ファイルサーバーの容量不足解消!原因と解決策を詳しく解説
コラム更新日:2025.12.16
企業のデータ管理において、ファイルサーバーの容量不足は深刻な問題です。日々の業務で扱うデータが増え続けるなか、「ファイルサーバーの空き容量が残りわずか」「動作が重くなった」といった状況に直面している担当者も多いのではないでしょうか。容量不足をそのままにしておくと、業務効率の悪化や大切なデータの損失、システム停止といった最悪の事態も考えられるため、早めに対応する必要があります。
今回は、ファイルサーバーの容量不足への対処方法に加えて、根本的で効率的かつ安全なファイル管理を実現する具体策を紹介します。サーバー容量問題の解決にお役立てください。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
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目次
ファイルサーバーの容量が不足する主な原因
ファイルサーバーの容量不足は、単純なデータ量の増加だけでなく、組織の成長や運用方法など、いくつかの要因が重なって引き起こされます。主な原因として、以下の 3 つが挙げられます。
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利用する人数が増えた
ペーパーレスの促進による文書類のデジタル化や、リモートワークによるファイル共有の増加など、ファイルサーバーの利用人数が増加しているケースがあります。自社の従業員だけでなく、社外のパートナー企業や取引先との協業プロジェクトなど、社外の人の利用が増える場合もあるでしょう。
利用人数が増加することで、業務に関係のないファイルや同じファイルの重複が生まれやすく、結果としてファイルサーバー全体の容量を圧迫します。
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大容量データが増えた
現代のビジネスでは、動画コンテンツや高解像度の画像など、大きなサイズのデータを扱う機会が増えました。これらのファイルは 1 つあたりのサイズが大きく、ファイルサーバー全体の容量を急速に使ってしまいます。
特に、デザイン、製造業、マーケティングといった分野ではデータが大きくなりやすく、データ量の増加がサーバーの増設ペースを上回ってしまうこともあります。
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不要なデータ・古いデータが蓄積されている
仕事と関係のないファイル、重複したファイル、もう使わない古いデータがそのままになっている場合も、ファイルサーバーの容量不足につながります。
たとえば、プロジェクトが終わった後のデータや退職した人のデータなどが、きちんと整理・削除されずに残っているケースです。一つひとつは小さなデータでも、積み重なれば全体の容量を圧迫します。
容量不足が招く業務への悪影響
ファイルサーバーの容量不足は、単に空き容量が減るだけでなく、会社の業務全体に深刻な悪影響を与えます。以下の 3 つは、ビジネスの継続や生産性にダメージを与えると考えられます。
システムパフォーマンスの低下と業務効率の悪化
ファイルサーバーの容量が限界に近づくと、システムのパフォーマンスが低下します。具体的には、ファイルの読み書き速度が遅くなる、ファイルの保存や開く動作に時間がかかるなどで、社員はストレスを感じながら仕事を進めることになります。操作のたびに待ち時間が発生するような状態は、業務の効率を下げ、企業全体の生産性が低下する原因になります。
重要なデータの保存やバックアップの失敗
空き容量がない状態では、新しいファイルを保存できなくなるという直接的な問題が発生します。データの保全自体に問題が出るうえに、万が一の際のデータ復旧に欠かせないバックアップが、容量不足によって正常に行えなくなるリスクもあります。バックアップができないと、災害やシステム障害が起きた際に重要データをすべて失うという取り返しのつかない事態を招き、会社の存続を脅かします。
サーバー障害やシステム停止のリスク
ファイルサーバーの容量が物理的な限界に達すると、サーバーが正常に動かなくなるリスクが高まります。ディスクI/O(Input/Output、ディスクへの読み書き処理)が高い状態が続くと、システムが不安定になり、最終的にはシステムが停止してしまう可能性も否定できません。
復旧には時間とコストもかかります。万が一システムが停止すれば、全業務がストップしてビジネスの継続に大きなダメージとなるほか、企業の信頼を失うきっかけともなります。
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ファイルサーバーの容量不足を解消するには?
