Gmailでフォルダ分けする方法は?ラベルと自動振り分け設定を解説
コラム更新日:2026.09.02
Gmailを利用する中で「フォルダの作り方が分からない」といった戸惑いや、メールの整理・検索に多くの時間を奪われたりしていませんか。Gmailには一般的なフォルダ機能はありませんが、代わりにメール管理の効率を劇的に高める「ラベル」と「フィルタ」という機能が備わっています。これらの機能を使いこなせば、受信トレイをすっきりと整理でき、目的のメールを探す・確認する時間を大幅に削減できます。
本記事では、ラベルやフィルタによる自動振り分けの基本的な仕組みをはじめ、パソコン・スマートフォンそれぞれの設定ステップ、階層化や色分けによる視認性向上の工夫、ビジネス現場での実践例、トラブル時の対応策まで丁寧に解説いたします。
執筆・監修:TSクラウド編集部
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目次
Gmail ではフォルダ分けできない?ラベルとフィルタを活用しよう
Gmailでメール整理を始める際、フォルダ作成メニューが見つからず困った経験をお持ちの方も多いはずです。ここでは、Gmail独自の管理手法と、フォルダに代わる基本的な仕組みについて解説していきます。
Gmailにはフォルダ機能がない
一般的なメールソフト(メーラー)では、メールを「フォルダ」に分類して管理するのが主流です。フォルダ管理では、1つのメールを特定のフォルダへ移動させて保管するため、パソコン内のファイル整理と同様の感覚で直感的に操作できるメリットがあります。
しかし、フォルダ管理の場合、「取引先」かつ「請求書」のような複数条件に該当するメールを、どちらか一方のフォルダにしか格納できないという制限が生じる場合もあります。
Gmailでは、従来のフォルダ機能ではなく、1つのメールに複数の目印を付与できる「ラベル」システムを採用しています。
フォルダ機能の代わりになる「ラベル」と「フィルタ」の仕組み
Gmailでフォルダ整理以上の効率化を可能にするのが、「ラベル」と「フィルタ」を連携させた自動振り分けです。
1. ラベル(メールに貼る目印・タグ)
ラベルはメールの整理分類を行う目印の機能です。
- 複数のラベルを設定可能:1件のメールに「取引先名」「請求書」「要確認」など、異なるラベルを重ねて付与できます。
- メールの場所は変更されない:ラベルを付けてもメール自体の格納場所は移動しません。そのため、どのラベルから探しても同一のメールに素早くアクセス可能です。
2. フィルタ(振り分け処理の自動化)
フィルタは指定した条件に基づいて操作を自動実行するルール設定機能です。
- 特定のアドレスから届いたメール
- 件名に「重要」などの指定キーワードが含まれるメール
- ファイルが添付されているメール
これらの条件に合致するメールが届いた際、自動で指定のラベルを付与したり、受信トレイを経由せずアーカイブ(スキップ)したりできます。
この2つの機能を組み合わせれば、受信と同時にメールが分類・整理されるスマートな管理環境を整えられます。
【パソコン】Gmailを自動振り分けする設定手順
Gmailで自動振り分けのルールを作成する際は、パソコン(Webブラウザ版)から設定を行うと簡単です。設定手順は大きく分けて以下の2つのステップで完了します。
手順1:振り分け先の「ラベル」を作成する
まずは、自動で振り分けたメールに付与するためのラベルを作成します。
- パソコンでGoogle Chromeなどのブラウザを開き、Gmailにログインします。
- 画面左側のサイドメニュー下部にある「ラベル」の項目横にある「+(新しいラベルを作成)」アイコンをクリックします。

- 「新しいラベル」というポップアップ画面が表示されたら、「新しいラベル名を入力してください」の欄に任意の名前を入力し、「作成」をクリックします。

手順2:条件を指定して「フィルタ」を設定する
続いて、作成したラベルへメールを自動的に振り分ける「フィルタ設定」を行います。
- Gmail画面上部の検索バー右端にある「検索オプションを表示」アイコンをクリックします。

