コラム更新日:2025.11.28

大規模なオンライン会議で、参加者全員が発言しやすい環境を作るのは難しいもの。しかし、 Google Meet のブレイクアウトルーム機能は、メインルームから一時的に少人数のグループに分かれてのディスカッションを可能にします。

本記事では、このブレイクアウトルーム機能を徹底解説。機能の概要や、利用前に知っておくべき対応プラン、場面に応じた具体的な作成・割り当て手順までを、詳しくご紹介します。

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執筆・監修:TSクラウド編集部

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目次

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Google Meet のブレイクアウトルームとは

Google Meet のブレイクアウトルームとは、 Google Meet での会議の途中に参加者を複数の小さなグループ(ルーム)に分けてディスカッションができる機能です。ルームの数やメンバーを編集することができ、少人数でのディスカッションが行われた後に、本セッションに戻して会議を進行することもできます。 Zoom のブレイクアウトルームとほぼ同様の機能となります。

会議以外にも、研修や対話型のワークショップ、オンライン交流会、採用活動など、業務シーンでの活用方法は多岐にわたります。

ただし、Google Meet のブレイクアウトルームは、有料プランである Google Workspace でのみ利用できる機能です。無料アカウントおよび、Google Workspace の一部プランでは、ブレイクアウトルームの機能が使えないことに留意しましょう。

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なお、 Google Workspace の全容については下記の記事で詳しくご紹介しています。「Google Workspace とは?」と思った方はぜひご一読ください。

ブレイクアウトルームを使う前に知っておきたい3つのこと

Google Meet のブレイクアウトルームを設定する前に知っておきたいことをご紹介します。

①ブレイクアウトルーム対応プラン一覧

前述の通り、Google Meet のブレイクアウトルームは、無料アカウントでは利用できません。現在(2025年11月時点)ブレイクアウトルームの機能が利用できるのは、Google Workspace Business Standard 以上のプランとなっています。

無料アカウント Business Enterprise
Starter Standard Plus Standard Plus
ブレイクアウトルーム
年間契約
(月額)
¥0 ¥800 ¥1,600 ¥2,500 ¥3,060 ¥3,980


ブレイクアウトルーム以外の Google Meet の機能についてプランごとに比較したい方は下記の記事もあわせてご一読ください。

②設定権限は「主催者」と「共同主催者」のみ

Google Meet は、会議をスケジュール設定、または開始したユーザーが主催者になります。ブレイクアウトルームの作成や編集ができるのは、主催者または共同主催者のみのため、主催者以外の方が編集を行いたい場合は共同主催者の権限を付与してもらう必要があります。

共同主催者を設定できるプランは、 Business Standard、Business Plus、Essentials、Enterprise Essentials、Enterprise Standard、Enterprise Plusで、対象プランすべてで、最大25人まで追加可能です。

③ブレイクアウトルームの録画はできない

Google Meet では現在、本セッションの録画機能はありますが、ブレイクアウトルームの録画はできません。録画をしたい場合は、少人数で別の会議をスケジュール設定し、録画するといった方法がよいでしょう。

ブレイクアウトルームや Google Meet をより業務において活用したいとお考えで、 Google Workspace のプラン選びに迷っている方は以下より気軽にお問い合わせください。

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【場面別】ブレイクアウトルームの作成・割り当て手順

ここでは、Google Meet でブレイクアウトルームを作成する手順を場面別に解説していきます。

《会議開始前》事前に参加者を割り当てておく方法

会議の予約時や開始前に、ブレイクアウトルームを事前割り当てしておく方法です。

  1. Google カレンダーから会議の予定を選択し、編集に切り替える。
  2. 「Google Meet のビデオ会議を追加」をクリックする。※「Google Meet に参加する」と表示されている場合はスキップ。
  3. 「Google Meet に参加する」の右側にある歯車ボタンをクリックする。
  4. 画面左側の「ブレイクアウトルーム」から会議室の数やメンバーの部屋を設定する。

共同主催者を設定する際は、「主催者用ボタン」で主催者向けの管理機能をオンにすると編集できます。

《会議中》その場で参加者を振り分ける方法

会議の最中にブレイクアウトルームを立ち上げ、参加者を振り分ける方法です。

  1. Google Meet の画面右下にある「会議ツール」(9マスのアイコン)をクリックする。
  2. 「ブレイクアウトルーム」から「ブレイクアウト ルームを設定」へ進む。
  3. 会議室の数を設定後、ルームごとに参加者を振り分ける。
  4. 「セッションを開く」をクリックする。

このようにして、会議中でも簡単にブレイクアウトルームを立ち上げ、セッションを開くことができます。

知っておくと便利! ブレイクアウトルーム 3つの機能

Google Meet のブレイクアウトルーム使用時に活用できる便利な機能を3つ紹介します。

機能①他のルームに移動する

Google Meet の画面右下にある「アクティビティ」から「ブレイクアウトルーム」をクリックすると、ルームの一覧が表示されます。参加方法は、移動したいルームを選んで「参加」を選択するだけです。「退出」をクリックすると、メインセッションへ移動します。

機能②参加者をランダムに振り分けてルームを組む

事前・会議中に関わらず、会議室の数を設定する際に右隣にある「シャッフル」をクリックすると、ルームの数に合わせてランダムに選ばれた参加者で構成されます。ランダムに参加者を振り分けたいケースに便利です。

機能③ブレイクアウトルームの時間設定する

ブレイクアウトルームの時間設定を行いたい場合は、会議中にタイマーの設定が可能です。「会議ツール」>「ブレイクアウトルーム」の順でクリックし、「タイマー」で時間設定を行いましょう。

ブレイクアウトルームの設定が表示されない場合は?

Google Meet に参加はできるけれど、ブレイクアウトルームの設定が表示されない場合は、共同主催者の権限が付与されているか確認するとよいでしょう。

主催者、または共同主催者であるにも関わらず Google Meet のブレイクアウトルームの設定が表示されない場合、アカウントのプランを確認してください。無料ユーザーと Business Starter プランは対象外のため、設定することができません。今後、主催者としてブレイクアウトルームを使用することが多い場合にはプランの変更を検討しましょう。

Google Workspace の導入やプラン変更でお困りの場合、下記のボタンよりご相談ください。

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Google Workspace を導入してブレイクアウトルームを活用しよう

本記事では、Google Meet のブレイクアウトルームについてご紹介しました。ブレイクアウトルームは、大規模な会議で参加者の対話を促すのに役立つ優れた機能です。利用には Business Standard 以上のプランが必要で、操作権限は主催者または共同主催者に限られます。ただし、事前のグループ割り当て、タイマー設定、ランダム振り分けといった機能を活用することで、スムーズな会議進行を実現できるでしょう。

質の高い WEB 会議環境を構築したい場合は、この機会にぜひ Google Workspace の導入をご検討ください。