Google Meet の画面共有方法 3 選。できないときの対応やビジネスにおすすめ機能も紹介

コラム更新日:2025.10.22

Google Meet の画面共有機能は、会議の質を高めるための必須ツールです。画面全体や特定のウィンドウを表示して、資料や音声などの情報を参加者と共有することができます。本記事では、基本的な操作から画面共有ができない場合の対処方法までを網羅的に解説。さらに、貴社のビジネスを次のレベルへと引き上げる Google Workspace の機能と Google Meet との連携によるさらなる活用術もご紹介いたします。


Google Workspace とは、Google Meet をはじめ、Gmail やカレンダーなど、ビジネスの生産性を高めるためのツールが一元化されたプラットフォームです。⇒Google Workspace について詳しく知る

       
TSクラウドロゴ

執筆・監修:TSクラウド編集部

Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。

目次

無料アカントのリスク&回避方法を徹底解説

Google Meet の画面共有機能とは

画面共有機能とは、Google Meet を使用して Web 会議などを行う際に、 自分のパソコン画面を表示させる機能 のこと。会議の参加者にリアルタイムで資料や音声を共有できるため、スライドを使用してプレゼンテーションを行ったり、動画を同時に視聴したりすることが可能です。

【パソコン】Google Meet で画面共有する 3 つの方法

Google Meet で画面共有をする方法には、 「Chrome タブ」「ウィンドウ」「画面全体」の 3 つのパターン があります。それぞれの違いや画面共有のやり方について、具体的にご紹介していきます

共有方法①Chrome タブ(単体)

「Chrome タブ」では、Google Chrome で立ち上がっているタブ単体を画面共有することができます。共有途中でタブを切り替えることもでき、参加者は、画面共有をしている人が見ている Web ページを同時に閲覧することが可能です。タブを共有すると、そのタブの音声もデフォルトで共有されるため、動画やアニメーションの共有に向いています。

それでは、タブで画面を共有する場合について解説していきます。まず Google Meet 画面下部にある[画面を共有]を押します。

[画面を共有]を押すと、「Chrome タブ」「ウィンドウ」「画面全体」のいずれかを選択できる画面が表示されます。

共有できるタブの一覧が表示されたら、画面共有をしたいタブを選択します。デフォルトで「タブの音声も共有する」にチェックが入っているため、音声を共有したくない場合はチェックを外してください。選択が完了したら、[共有]を押下します。なお、画面共有がされているタブには、「このタブを共有しています」というメッセージが表示されます。

共有方法②ウィンドウ(単体)

「ウィンドウ」を選択すると、現時点で立ち上がっている特定のウィンドウのみが単体で表示されます。参加者には、指定したウィンドウ以外のファイルは表示されません。そのため、「スライドのみを画面共有し、メモ帳で原稿を読みながらプレゼンを行う」といったことが可能です。

共有方法は、Google Meet 画面下部にある[画面を共有]を押します。表示されたメニューから、[ウィンドウ]を選択します。表示可能なウィンドウの一覧が表示されます。画面共有をしたいウィンドウを選択し、[共有]を押下してください。

共有方法③画面全体

「画面全体」では、画面共有をする人のデスクトップに表示されている画面が全てそのまま参加者に共有されます。複数のファイルやソフトを使用して説明をするときなどに便利です。

共有方法は、Google Meet 画面下部にある[画面を共有]を押します。表示されたメニューから、[画面全体]を選択。表示可能な画面の一覧が表示されます。表示されている画面をクリックした後、[共有]を押すと、画面共有が開始されます。

共有の停止するには?

画面共有を停止するには、「共有時に表示されるメッセージのボタンから停止する」方法と、「Google Meetの画面に戻って停止する」方法とがあります。

共有画面や Google Meet の画面上で「meet.google.com に共有しています。」というメッセージが表示されている場合には、メッセージの横に表示される[共有を停止]ボタンをクリックしてください。

Google Meet の画面に戻って停止する場合は、ページ下部の画面共有アイコンから[画面共有を停止]ボタンをクリックして、画面共有を終了してください。

\ Google Workspace でビジネスを効率的に! /

資料をダウンロードする資料を無料で
ダウンロードする

ドキュメント・スプレッドシート・スライドからも直接画面共有できる!

