Gmailの容量不足を解消する方法。容量確認と減らす手順を解説。
コラム更新日:2024.09.11
Gmail の使用容量には上限があり、容量が不足すると、新しいメールの受信や添付ファイルの保存ができないといったリスクがあります。「Gmail の空き容量がなくなりました」と画面に表示されている方もいらっしゃるでしょう。ビジネスでは特に、定期的な容量の確認と管理が重要です。
ですが、「Gmail の容量をどのくらい使っているかわからない」「容量がいっぱいになってしまったけどどうしたらいい?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Gmail の使用容量の確認方法と、容量が不足している場合の対応として、使用容量を減らす・増やす方法について詳しく解説します。
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Gmail の使用容量には上限がある
Gmail は、Google が提供する無料のウェブメールサービスです。ユーザーは Gmail を使用して、インターネットに接続されたデバイスから電子メールの送受信を行うことができます。
便利なサービスなのですが、Gmail の使用容量には上限があります。一般的な Gmail の無料アカウントの場合、15GBの容量が提供されていますが、この容量は Gmail で使用した容量だけではなく Google ドライブや Google フォトなどで使用したデータも含まれます。
無料版 Gmail と有料版 Gmail の容量の違いは?
Gmail には、無料アカウントと有料の Google Workspace の Gmail アカウントがあります。それぞれの容量を比較しました。Google Workspace は、プランによって料金と容量が異なり、Enterprise Standard と Enterprise Plus は容量の拡張が可能な場合もあります。
無料 アカウント |
Business | Enterprise | |||
---|---|---|---|---|---|
Starter | Standard | Plus | |||
価格 ユーザー1人あたりの月額 (年間契約の場合) |
¥0 | ¥680 | ¥1,360 | ¥2,040 |
お問い 合わせ |
ストレージ容量 ユーザー1人あたり |
15GB | 30GB(プール) | 2TB(プール) | 5TB*(プール) | 5TB~*(プール) |
*必要に応じて拡張可能。詳しくは お問い合わせ ください。
➤無料版の容量は15GBのみ
Gmail の無料アカウントの容量は15GBが上限です。容量を増やしたい場合は、ストレージ容量を有料で購入する必要があります。
➤有料版の容量は30GB以上
有料の Google Workspace を契約することで、Gmail の容量上限が大幅に増加します。Business Starter では、容量は1ユーザーあたりの上限は30GB、Business Standard 以上のエディションになると、1TB以上の容量を得ることができます。
また、有料の Google Workspace では、容量の上限が組織全体で共有される「プール方式」が採用されています。例えば、Business Plus を10ユーザーで契約する場合、1人あたりの容量が 5TB ではなく、組織全体で合計 50TB(10ユーザー×5TB)の容量を利用できるようになります。ユーザーごとにドライブの利用量に差がある組織では、組織内で効率的にドライブ容量を活用することができます。
Google Workspace についてはこちらの記事を参考にしてください。
参考記事:Google Workspace とは?使い方やできること、料金プランを解説
Gmail で使用している容量を確認する方法
どのくらいの容量を使用しているか確認するには、「Gmail から確認する」「容量の確認ページを使う」の2つの方法から調べられます。
➤Gmail から容量を確認
Gmail を開くと、画面左下に使用中の容量が表示されます。
➤使用中の容量を確認できるページ
Gmail の現在使用しているストレージ容量を確認するページがあり、そちらから確認することができます。https://drive.google.com/u/0/settings/storage にアクセスすると、Google ドライブ、Gmail、Google フォトの使用状況が一覧で表示されます。
Gmail の使用容量を減らす方法
Gmail の容量を減らしたい場合、以下の3つの方法があります。
➤使用容量を減らす方法①:容量の大きいメールを削除する
Gmail で画像や動画を送受信すると、添付されたファイルも Gmail に保存されます。そのため、サイズが大きい画像や動画を添付したメールの送受信が多いと、あっという間に残りの容量が減っていきます。
以下に、容量の大きなメールを削除する方法を記載します。例として「20M以上」のメールを削除対象とします。
- 検索窓に「has:attachment larger:20M」と入力して Enter を押す
- 不要なメールを精査して削除する
- 「ゴミ箱」で対象のメールを選択して「完全に削除」をクリックする
上記のサンプル画像では、20M以上のファイルが8つのメールが見つかりました。これらのメールを全て削除しても問題なければ、合計160M以上の削減をすることができます。今回は20M以上のメールを探しましたが、10Mなどで検索してみるもの良いでしょう。定期的に削除することをオススメします。
➤使用容量を減らす方法②:迷惑メールを削除する
Gmail 内に保存されている不要な迷惑メールを削除し、利用可能な容量を増やしましょう。以下に迷惑メールの削除方法を記載します。迷惑メールは、受信してから30日が経過すれば自動的に削除される仕様になっていますが、急ぎで保存量を減らしたい場合はこの方法が有効です。
- 「迷惑メール」をクリック
- 「迷惑メールをすべて削除」をクリック
- 「ゴミ箱」で対象のメールを選択して「完全に削除」をクリックする
➤使用容量を減らす方法③:古いメールを削除する
Gmail 内にある不必要となった古いメールを削除し、利用可能な容量を増やしましょう。例として「2018年1月1日以前のメール」を削除する場合の流れを記載します。
- 検索窓に「before:2018/01/01」と入力して検索する
- メールを全て選択して削除する(場合によっては削除前に精査が必要)
- 「ゴミ箱」で対象のメールを選択して「完全に削除」をクリックする
Gmail の使用容量を増やす方法
Gmail の受信トレイを削除する以外に、容量を増やす方法は以下になります。
➤容量を増やす方法①:Google ドライブ、Google フォトの使用量を減らす
Google ドライブと Google フォトで使っている容量が少ないほど、Gmail でたくさんの容量を使うことができます。したがって、Google ドライブと Google フォトにある不要なデータを削除すれば、Gmail で使用容量を増やすことが可能です。
以下に、Gooele ドライブに保存されている大きなファイルを削除する方法を記載します。
- Google ドライブを開く
- 「保存容量」をクリックする
- 「使用容量」の大きい順に並べ替える