ファイルサーバーの容量不足を解消するためには、その場を乗り切るための「短期的な対処法」と、根本的な解決につながる「中長期的な対策」の両方が必要です。
解決策1:不要ファイルの削除と整理
容量不足に対する最も迅速かつ短期的な対応策です。まず、ファイルサーバー内の不要なファイルや重複データを特定し、削除・整理を実施します。特に、古いプロジェクトデータや、個人利用のファイルなどが容量を圧迫していないかを確認することが重要です。社内ルールに基づいて、定期的に実施することも大切です。
ただし、この作業は一時的な解決にはなりますが、根本的な解決にはつながりません。データの増加ペースによっては、再び容量不足になります。
解決策2:サーバーの増設や買い替え
オンプレミスのファイルサーバーを利用している場合、物理的なサーバー機器を増設するか、容量の大きい新しいサーバーにリプレイスするという方法があります。これにより、使用可能な容量を大幅に増やすことが可能です。
サーバー増設・買い替えに伴うコストと管理負荷
サーバー増設・買い替えは、高い費用と管理の負担が課題になります。費用は、性能、移行の規模、作業の複雑さなどで変わるため一概には言えませんが、機器の購入費用のほかに専門的な知識を持つ人による作業が必要で、人件費もかかります。
また、増設や買い替えをおこなったとしても、データが増えるペースが変わらなければ、すぐに容量不足になる可能性もあります。定期的なメンテナンスや、減価償却費なども考える必要があります。
解決策3:クラウドストレージへの移行
ファイルサーバーの容量不足に対する最も根本的で中長期的な解決策は、クラウドストレージへの移行です。クラウドストレージは、必要に応じて容量を柔軟に拡張しやすいため、データ増加の心配を解消できます。
オンプレミスのような物理サーバーの維持管理が不要になるため、IT 専門の担当者が不在の企業やリソースが不足している場合は、運用・管理の負荷を軽減できるのも魅力です。容量問題から解放されるだけでなく、働き方の多様化にも対応できるのもメリットです。
クラウドストレージとして利用できる「Google ドライブ」には、3 種類のプランがあります。下記の記事では、それぞれの容量や料金を比較するとともに、有料プランの支払い方法についても解説しています。
Google ドライブの容量・料金比較!支払い方法や個人・法人向けの違い
Google ドライブの3種類について、容量と料金を比較。法人向けに、有料プランの支払い方法も解説しています。
容量問題の解決に最適なクラウドストレージの選び方
容量不足の解消を目的としてクラウドストレージを選定する際は、単に容量の大きさだけでなく、「セキュリティ」「機能」「利便性」を総合的に評価することが重要です。特に着目すべきポイントは、以下の 3 つです。
必要な容量の柔軟な拡張性とコストパフォーマンス
データは今後も増え続けることが予想されるため、突発的なデータ増加にも対応できるよう、容量を必要な分だけすぐに増やせる柔軟性があるかを確認してください。また、コストパフォーマンスも重要です。初期費用だけでなく長期的な運用を見据え、月額料金、サービス内容、支払い方法なども検討しましょう。
他の業務ツールとの連携のしやすさ
クラウドストレージは、単なるファイルの共有場所としてだけでなく、業務効率を向上させるプラットフォームとして活用すべきです。具体的には、文書作成や WEB 会議ツールなど、他の業務ツールとシームレスに連携できるかどうかは、業務の流れを大きく左右します。連携が容易であれば、ファイルの編集や共同作業がスムーズになり、結果として企業全体の生産性向上が期待できます。
セキュリティレベルの高さ
企業の機密データを預ける場所であるため、クラウドストレージのセキュリティレベルは最も重要な選定基準です。具体的には、データ転送時や保管時における通信の暗号化、ユーザーやファイルごとのアクセス権限の細かな設定、監査ログの取得など、高いセキュリティ基準を満たしているかを確認する必要があります。信頼できる提供元が運営する、強固な基盤に支えられたサービスを選ぶことが、情報漏洩のリスクを最小限に抑えます。
Google Workspace で効率的なファイル管理と高いセキュリティを実現
ファイルサーバーの容量問題、セキュリティ、業務効率化といった複数の課題を解決する最適なソリューションとして、Google Workspace があります。ここでは、ファイルサーバーとして Google Workspaceを 利用するメリットを紹介します。
容量と維持コストの課題を同時に解決
Google Workspaceは、ユーザー あたり 30GB 〜 5TB のストレージが提供されます。提供される容量はプランが上がるごとに増え、一部プランでは必要に応じて追加ストレージの購入も可能です。
サーバーを所有しないため、機器の購入や設置、保守管理、電力消費といった初期費用・維持費用が不要です。オンプレミスサーバーの運用に比べて、経費を節約できることも多く、コスト面の心配からも解放されます。
リアルタイムの共同編集で業務効率を向上
Google Workspace に含まれる Google ドキュメントやスプレッドシートなどのツールと連携することで、ファイルサーバーとしての機能だけでなく、リアルタイムでの共同編集やコメント機能が利用可能になります。これにより、メールでのファイル送受信やバージョン管理の手間がなくなり、チームでの作業における生産性が大幅に向上します。場所を選ばない働き方をサポートし、ビジネスのスピードアップに貢献します。
どこからでも安全にアクセスできる強固なセキュリティ
Google Workspace は、Google の強固なインフラと高度なセキュリティに支えられており、不正アクセスや情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが可能です。また、インターネット環境さえあれば、場所を問わず安全にファイルにアクセスできるため、リモートワークや複数拠点での業務進行、長期出張など、多様な働き方を強力にサポートします。
「既存のファイルサーバー運用を Google Workspace でどう代替するか」という技術的な課題と解決策、移行計画、移行後のセキュリティなどは、下記の記事で詳しく解説しています。
【情シス向け】ファイルサーバーから Google Workspace への移行戦略!技術的課題をクリアする権限設計とセキュリティ要件ガイド
サーバー移行やDX推進担当の方は必見!アクセス権の設計、AD連携、移行を成功させる5つのフェーズなどを解説しています。プラン選びにお役立てください。
ファイルサーバーの容量不足はクラウド移行で解決
ファイルサーバーの容量不足は、企業の生産性やデータ保全に直結する深刻なリスクを招きます。不要ファイルの削除といった短期的な対処法では、根本的な解決にはつながりません。
容量不足の根本的な解決策の一つとして、クラウドストレージへの移行をおすすめします。大容量のクラウドストレージを備える Google Workspace は、ストレージ容量不足の解消と同時に、強固なセキュリティと、アプリケーション同士のシームレスな連携を通じた生産性向上を実現できる手段です。ファイルサーバーの容量問題は、これまでの当たり前を疑うチャンスとも言えます。この機会に、業務遂行の非効率を根本から変える可能性を秘めた Google Workspace 活用を検討しませんか。