Google Meet では、Google ドキュメントやスプレッドシート、スライドから直接画面共有をすることもできます。

共有方法は、Google Meet のビデオ会議に参加し、「Google ドキュメント」「Google スプレッドシート」「Google スライド」のいずれかで、画面共有をしたいファイルを開きます。

ファイルの上部にある「Google Meet アイコン」をクリックし、「会議画面でこのタブを共有」を選択すると、共有したいファイルの画面を Google Meet に表示させることができます。

なお、「通話をここに転送」を選択すると、画面右側に Google Meet の通話画面が表示されます。

通話に参加してない状態で、Google ドキュメントやスプレッドシート、スライドの上部にある「Google Meet アイコン」をクリックすると、新しくミーティングを開始することができます。

スマホから画面共有を行う方法

スマホから画面共有を行うには、Google Meet に参加した後、画面下部にある[その他アイコン]をタップします。

表示されたメニューから画面共有アイコンをタップしてください。

「画面を共有しますか?」というメッセージを確認し、[続行]をタップ。「画面のブロードキャスト」というメッセージが表示されたら[ブロードキャストを開始]を選択すると、参加者にスマホの画面が共有されます。

画面共有を使いこなす!覚えておくと便利な Google Meet 機能

Google Meet で画面共有をする際に、覚えておくと便利な機能をご紹介します。

機能①音声の共有

Google Meet では、資料の他、音声を共有することも可能です。音声を共有するには、画面共有をする際に「Chrome タブ」での共有を選択してください。[タブの音声も共有する]にチェックを入れると、選択したタブの情報を音声も含めて共有できるようになります。

ただし、音声を共有すると送受信するデータ量が多くなるため、動作が遅くなることがあります。通信環境やマシンパワー次第では、画面共有の遅延や停止につながる可能性を念頭に入れておきましょう。

機能②主催者(ホスト)以外も画面共有が可能

Google Meet では、主催者(ホスト)以外でも画面共有を行うことが可能です。ただし、主催者は参加者の画面共有の権限を制限することもできます。

機能③相手の顔を見ながら画面を共有

画面共有をする際、「参加者の表情を把握しながら会議を進めたい」と考えることもあるかもしれません。Google Meet では、Meet 以外のタブに移動すると通話画面が小窓になって表示されます。これにより、画面共有をしていても参加者の顔を見ながら話すことが可能です。

機能④アノテーションで注釈をつける

Google Meet のアノテーションは、画面共有時に「手書きで注釈を加える」「テキストボックスでの書き込み」「図形描写」などが行えます。これらの機能を使って会議中に重要事項を強調したり、参加者の意見を書き出したり、効果的な会議を可能にします。

参考記事:Google Meet のアノテーションで会議効率を向上!使い方やメリット

画面共有する際の注意点

Google Meet で画面共有をする際には、いくつかの注意点があります。

注意点①画面全体共有中はデスクトップ通知も表示される

「画面全体」で画面共有をすると、デスクトップに表示される画面が全て共有されます。メールやツールなどのデスクトップ通知も表示されるため、画面共有をする場合は、事前にデスクトップ通知をオフにしておくか、通知される内容を制限しておきましょう。

注意点②画面全体・ウィンドウ共有では、タブの情報が表示される

「画面全体」「ウィンドウ」を共有すると、ブラウザの画面自体や共有するタブ以外のタブのタイトルも表示されます。誤って別タブを選択してしまうと、個人情報の入った資料やその場にふさわしくない情報を表示してしまう可能性があるため、画面共有をする際に不要なタブは、事前に閉じておきましょう。

注意点③参加者に見えやすいよう、画面を拡大表示する

画面共有をする画面の文字が小さい場合、参加者に見えにくい可能性もあります。Google Chrome を利用して画面共有をしている場合は、設定の「ズーム」を活用するなど、参加者が内容を把握しやすい環境を整えましょう。

Web 会議が変わる!Google Meet 画面共有のビジネス活用術 3 選

①Google Meet × 共同編集で会議中に作業が終わる

Google Meet で画面共有をする最大のメリットの一つは、単なる情報伝達で終わらせず、その場で共同作業を完了できる点です。たとえば、会議で提案資料の修正点について話し合っているとき。Meet で接続したまま、Google ドキュメントやスプレッドシートを画面共有します。参加者は共有された画面を見ながら、リアルタイムでフィードバックや修正案をコメントでき、次のタスクへの落とし込みがきわめてスムーズになります。

これにより、 会議後に発生しがちな「修正待ち」や「資料確認」といった手戻りが大幅に削減 。議論の熱量をそのまま作業の完了に直結させることができ、会議中に作業が終わるという理想的なビジネス環境を実現します。

②Google Meet × 録画機能で欠席者とも情報共有が容易に

Google Meet での会議をさらに効率化するのが録画機能です。特に 重要な会議や研修を録画しておけば、急な欠席者がいても、後から内容を正確に把握してもらうことが容易に なります。会議の様子はもちろんのこと、共有された画面や音声まで全てをクラウド上に自動保存するため、欠席者への情報共有の漏れを防ぎ、資料として再利用することも可能に。

