Gmailで独自ドメインを設定する方法を分かりやすく解説

コラム更新日:2023.06.26

独自ドメインとは何か、ドメイン購入までの検討事項、Gmail と独自ドメインを結びつける Google Workspace の設定や MX レコードの変更なども画像付きで詳細に解説します。誰でも取得できる独自ドメインを指定することで、信頼性を高め、セキュリティの強化が可能です。また、ドメインの選定基準、よくある問題とトラブルシューティングについても説明します。


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独自ドメインとは何か

独自ドメインとは何か、なぜそれが重要なのかについて説明します。

独自ドメインとは

独自ドメインとは、自分の好きな文字列を使ったオリジナルのドメインのことで、法人や個人を問わず誰でも取得可能です。ウェブサイトの URL やメールアドレスに使用され、企業やブランドのアイデンティティを表す重要な要素となります。

ドメインとは

ドメインとは、「インターネット上の住所のこと」で、Web サイトがどこにあるのか判別する際の情報として利用されます。ドメインは、Web サイトの URL やメールアドレスのなかに存在しています。

例)https://abcd-domain.comの「abcd-domain.com」の部分
例)mail@abcd-domain.comの「abcd-domain.com」の部分

参考記事:独自ドメインとは?取得するメリットと取得方法、無料ドメインのリスクについて

Gmailを独自ドメインで使うメリット

Gmail は全世界で数億人以上のユーザーを持つ電子メールサービスです。しかし、ビジネスにおいては、Gmail のアドレスをそのまま使用するのではなく、自分のビジネスやブランド名を反映した独自ドメイン指定をすることが推奨されます。この部分では、その理由やメリットについて説明します。

独自ドメインの指定で取引先としての信頼性が上がる

無料版 Gmail の使用はビジネスの信頼性を損なう可能性があります。Google Workspace では独自ドメインの Gmail(例:~~~@googleworkspace.tscloud.co.jp)が利用可能です。メールの受信者は、ひと目でどの会社の人かメールアドレスで判断でき、セキュリティ面でも安心感があります。

セキュリティレベルの維持だけでなく、さらに向上させることも可能

無料版 Gmail はユーザー個別のセキュリティ設定に依存し、組織全体の安全性を確保できないリスクがあります。一方、Google Workspaceでは2段階認証の強制、不審なアクセスのアラート通知、アクセス制限などを通じて、企業全体のセキュリティレベルを高めることが可能です。

コンプライアンス違反を回避できる

個人が作成した無料の Gmail アカウントは、その個人の所有物であり企業のものではありません。個人に所有権のあるものを使って企業活動に従事させることは、コンプライアンス上、問題となる可能性があります。対して、Google Workspace では独自ドメインのアカウントを発行し、すべてのアカウントとデータを企業で管理することが可能です。

データの引き継ぎがスムーズ

無料Gmailアカウントを使用すると、データの引き継ぎに手間がかかります。退職者のデータを引き継ぐには、一度ローカルに保存し再アップロードしたり、各ファイルのオーナー権限を変更しなければならず効率が悪いです。一方、 Google Workspace では、管理者がファイルやメールのオーナーの変更を一括で行え、データ引き継ぎの労力を大幅に軽減できます。

参考記事:無料 Gmail を企業業務で使う経営リスク。信頼のある独自ドメインを使おう。 – 株式会社TSクラウド

独自ドメイン購入までの検討事項

ドメインはインターネット上のさまざまなサービスから購入できます。このセクションでは、信頼できるドメイン登録業者の選び方や、ドメインを指定する際のポイントについて説明します。

ドメイン登録業者の選び方

ドメイン登録業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックし自社のニーズに合った業者を選びましょう。

  • ドメインの維持費用など、価格面
  • ドメインの種類
  • 管理画面の使いやすさやサポート体制
  • レンタルサーバーとの相性
  • Whois情報公開代行サービスがあるか