- フィルタ条件を入力するウィンドウが開くので、任意の条件を入力します。
- From:特定の差出人アドレス(例:example@domain.com または @domain.com)
- 件名:件名に含まれるキーワード(例:【日報】、請求書)
- 含む:本文内に含まれる特定の単語

- 条件を入力したら、右下の「検索」ではなく「フィルタを作成」をクリックします。
- 「メールが検索条件と完全一致する場合:」という画面に切り替わったら、「ラベルを付ける:」のチェックボックスをオンにし、右側のプルダウンメニューから先ほど作成したラベルを選択します。

- (任意)受信トレイをすっきりさせたい場合は、「受信トレイをスキップ (アーカイブする)」にもチェックを入れます。
- (任意)すでに受信済みの過去メールにも適用したい場合は、一番下にある「◯件の一致するスレッドにもフィルタを適用する。」にチェックを入れます。
- 「フィルタを作成」ボタンをクリックすれば設定完了です。
【スマホ】Gmailを自動振り分けする設定手順
スマートフォンでGmailを利用している方も多いかと思います。スマホでの自動振り分け設定に関する注意点と操作手順を解説します。
手順1:スマホアプリでラベルを作成する
Gmailアプリでは、アプリ内から直接新しいラベルを作成することができます。
- スマホで「Gmail」アプリを開きます。
- 画面左上にある「≡(メニューアイコン)」をタップします。

- メニューを下にスクロールし、「ラベル」項目にある「+ 新規作成」をタップします。

- 任意のラベル名を入力し、右上の「保存」をタップします。

手順2:スマホアプリでフィルタを設定する
- 画面の左上にある「≡(メニューアイコン)」をタップし、メニュー内から「設定」を選択します。
- 「受信トレイ」の項目から「受信トレイのカスタマイズ」へと進みます。

- 「ラベル」の一覧より、振り分けルールを適用したい任意のラベルをタップします。

- 必要なフィルタ条件をそれぞれ入力し、画面右上にある「保存」をタップすれば完了です。

Gmailをフォルダ分けのように整理するコツ(階層化・色分け)
単にラベルを作成して付与するだけでは、項目の増加に伴いサイドメニューが煩雑化し、目的のメールを見つけ出すのに時間を要してしまいます。
そこで、Gmailのラベルを一般的な「フォルダ・サブフォルダ」のような階層構造へと整え、視認性と操作性を高める2つのコツをご紹介します。
親ラベルと子ラベルを使った階層化の作り方
Gmailのラベルは、「親ラベル(大分類)」の下に「子ラベル(小分類)」を配置する「ネスト(階層化)」機能に対応しています。
階層化ラベルの作成手順
- 新規ラベル作成時、または既存ラベルの編集画面を開きます。
- ラベル名を入力する欄の下にある「次のラベルの下位にネスト:」のチェックボックスをオンにします。
- プルダウンメニューが表示されるので、親にしたい既存のラベルを選択します。

- 「作成」または「保存」をクリックします。
階層化を行うと、サイドメニューで親ラベルの横にある矢印をクリックすることで、子ラベルを折りたたんだり展開したりできるようになり、画面が非常にスッキリします。

ラベルの色を変更して視認性を高める方法
メール一覧画面を開いたとき、どのメールがどのカテゴリに属しているかを一目で判別できるようにするために、ラベルの色分けを活用しましょう。
ラベルの色を変更する手順
- 画面左側のサイドメニューで、色を変えたいラベルの上にカーソルを合わせます。
- ラベル名の右側に表示される「︙(その他)」アイコンをクリックします。
- 一番上のメニューにある「ラベルの色」にカーソルを合わせます。
- パレットから好みの色を選択します(「カスタム色を追加」から細かく色を指定することも可能です)。