ただし、Google Meet の録画機能は、ビジネス利用に特化した Google Workspace をご契約の場合のみ利用可能な機能です。無料のアカウントおよび、Google Workspace の Business Starter エディションでは利用できないことに留意しましょう。

参考記事:Google Meet の録画方法。保存先や録画できない場合の対処法を解説

③Google Meet × 生成 AI Gemini で議事録作成を自動化

Google Meet の活用は、議事録の自動化にまでその領域を広げています。最新の生成AI Gemini と連携することで、会議中の発言や画面共有の内容を自動で要約し、自動で Google ドキュメントに議事録を作成してくれます。これにより、参加者はメモを取る作業から解放され、議論そのものに集中できるようになり、より深い意見交換ができることでしょう。

ただし、Gemini による議事録作成機能も、前段の録画機能と同様、対応する Google Workspace のエディションを契約しているユーザーにのみ提供されています。

参考記事:Google Meet で AI を使う!議事録作成や自動翻訳で会議の質を高める

\ Google Workspace でビジネスを効率的に! /

資料をダウンロードする資料を無料で
ダウンロードする

Google Meet で画面共有ができないときの対処方法

Google Meet で画面共有できない場合の対処法をまとめました。


①設定を確認する

主催者が参加者の画面共有を禁止していると、参加者は画面共有をすることができません。 参加者も画面共有ができるようにするには、主催者が Google Meet のビデオ会議に参加した状態で右下の主催者用ボタンをクリックし、表示されたサイドパネルで[参加者の画面を共有]をオンにする必要があります。

1回限りの会議で参加者の画面共有をオフにした場合は、会議終了後に設定がオンに戻ります。しかし、「定期的に設定されている会議」「同じコードを使い回す会議」で画面共有をオフにすると、次の会議にも適用されるため、画面共有ができない場合は、一度主催者に設定を確認してもらいましょう。

②ミーティングに入り直す

Google Meet を一度退出したり、Chrome を再起動させたりしたうえでミーティングに入りなおすと、状況が改善することもあります。「うまく画面表示がされない」「音声が聞こえない」という場合には、一度試してみてください。

③インターネットの接続状態を確認する

Google Meet そのものではなく、インターネットの接続状態に問題がある可能性も否定できません。画面共有で重いデータを送受信できるだけの回線がない場合、画面共有が所々で途切れることがあります。「電波強度や周波数が高い Wi-Fi ネットワークに接続する」「有線 LAN を使用する」など、通信環境の改善を試みてください。

④Google Chrome の拡張機能を無効にする

Google Meet で Google Chrome の拡張機能を使用している場合、拡張機能の干渉が原因で動作が不安定になる場合があります。一度、すべての拡張機能を無効にし、状況が改善するか確認してみてください。動作を確認しながら必要な拡張機能を有効にしていくとよいでしょう。

⑤別の参加者にお願いする

Google Meet では、その他にも「使用しているマシンパワーの不足」「サーバーエラー」などが原因となって画面共有ができないことも考えられます。すぐに状態が改善しない場合は、別の参加者に画面共有をお願いする方が会議をスムーズに進められるかもしれません。

⑥Mac から画面共有ができない場合

Mac を利用している場合、画面を共有できない設定になっている可能性があります。「画面を共有できません」とメッセージが出た場合は、以下の手順で設定をしてみてください。

  1. Google Meet のメッセージ上に表示されている「システム環境設定」を押してダイアログボックスを開く。または、Mac のメニューから「システム環境設定」を選択する。
  2. 「セキュリティとプライバシー」を選択する。
  3. 「プライバシー」を選択する。
  4. 「画面収録」を選択する。
  5. 「変更するにはカギをクリックします。」を選択する。
  6. 「Google Chrome」にチェックを入れる。

Google Meet の画面共有は組み合わせ次第でさらに便利に!

本記事では、Google Meet における画面共有の基本操作から、画面共有ができない場合の対処法、そしてビジネス効率を飛躍的に向上させる Google Workspace の連携機能までを網羅的に解説しました。

画面共有は資料を見せるだけでなく、共同編集機能で会議中に作業を終わらせることを可能にし、録画機能や生成AI Gemini による議事録の自動作成機能と組み合わせることで、情報共有と生産性の質を劇的に高めます。

単なるウェブ会議ツールとしてではなく、これらの強力な連携機能を活用することこそが、ビジネスにおける Google Meet の真価を発揮します。よりスマートな会議環境を実現したいと思ったら、この機会にぜひ Google Workspace の導入をご検討ください。

Google Workspaceのご案内