ドメイン購入から Google Workspace の導入、初期設定を完了するまでにかかる費用

独自ドメインの費用

ドメインを購入する会社や種類によって差はありますが、年間¥0〜¥1,400円くらいが相場になるようです。

Google Workspace の費用

プラン名 年契約(月額)
Business Starter ¥680/
月/ユーザー
Business Standard ¥1,360/
月/ユーザー
Business Plus ¥2,040/
月/ユーザー
Enterprise Essentials お問い合わせ
Enterprise Essentials Plus お問い合わせ
Enterprise Standard お問い合わせ
Enterprise Plus お問い合わせ

初期設定支援サービスの費用

お客様の組織に IT に詳しいスタッフがいない場合や、お急ぎの場合には、TSクラウドの初期設定支援サービスをご利用いただけます。DNSサーバの設定やユーザアカウントの登録を代行します。
*1ドメインにつき1回のセットアップなので、継続して費用が掛かることはありません。

参考記事:Google Workspace 初期設定支援

ドメインを選ぶ際のポイント

ドメインを選ぶ際は、企業のブランドやサービスを表現し、ユーザーがわかりやすく安心感のあるドメインであることが重要です。選び方として以下の3つのポイントを考慮しましょう。

・わかりやすい文字列にする

見間違えやすい文字や読み方で打ち間違えやすい文字は避けるようにしましょう。ハイフンの使用や文字の選択により、読みにくさや間違いづらさを軽減できます。半角英数字文字 (A~Z、0〜9)と半角のハイフン「-」を使用できます。

短くて覚えやすい文字列にする

短くシンプルなドメインにすることで、ユーザーが覚えやすく検索しやすくなります。ただし、短すぎて意味が通じないドメインは避けるようにしましょう。

・内容をイメージしやすい文字列にする

ドメインを見ただけで何を提供しているのかをユーザーが理解しやすいものを選べると、ユーザーは提供内容をドメイン名から直感的に理解することが可能となります。

Gmailと独自ドメインを結びつける手順

この部分では、Gmailと独自ドメインを結びつける具体的な手順を説明します。Google Workspaceの設定やMXレコードの変更など、技術的な部分も分かりやすく説明します。

手順1:利用規約の同意

Google Workspaceのアカウント開設のお知らせメールが届いたら、Google Workspaceのメイン管理者はまずGoogleの利用規約に同意してください。利用規約に同意することで、アカウントがアクティブになります。

  1. Google Workspace管理コンソールにアクセス
  2. ログインする
  3. 最初に表示される、Google Workspaceのサービス利用規約に同意

手順2:Google Workspaceのドメイン所有権の証明

Google Workspaceを使用するには、まずドメインの所有権を証明する必要があります。 ドメインの所有権の証明が必要な理由は、第三者が無断でそのドメインをGoogleサービスに利用(メール送信など)するのを防ぐためです。ドメインの所有権の証明が完了すると、Google Workspaceサービスの設定を開始できます。

  1. 管理コンソールにアクセスし、HOME画面上部に表示されるドメイン所有権の証明を促すメッセージをクリック。(表示されない場合は、Google Workspace設定ツールにアクセス。)
  2. 「所有権を証明」をクリックし、設定方法がTXTレコードであることを確認して「続行」をクリック
  3. 所有権を証明

  4. 確認コードの欄で、「コピー」 をクリック
  5. 確認コード

  6. ドメインホスト(ドメインのDNS情報を管理しているサービス)にログインし、コピーした確認コードを「TXT」形式で追加
  7. 重要

    TXTレコード追加の手順は、ご利用のドメインホスト(ドメインのDNSを管理しているサービス)やドメインの契約状況により異なります。
    設定手順を誤ると、ご利用中のサービスに影響を与える可能性がありますので、あらかじめドメインホストへ確認の上、設定をお願いします。

  8. 追加が完了したら、Google Workspaceの設定画面に戻り、「ドメインの所有権を証明」をクリック

手順3:メールサーバーの切り替え

今後Google WorkspaceのGmailを使用したい場合は、ドメインのメールの受信先を、従来使用していたレンタルサーバーなどから、Googleサーバーに変更する設定を行います。

重要

①メールサーバー切り替えの手順は、ご利用のドメインホスト(ドメインのDNSを管理しているサービス)やレンタルサーバー等の契約状況により異なります。 設定手順を誤ると、他のサービスに影響を与える可能性がありますので、あらかじめドメインホスト・サーバー提供元へ確認の上、設定をお願いします。
②メールサーバー切り替えを行うと、そのドメインを使用しているすべてのメールの受信先が変更され、Google Workspaceのユーザーまたはグループとして登録されていないメールの受信ができなくなります。