ラベルの色分け(カラーコード)を活用することで、目的のメールを素早く識別できるようになります。
- 緊急・要対応:赤色やオレンジ色(目立たせて注意を促す)
- 重要クライアント:濃いブルーやグリーン(信頼感と識別性を高める)
- 社内通知・メルマガ:グレーや薄いパステルカラー(視覚的な主張を抑える)
このように用途に応じた色付けルールを設定しておくと、受信トレイの一覧画面でも色付きタグとして強調表示されるため、一瞬でメールの優先度や分類を視覚的に把握できるようになります。
《実例》ビジネスで自動振り分けを活用する
ここでは、実際のビジネス現場でそのまま使える「自動振り分けの活用実例」を2パターンご紹介します。これらのルールを設定するだけで、毎日のメール処理効率が劇的に向上します。
実例1:社内通知やメルマガの自動整理
日々届く「システムからの自動通知メール」や「購読しているニュースレター・メルマガ」は、届くたびに受信トレイを圧迫し、作業の集中力を削ぐ原因になります。
これらは「後でまとめて確認すればよいメール」であるため、受信トレイを経由させずに自動でアーカイブし、専用ラベルに直接振り分ける設定が最適です。
設定例:社内システム通知メールの自動整理
- フィルタ条件:
- From: no-reply@system-notice.com(または 件名: 【自動送信】)
- 実行するアクション:
- 受信トレイをスキップ (アーカイブする) にチェック
- ラベルを付ける: 「05_システム通知」を選択
- 既読にする
この設定をしておけば、大切な作業中に通知ポップアップで邪魔されることがなくなり、手が空いた時間に「システム通知」ラベルを開いてまとめて確認できるようになります。
実例2:重要クライアント・プロジェクトメールの優先識別
最優先で対応すべき「重要顧客からの連絡」や「進行中の最重要プロジェクト」に関するメールは、絶対に遅延や見落としが許されません。このようなメールには、目立つラベルを自動付与し、さらに「スター」や「重要マーク」を同時に付ける設定を行っておくのが効果的です。
設定例:最重要プロジェクトメールの優先識別
- フィルタ条件:
- 含む: 「プロジェクトA」 (または From: @example-client.co.jp)
- 実行するアクション:
- ラベルを付ける: 「01_最優先_ProjectA」(※色は赤色に設定)
- スターを付ける にチェック
- 迷惑メールにしない にチェック(確実に受信トレイに届かせるため)
- 常に重要マークを付ける にチェック
受信と同時に自動的に「赤色のラベル」と「イエローのスター」が付与されるため、混雑した受信トレイの中でも圧倒的な存在感を放ち、一目で優先対応すべきだと判断できるようになります。
自動振り分け設定後の運用・管理のコツ
自動振り分けルールの運用開始後も、定期的なメンテナンスや設定の最適化を継続することで、メール整理の精度をよりいっそう向上させることができます。
振り分け精度を高めるフィルタ設計とテストの実施
「必要なメールまで自動でアーカイブされてしまい、気付くのが遅れた」といった意図しない振り分けミスを防ぐためには、フィルタを作成する際の「検索演算子(キーワード指定ルール)」の精緻化がポイントです。
覚えておくと便利な演算子
- OR(または):複数の条件のうちいずれかに一致(※ORは大文字半角で入力)
- 例:from:aa@example.com OR from:bb@example.com
- AND(かつ):スペースを空けることで複数条件を指定
- 例:from:client.com subject:請求書
- -(除外):特定の単語を含むものを対象から外す
- 例:from:info@company.com -メルマガ (infoアドレスからのメールのうち「メルマガ」という単語を含まないものだけ抽出)
フィルタを作成する最後の画面で「フィルタを作成」を押す前に、背景画面に表示されている検索結果のメール一覧を確認し、「意図しないメールが混ざっていないか」を必ずテスト確認する習慣を付けましょう。
設定したフィルタを後から編集・解除する手順
部署移動やプロジェクトの終了などに伴い、不要になった振り分けルールや、条件を変更したいルールが出てきた場合は、いつでも簡単に編集・削除が可能です。
フィルタの編集・削除手順
- Gmail画面右上の「設定アイコン(歯車マーク)」>「すべての設定を表示」をクリックします。

