Gmailでブランドメールを作る方法|レイアウト機能の使い方を解説

コラム更新日:2026.05.11

日々の営業活動やマーケティングにおいて、顧客に送るメールの見栄えは企業の信頼性に直結します。しかし、「デザイン性の高いメルマガを送りたいけれど、HTMLの知識がない」「外部のメール配信ツールを導入するのはコストや手間の面でハードルが高い」と感じている担当者も多いのではないでしょうか。

Gmailの「レイアウト機能」を使えば、ロゴや企業カラーを反映させたテンプレートを用いて、使い慣れたGmailの画面上で独自のブランドメールを作成できます。

本記事では、機能の概要をはじめ、Gmailのレイアウトをカスタマイズする手順、本機能が利用可能なGoogle Workspaceのプラン、組織で導入する際の注意点などを解説します。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。

※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

Gmailの「レイアウト機能」とは

Gmailの「レイアウト機能」は、デザインの専門知識がなくても、視覚的に優れたメールを直感的に作成できるツールです。従来、デザイン性の高いメール(HTMLメール)を作成するには、専門的なコーディングスキルや専用の配信システムが必要でした。

しかし、Gmailのレイアウト機能の登場により、Gmailユーザーは標準機能の延長として、視覚的に訴求力の高いメールを構築できるようになりました。専門知識なしでブランドメールを作ることができる理由を紹介します。

事前定義済みのテンプレートからノーコードで作成可能

Gmailのレイアウト機能は、画像、テキスト、ボタンがあらかじめ配置された「事前定義済み」のメールテンプレートをベースに作成を開始できるのが特徴です。HTMLなどのコードを書く必要はなく、カラーパターンやロゴ、画像を自由に配置・変更するだけで、自社ブランドに合ったレイアウトにカスタマイズできます。

テキストボックスの挿入や画像のサイズ変更、コンテンツの並べ替えも、ドラッグ&ドロップに近い直感的な操作で実行できます。

Gmailのレイアウト機能が使えるGoogle Workspaceのプラン

Gmailのレイアウト機能は、すべてのGoogleアカウントで利用できるわけではありません。特定のビジネス向け・教育機関向けプランに限定された機能であるため、まずは自社のプランが対応しているかを確認しましょう。

Gmailのレイアウト機能は、主に以下のビジネス・組織向けプランで利用可能です。


<対応しているプラン(ビジネス向け)>

※上記ビジネス向けプランのほか、教育機関向けのGoogle Workspace Education Standard / Plus、および個人事業主向けのGoogle Workspace Individualでも本機能は提供されています。


「Google Workspace Business Starter」など上記に含まれないプランでは、レイアウト機能のアイコンが表示されません。そのため、本機能を活用して本格的なメールマーケティングを行いたい場合は、Google Workspace Business Standard以上のプランへのアップグレードを検討する必要があります。

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管理コンソールでの有効化設定が必要

Gmailのレイアウト機能を組織で利用する場合、管理者がドメインレベルで機能を有効にする必要があります。Google ドライブとGoogle ドキュメントの設定がオフの場合、管理者がGmailの設定をオンにしてもレイアウト機能は利用できません。

Google Workspaceの管理コンソールにおいて、Gmailの管理パネルからレイアウト機能をオンにします。加えて、「ドキュメントの作成機能」を有効にしましょう。管理者は、ドメイン全体または特定の組織部門やグループに対して、この機能のオン・オフを制御できます。

また、ユーザーがGoogle ドライブでファイル管理を行う権限を持っていることも、レイアウトを保存・利用するうえで不可欠となるため、あわせて確認しましょう。

レイアウト機能の使い方とカスタマイズ手順

ここからは、Gmailのレイアウト機能の使い方とカスタマイズの手順を紹介します。まずはパソコンでGmailにアクセスし、標準的なメール作成手順に沿って進めます。

①テンプレートの選択と基本構成の変更

まずはじめに、テンプレートの選択と基本構成の変更を行います。この段階で、メール全体の骨組みが決まります。


<手順>

  1. パソコンでGmailを開き、「作成」をクリック。
  2. 作成ウィンドウの下部にある「レイアウトを選択」アイコンをクリック。アイコンが表示されない場合は「その他のオプション(⋮)」から選択する。

    Gmailレイアウト機能01

  3. 「デフォルトのレイアウト」タブから、用途に合った構成を選択する。

    Gmailレイアウト機能02

  4. 「レイアウトを編集」をクリックすると編集画面が開く。

    Gmailレイアウト機能03

②ロゴ・色・フッター・SNSリンクのカスタマイズ

企業のブランドイメージを統一するために、共通のスタイルを設定します。初めて使用する場合は、「デフォルトのスタイル設定」を行いましょう。


<手順>

  1. 「レイアウトの選択」画面で「デフォルトのスタイル設定」をクリック。

    Gmailレイアウト機能04

  2. 「レイアウトの設定の編集」画面で、「ロゴ、色、フォント」「フッターの詳細」「リンク」項目にて、レイアウトに適用する詳細を追加し、「変更を保存」をクリック。

    Gmailレイアウト機能05

<カスタマイズ項目>

  • ロゴ画像:自社のロゴをアップロードする。
  • 色とフォント:ブランドカラーに合わせた配色を選択し、読みやすいフォントを指定する。
  • フッターの詳細:会社名、住所、電話番号などの基本情報を入力する。
  • ソーシャルメディアのリンク:自社のSNSアカウントのURLを入力する。

