にアクセス
  2. 「共有ドライブの管理」を選択
  3. 設定する共有ドライブにカーソルを合わせ、「設定」をクリック
  4. 共有設定を変更

  5. 共有設定を更新後、完了をクリック
  6. 共有設定を更新

外部共有ドライブへのコンテンツ移動を許可するユーザーを限定する方法

  1. 管理コンソールで、「メニューアイコン」をクリック。「アプリ」 >「 Google Workspace」 > 「ドライブとドキュメント」にアクセス
  2. 「共有設定」の「共有オプション」を選択
  3. 共有オプションを選択

  4. 「[組織] 外へのコンテンツの配信」 で、次のいずれかを選択
    • 全員
    • 組織内のユーザーのみ
    • 誰にも許可しない

    組織外へのコンテンツの配信

外部との共有を行う場合、設定によっては情報漏洩のリスクが高まります。安全にお使いいただくために、お役立ち資料「中小企業のための Google Workspace セキュリティ対策ガイド(チェックシート付き)」で、自社のセキュリティ状況を確認しましょう。⇒ 無料で資料ダウンロードする

ドライブの監視ログ

共有ドライブ内のファイル、設定、メンバーの変更日時や、変更したユーザーの確認ができます。確認するには、管理コンソールの左側の「レポート」 > 「監査と調査」から「ドライブのログのイベント」をクリックしてください。

ドライブの監視ログ

再審査請求

利用規約に反する内容が含まれる共有ドライブが見つかった場合、そのドライブは無効化されることがあります。コンテンツは削除されずに残りますが、復元されるまでアクセス不可となります。誤って無効化された場合、29日以内に再審査請求する必要があります。

Google Workspace の管理コンソールを使うメリット

Google Workspace の管理コンソールを使うメリットの例を3つご紹介します。

無料版との違い:企業向け機能とセキュリテイが利用可能

無料版では、共有ドライブの利用はできませんが、Google Workspace では共有ドライブ機能が搭載されています。これにより、ファイルが個人ではなく組織に紐づき、メンバーの異動や退職後もデータは安全に残ります。

また、部署や役割に応じた細かなアクセス権設定が可能で、情報漏洩などのリスクを大幅に低減します。データ損失防止(DLP)や詳細な監査ログなど、強固なセキュリティ機能も備わっているため、機密情報を取り扱う組織でも安心してご利用いただけます。

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業務効率化とリスク管理に効果的

管理コンソールにより、ユーザーやアクセス権、セキュリティ設定の一元管理が行えるため、さまざまな項目を効率よく管理できます。また、情報セキュリティが強化され、誰がどの情報にアクセスしたかといった管理も可能になり、会社の情報が安全に守られます。

サポート体制が充実

Google Workspace の管理者は、管理コンソールのインターフェースから Google に直接問い合わせることができ、無料のオンラインサポートを受けることができます。

このように、管理コンソールの利用にはさまざまなメリットがあります。しかし、管理コンソールを活用したいが知識がない・時間がないといった方も多くいるのが現状です。株式会社TSクラウドでは、Google Workspace のセキュリティ水準向上のため、管理コンソールの推奨設定をご提案し、お客様を支援するサービスも提供中です。 ⇒ サービス詳細を見る

Google ドライブのアクセス権限に対するよくある質問

Google ドライブのアクセス権限に対するよくある質問をまとめました。

「アクセス権が必要です」と出てきたときの対処法は?

アカウントの見直しをする

複数のアカウントを持っている場合、アカウントが正しくない可能性があります。アクセス権の付与がされているアカウントでない可能性があるため、別のアカウントでログインし直すなど使用中のアカウントを確認するようにしてください。


アクセス権限の付与をリクエストする

メールやチャットなどで、アクセス権限の付与を依頼しましょう。もしくは、「アクセス権が必要です」と出てきたページの下部にある「アクセス権をリクエスト」から依頼することも可能です。リクエスト後、管理者が承認することで閲覧できるようになります。

アクセス権限の付与をリクエストする


ファイルの共有を依頼する

Googleアカウントを持っていない場合は、「アカウントの見直し」「権限のリクエスト」の方法では解決できないため、ファイルのURLを共有して貰う必要があります。アクセス権を「リンクを知っている全員」にしたファイルのURLを共有することで、URLを知っていればアクセス権がなくてもファイルを閲覧することができます。

ファイルの共有を依頼する

アクセス権のリクエストの承認方法は?

リクエストがあった場合、Google ドキュメント、スプレッドシートなどのファイルの上部に承認プロセス中のバナーが表示されます。

  • 承認するには、「承認」 をクリック。メモの追加が可能。
  • 拒否するには 、「拒否」 をクリック。メモの追加が可能。
  • サイドバーから承認の詳細を確認するには、「詳細を表示」 をクリック

適切なアクセス権設定で Google ドライブを安全・便利に活用しよう

GGoogle ドライブ(共有ドライブ)のアクセス権管理は、企業の情報セキュリティを保つ上で非常に重要です。本記事でご紹介したように、Google Workspace の管理コンソールの活用で、共有ドライブのアクセス権を細かく設定し、情報漏洩やデータ損失のリスクを大幅に低減できます。組織全体で安心して情報が管理できる環境を整え、生産性の高い働き方を実現していきましょう。

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