  1. 管理コンソールにアクセスし、HOME画面上部に表示されるMXレコードの設定を促すメッセージをクリック。(表示されない場合は、Google Workspace設定ツールにアクセス。)
  2. 【③(ドメイン名)におけるGmailの有効化】の欄の「有効化」をクリック
  3. Gmailの有効化

    Gmailの有効化

  4. 表示されるメッセージを確認し、Google Workspace側でメールを受信する準備が完了しているかを確認する。すべてにチェックをしたら、「続行」をクリック
  5. 表示される案内メッセージに従い、ドメインホストでの設定を行う。Googleにてドメインホストを自動的に特定できる場合には、詳細な手順が表示される。手順について不明な点がある場合には、必ずドメインホストのサポートに確認のうえ、設定を進める
  6. ドメインホストでの設定

  7. ドメインホストでの設定が完了したら、管理コンソールの設定画面に戻り、画面最下部に表示される「GMAILを有効にする」をクリック。ドメインホストでの設定がインターネットに浸透するまでには最大72時間程度かかることがあるので、エラーが発生する場合はしばらく経ってから試す。
  8. Gmailのを有効にする

Google Workspaceを初めて使う方や、設定できるITスタッフがいない組織など、セットアップにご不安がある場合には、TSクラウドにお任せください。専門スタッフが迅速に初期設定を行いますので、お客様はログインするだけで使い始めることができます。

参考記事:Google Workspace 初期設定支援

よくある問題とトラブルシューティング

新しいドメインを設定する際には、エラーや問題が生じることも多くあります。このセクションでは、一般的な問題とそれらに対処するための方法を紹介します。

ドメイン所有権の証明ができない

ドメイン所有権の証明でエラーメッセージが表示される場合、検証タイミングや確認レコードの設定ミスなどの可能性があります。以下2点お試しください。

  • ドメインの確認には最長で48時間かかることがあるため、時間を置いて確認する
  • 確認レコードを再設定し、入力をし直す

新しいGoogle Workspaceアドレスのメールを受信できない

原因がMXレコードの入力間違いであると考えられる場合、以下3点お試しください

  • MXレコードが反映されるまでに最大72時間かかることがあるため、時間を置いてMXレコードが機能するか確認する
  • MXレコードが正しく入力されているか確認する
  • ドメインホストのヘルプサイトを参考に、@記号について確認し、追加または削除する

メールシステムの部分移行はどのように行う?

まず、Google Workspace側では、メールのルーティング、ゲートウェイ、フィルタリングの条件を設定する必要があります。また、既存のメールホストも転送設定を行う必要があるため、両側の設定が必要です。

Google Workspace側の設定はTSクラウドがサポートします。既存のメールサーバーにログインできる環境があればTSクラウドでのサポートも可能で、ログインできない場合は、パートナーの情報システムインテグレーターに依頼して、いっしょに設定することも可能です。

まだドメインを持っていないが、購入できる?

Google Workspaceの費用には、ドメインは含まれていません。Google Workspaceのお申し込みの際には、会社のメールに使用するドメインを指定する必要があります。まだドメインを持っていない場合、まずドメイン販売サービスからドメインを購入してください。

自分で環境を整える方法がわからない場合、設定をお願いできる?

はい、できます。1ドメインにつき1回、Google Workspace の初期設定を行い、最短3日間で運用を開始できます。

参考記事:Google Workspace 初期設定支援

Google Workspaceに関する問い合わせはTSクラウドへ

本記事では、Gmailで独自ドメインを指定する方法を解説しました。セットアップにご不安がある場合には、TSクラウドにお任せください。弊社で設定の代行をいたします。

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株式会社TSクラウドは、Google Workspaceの正規代理店として、ユーザーの皆様の支援を行っており、電話やメールなどによるスピーディーで丁寧なサポートも充実しています。Google Workspaceのコストダウンの検討や、お困りごとがありましたら是非ともTSクラウドにご相談ください。

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