設定後、「変更を保存」をクリックすることですべてのレイアウトに自動適用され、以降作成するすべてのメールで一貫したスタイルが維持されます。

③テキストボックス・画像・ボタンの配置

基本設定が完了したら、コンテンツの詳細を作り込んでいきます。Gmailの小さな作成ウィンドウでは編集しづらい場合、右上にある「全画面表示で編集」アイコンをクリックして、広大なワークスペースを確保しましょう。

「プレビュー」アイコンをクリックすると、メール本文に挿入した際にどのように表示されるかを確認できます。


<手順>

  1. 「レイアウトを編集」をクリックして編集画面を開く。
  2. スタイルの選択や画像の追加など、レイアウトを編集する。画像の置換も可能。

    Gmailレイアウト機能06

  3. 右側パネルの「挿入」タブでは、テキストボックス、ボタン、画像、分割線、コンテンツブロックなどを挿入できる。

    Gmailレイアウト機能07

なお、画像が表示されない環境や、スクリーンリーダーを利用するユーザーへの配慮として、画像を追加する際は必ず「代替テキスト(Alt属性)」を設定しましょう。

④テーマ機能で余白(間隔)やフレームの微調整

「テーマ」機能を使うと、より細かなデザイン調整が可能です。


<手順>

  1. 右側パネルの「テーマ」タブでは、テーマタイトルの変更や、色、テキスト、コンポーネント、間隔を調整できる。

    Gmailレイアウト機能08

  2. 「間隔」>「表示密度」プルダウンから、「最小」「小」「標準」を選択して要素間の詰まり具合を調整する。
  3. 「間隔」>「フレームを表示」にチェックを入れると、ページにカラーフレームを追加できる。

    Gmailレイアウト機能09

すべての編集を終えてから「挿入」をクリックし、メール本文に挿入します。挿入後は直接編集できないため、編集画面に戻って変更する必要があります。

【応用編】作成したレイアウトの保存・共有と共同編集

一度作成したカスタムレイアウトは、再利用やチームでの共有が可能です。チームでの共同編集により、業務効率が向上します。

Google ドライブに自動保存され、再利用が可能

作成したカスタムレイアウトは、自動的にGoogle ドライブに特別な形式「type:email-layouts」として保存されます。Google ドライブの検索窓で「type:email-layouts」と入力すれば、過去に作成したレイアウトを即座に抽出できます。

また、「複製」機能を使えば、過去の成功したキャンペーンをベースに新しいメールを短時間で作成することも可能です。

チームメンバーとの共同編集

レイアウト編集画面の右上にある「共有」アイコンから、他のユーザーに編集権限を付与できます。共有されたユーザーは、Google ドライブ上でファイルを見ることはできますが、Google ドライブから直接編集することはできません。直接編集できるのはGmailのインターフェースからのみとなります。ただし、編集できるのは「レイアウト機能へのアクセス権」を持つ対象プランのユーザーに限られる点に注意が必要です。

Gmailのレイアウト機能を活用するメリット

Gmailのレイアウト機能を導入することで、企業は単なる「メールの見た目向上」以上のビジネスメリットを享受できます。主なメリットとして挙げられるのが、「一貫したブランディング」と「時間の節約」の2点です。


メリット①:一貫したブランディング

企業ロゴやカラーを固定することで、誰がメールを作成してもブランドイメージを損なうことなく、統一感のあるメッセージを届けられます。

メリット②:時間の節約

Gmailのレイアウト機能と事前定義済みのテンプレート、ドライブからの再利用(複製)機能を活用することで、従来のデザイン制作にかかっていた工数を大幅に削減できます。


一貫したブランディングによって企業の信頼ブランドを構築し、競合他社のメールの中に埋もれない存在感を生み出せるでしょう。また、これまでデザイン作業に費やしていた時間をより本質的な業務にあてられることも、大きなメリットといえます。

Gmailのレイアウト機能を利用する際の注意点

非常に便利なレイアウト機能ですが、運用時に注意すべき制限事項について確認しておきましょう。

文字数・画像・容量の制限

一つのレイアウトには、快適な閲覧環境を維持するための上限が設けられています。


<上限・制限値>

  • 文字数:最大10,000文字
  • 画像数:最大40個
  • タイル数:最大50個
  • 画像1枚のサイズ:25MB以下

これらの制限を超えると編集や送信ができなくなるため、情報を盛り込みすぎないよう注意しましょう。

挿入後は直接編集できない

Gmailの作成ウィンドウ(下書き)にレイアウトを挿入した後は、その画面上でテキストを直接書き換えることはできません。内容を更新したい場合は、右上の「編集アイコン」をクリックして、編集に戻ります。レイアウトを消去する場合は、「クリアアイコン(X)」を使用します。

特定のメールクライアントでの表示崩れ

作成されたレイアウトはマルチデバイス対応ですが、一部のバージョンのMicrosoft Outlookなど、HTMLのレンダリングにMicrosoft Wordのエンジンを使用しているクライアントでは、Gmailでの表示と異なって見える(表示が崩れる)可能性があります。

重要なメールを送信する際は、事前にテスト送信を行うのが望ましいです。


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プロフェッショナルなブランドメールは、顧客に安心感を与え、信頼関係の構築に大きく寄与します。Google Workspace Business Standard以上のプランで利用できるGmailのレイアウト機能は、特別なスキルがなくても、ブランドの魅力を最大限に伝えるメールコミュニケーションを短時間で実現できます。

今回の記事で紹介したレイアウト機能の使い方とカスタマイズ手順を参考にして、まずは自社のロゴとブランドカラーのカスタマイズから始めてみてください。ビジネスチャンスを掴むため、Gmailのレイアウト機能で一貫性のあるデザインによる情報発信に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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