- 上から順に不要なファイルを精査して削除する
- 「ゴミ箱」で対象のメールを選択して「完全に削除」をクリックする
- 24時間以内にファイルが実際に削除され、空き容量が増えます
➤容量を増やす方法②:エディションをアップグレードする
無料の Gmail アカウントを使用している場合は、有料の Google Workspace エディションへ移行することで、容量を気にすることなく Gmail を利用できるようになります。また、既に有料の Google Workspace を利用している場合は、より上位のプランにアップグレードすることで、さらなる容量の利用が可能となります。これにより、より充実した活用ができるでしょう。
➤容量を増やす方法③:契約ユーザー数を増やす
契約ユーザー数を増やすことで使用できる容量も増やすことができます。例えば、Business Standard プランでは、1ユーザーあたり 2TB の容量が与えられているので、1ユーザーを追加すれば組織として2TBの容量を追加で利用することができます(プール方式)。
容量不足の状態で放置するリスク
Google によれば、容量を使い切ったまま2年間放置すると、Gmail、Google ドライブ、Google フォトに保存されているメールやファイルが削除される可能性もあるため、注意が必要です。以下にそれぞれのサービスでの影響をご説明します。
Gmail | メールの送受信ができなくなり、自分宛の送信メールは送信者に返送されます。 |
---|---|
Google フォト | 新たな写真のバックアップができなくなります。大切な写真やデータを保護するためには、容量の管理が重要です。 |
Google ドライブ | 新しいファイルの同期やアップロードができなくなるだけでなく、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォームなどの新規ファイルの作成も制限されます。 |
これらのサービスで容量を使い切ったまま放置すると、重要なデータや作業の中断、ファイルの損失が発生する可能性があるため、定期的な容量の確認と管理をおすすめします。
ビジネスで Gmail を使うなら有料の Google Workspace
有料の Google Workspace は、Business エディションと Enterprise エディションの二つの主要エディションが提供されています。 エディションにもよりまずが、30GB 以上の保存ができるだけでなく、ビジネスシーンで業務を効率化する多くの機能が利用できます。 その一部を、無料アカウントと Business エディションで比較しました。
Google 無料アカウント |
Business Starter |
Business Standard |
Business Plus |
|
---|---|---|---|---|
ドライブ容量 | 15GB | 30GB (プール) |
2TB (プール) |
5TB (プール) |
会社独自のドメインメールアドレス | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
共有ドライブ | ✕ | ◯ (制限あり) |
◯ | ◯ |
Google Meet 録画 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
Google Meet 連続利用時間 |
1時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
Google Meet 最大参加人数 |
100人 | 100人 | 150人 | 500人 |
データ損失防止 (DLP) |
✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
Google Vault | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
監査ログ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
Cloud Search | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
サポート | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
➤無料アカウントから有料の Google Workspace へ
有料の Google Workspace は、ビジネスに最適なサービスです。会社独自のドメインメールアドレスを使用することができるだけでなく、管理者は社内のアカウントを一元管理ができます。これにより、セキュリティ対策やリスク回避にも効果的です。
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➤有料版のアップグレード
Business Standard 以上のエディションでは、容量が増えるだけではなく、下位のエディションにはないビジネスで有効な機能を使えます。その一部をご紹介します。
Google Meet 録画機能 |
会議の内容やディスカッションを記録し、後で再生や共有が可能です。 |
---|---|
Google Vault | 電子データのアーカイブ、検索、監査、eDiscovery(訴訟時の電子情報開示)などの機能を備えたクラウドベースの情報管理サービス。ビジネスや法的な要件に応じてデータを保持、管理、検索するためのソリューションとして使用されます。 |
Cloud Search | 組織内のデータを効率的に検索・探索するためのツール。企業や組織のデータを包括的に索引化し、直感的な検索インターフェースを提供することで、従業員が必要な情報に迅速にアクセスできるように支援します。 |
Gmail の容量に関するFAQ
➤iPhone などのスマホから残り容量の確認はできる?
iPhone の Gmail アプリからは確認できません。ですが、Google ドライブのアプリから現在使用中の容量を確認できます。確認方法は以下の通りです。
➤Gmail に添付できるファイルの最大容量は?
最大25MBの添付ファイルを送信できます。複数のファイルを添付する場合は、合計で25MBまで添付することが可能です。添付ファイルがサイズが25MBを超えるファイルは添付されず、Google ドライブのリンクが自動的に生成され、メールに記載されます。
Google Workspace に関する問い合わせはTSクラウドへ
無料の Google アカウントでは、Gmail だけでなく Google ドライブやフォトも含めたデータの使用容量に制限があり、15GBが上限となっています。ドライブの容量が不足している場合は、不要なデータを削除することで使用できる容量を増やすことができます。
しかし、それでも容量が不足する場合や、ビジネスで大きな容量が必要な場合は、業務に支障をきたさないように Google Workspace の導入、エディションのアップグレードがおすすめです。Google Workspace にはさまざまなプランがあり、会社の規模やニーズに合わせて選択することができます。容量の制約から解放され、スムーズな業務運営を実現しませんか?
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