- 上部のタブメニューから「フィルタとブロック中のアドレス」を選択します。

- 現在適用されているフィルタの一覧が表示されます。該当するルールの右側にある「編集」または「削除」をクリックします。
- 編集の場合:条件を修正して「続行」を押し、アクションを更新して「フィルタを更新」をクリックします。
- 削除の場合:確認ポップアップで「OK」をクリックすると振り分けルールが解除されます。
振り分け設定(フィルタ)をエクスポート・インポートする方法
Gmailには作成したフィルタ設定をXML形式で書き出し、別のアカウントへ読み込ませる「エクスポート・インポート機能」が備わっており、同僚への振り分けルールの一括共有や、PC買い替え・新アカウント作成時の設定引き継ぎに活用できます。
設定のエクスポート(書き出し)手順
- 設定画面の「フィルタとブロック中のアドレス」を開きます。
- 共有・保存したいフィルタの左側にあるチェックボックスにチェックを入れます。
- 画面下部にある「エクスポート」ボタンをクリックすると、設定ファイルがダウンロードされます。

設定のインポート(読み込み)手順
- 引継ぎ先のGmailアカウントで設定画面の「フィルタとブロック中のアドレス」を開きます。
- 画面下部にある「フィルタをインポート」をクリックします。
- 「ファイルを選択」をクリックしてダウンロードしておいたファイルを選択し、「ファイルを開く」をクリックします。

- 「フィルタを作成」をクリックすれば、一瞬で同じ自動振り分けルールが復元されます。
自動振り分けに関するよくある質問・トラブル解決
Gmailの自動振り分け設定に関して、ユーザーから頻繁に寄せられる疑問やトラブルへの解決策をまとめました。
既存の受信トレイにあるメールを後から振り分けるには?
すでに受信フォルダにあるメールもラベルに振り分けることが可能です。
- フィルタを新規で立ち上げるか、あるいは設定画面から既存ルールの「編集」画面へ進みます。
- 振り分けたい条件(キーワードや差出人など)を精査・入力します。
- 画面右下の「フィルタを作成」または「続行」を選択します。
- 「ラベルを付ける:」で対象ラベルをプルダウンから指定し、最下部の「◯件の一致するスレッドにもフィルタを適用する。」をオンにします。
- 「フィルタを作成」または「フィルタを更新」ボタンをクリックして完了です。
新規フィルタ作成時に過去のメールへ一括適用されないときは?
フィルタを作成する際、一番下にある「◯件の一致するスレッドにもフィルタを適用する。」というチェックボックスにチェックを入れずに保存すると、ルールは「今後新しく受信するメール」にしか適用されません。
過去のメールもまとめて整理したい場合は、前段の「既存の受信トレイにあるメールを後から振り分けるには?」で解説している方法を試してください。
設定したはずの自動振り分けが動かない原因と対処法
自動振り分けが期待通りに動作しない場合、主な原因として「フィルタ条件の指定エラー」や「別フィルタとの衝突」が考えられます。たとえば、「OR」などの演算子を用いる際、小文字の「or」や全角「OR」で記載すると認識されません。半角大文字で正しく入力されているか、条件を今一度チェックしてみましょう。
さらに、メルマガなどで表示名と実際の送信元ドメインが一致していないケースや、広範な条件のフィルタが影響を与えている場合もあります。不具合が続く際は、送信元ドメインでの指定切り替えを検討するほか、不要なルールの整理や優先度の再設定を実施してみてください。
付与したラベルはメールの送信元・相手に見えますか?
付与したラベルは自身のアカウント内でのみ表示され、メールの送信元や他の受信者に共有・表示されることは一切ありません。
Gmailの自動振り分け設定とラベルを活用して業務効率化しよう
本記事では、Gmailにおけるラベルとフィルタの基礎知識から具体的な設定方法までを詳しく解説しました。従来の「フォルダ」とは異なり、1つのメールに複数のラベルを付与できる点がGmailの特徴です。さらにフィルタで条件を設定すれば、自動でのラベル付けやアーカイブ化まで完結できます。ラベルの「階層化(親・子ラベル)」や「色分け」を活用して、直感的に把握しやすい受信トレイを作り上げましょう。
まずは頻繁に届くメルマガや重要取引先からのメールなど、身近な通知の自動振り分け設定から始めてみてください。受信トレイをすっきり整え、日々のメール対応時間を大幅に削減していきましょう。


















