Google ChatとChatwork比較!料金や機能の違いと選定基準
コラム更新日:2026.09.09
現代のビジネスにおいて、チャットツールは企業の生産性や機密保持を左右する重要な経営インフラです。しかし、種類が多くて自社に合うものが分からないと悩む担当者も多いのではないでしょうか。本記事では、知名度の高いGoogle ChatとChatworkの機能、料金プラン、セキュリティの違いを比較します。選定基準や将来的なツール統合のメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。
※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。
※名称変更に関するお知らせ: NotebookLMは、2026年7月に「Gemini Notebook」に名称が変わりました。メディア内では旧名称が利用されていることがあります。その場合は、Gemini Notebookに読み替えてご確認ください。
目次
Google ChatとChatworkの違い
日本国内のチャットツール選定でよく比較されるのが、Google ChatとChatworkです。
Google Chat は単体のチャットツールではなく、オフィス系アプリケーションを網羅した総合型グループウェア「Google Workspace」の一機能として提供されています。Google Workspaceの主な機能は以下の通りです。
コミュニケーション機能
Google Chat/Gmail
(独自ドメインが使えるメール)/Google Meet (ビデオ会議)など- ストレージ Google ドライブ
オフィス系アプリケーション
Google ドキュメント
/Google スプレッドシート /Google スライド
(複数人でのリアルタイム共同編集が可能な文書・表計算・プレゼン作成)など- スケジュール・タスク管理機能 Google カレンダー(チーム間の予定共有)/Google Tasks(ToDo リスト)など
- 生成AI機能
月額¥800〜(税別)の基本料金だけでこれらの業務アプリがすべて利用できるコストパフォーマンスと、ビジネスインフラとしての親和性の高さが特徴です。
一方、Chatworkは株式会社kubellが提供する、国内利用者数No.1のクラウド型ビジネスチャットツールです。シンプルさから国内中小企業に根強い人気があります。チャット機能をメインに、以下のような機能も備えています。
コミュニケーション機能
チャット/Chatwork Live(音声・ビデオ通話)- ストレージ
- タスク管理機能
- 生成AI機能 Chatwork AI(チャット画面上で直接利用できるAIアシスタント)
両者の主要な項目を比較表にまとめました。
| 比較項目 | Google Chat | Chatwork |
|---|---|---|
| 提供形態 | 統合型グループウェアの一機能 | チャット特化型ツール |
| 共通基本機能 | 1対1 DM、グループチャット、タスク管理、ファイル共有、ビデオ・音声通話 | 1対1 DM、グループチャット、タスク管理、ファイル共有、ビデオ・音声通話 |
| 独自の強み・機能 | ・Google Workspace連携(チャット上でのドキュメント共同編集、Google Apps Scriptを活用したチャット通知の自動化など) ・スレッド(トピック)形式の話題整理 ・AI(Gemini)による添付ファイルの要約・検索 |
・マイチャット(自分専用メモ・下書き枠) ・概要欄(重要事項やリンクの常時固定) ・数クリックでかんたんタスク化 |
| 主な料金(月額) | Google Workspace料金に含む 1ユーザーあたり¥800/月〜(税別) ※年間契約の場合 ※追加コストなしで文書作成・表計算ツール等も利用可能 |
1ユーザーあたり¥700/月〜(税別) ※年間契約の場合 |

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Google ChatとChatworkの機能・料金・セキュリティの違い
ここからは、機能と使い勝手、料金プラン、セキュリティという3つの重要な観点から、両者の違いをさらに深掘りして解説します。単一の機能だけでなく、中長期的な運用コスト(TCO)とリスク管理のバランスを評価することが重要です。
機能と使い勝手の比較
Google ChatはGoogle Workspaceアプリとの高度な連携やナレッジ蓄積に長けており、Chatworkは直感的な操作性と充実したタスク管理機能が特徴です。各機能の詳細は以下の通りです。
1対1・複数人コミュニケーション
【Google Chat】
Googleアカウント(メールアドレス)で検索して1対1の会話を開始できます。「スペース」ではトピック(スレッド)ごとに話題を整理でき、Google Workspaceアプリとの強力な連携が可能です。
【Chatwork】
名前やChatwork ID、メールアドレスで検索して「コンタクト申請」した相手と1対1で会話します。「グループチャット」では概要欄への重要事項の常時固定表示や、メンバーへのタスク割り当て機能が充実しています。
タスク管理機能
両ツールとも、ガントチャートやカンバン方式の表示機能には対応していませんが、シンプルなリスト形式(ToDo型)のタスク管理機能を備えています。
【Google Chat】
スペースの「タスク」タブから直接メンバーのタスク作成や担当者の割り当てができます。自分に割り当てられたタスクは、Google ToDo リストの個人用タスクリストに表示されます。
【Chatwork】
チャット画面の横にタスク管理画面が標準装備されています。個人のタスク把握やメンバーへの割り当てが容易で、「言った・言わない」のトラブル防止に役立ちます。
ビデオ・音声通話
【Google Chat】
「Google Meet」連携により、チャット画面から直接呼び出せます。カメラをオフにすれば音声通話となり、スペース内から手軽に参加できます。
【Chatwork】
「Chatwork Live」を利用して発信します。フリープランでも1対1の音声通話に対応しており、有料プランでは複数人通話が可能です。
生成AI機能
【Google Chat】
「Gemini」を搭載し、共有されたPDFやドキュメント、Excel等の内容を直接要約・分析するなど、横断的な情報検索・活用に強みがあります。
【Chatwork】
「Chatwork AI」を搭載し、最新ニュースの取り込みや専門解説、社内周知用資料(PowerPoint・Word)のベースを自動作成できます。
検索機能
【Google Chat】
高度なフィルターや検索演算子、Geminiとの対話により、過去のログや共有ファイルを細かく探せます。チャット内にとどまらず、Google ドライブ等も含めた検索範囲の広さが魅力です。
【Chatwork】
キーワードによる手軽な検索が可能です。チャット名、メッセージ、ファイルなどをシンプルに絞り込めます。
ストレージ容量・ナレッジ蓄積
【Google Chat】
1ユーザーあたり30GBからの大容量ストレージを備え、ナレッジの蓄積に適しています。
【Chatwork】
スタンダードやプロフェッショナルといった有料プランを契約すると、ユーザー1人につき10GBのデータ保存容量が割り当てられます。
料金プランとコストパフォーマンスの比較
Google Chatは単体プランではなく「Google Workspace」の一部として提供され、1ユーザー月額¥800(税別)から利用可能です。ビジネス用メールアドレスやオフィス系アプリケーションが含まれるため、複数のツールを別々に契約するよりもトータルコストを抑えられます。
Google Workspace プラン比較
Google Workspace の料金から機能の差、公式と代理店の違いまで解説
対するChatworkは、チャット単体で1ユーザー月額¥700(税別)から利用できます。無料のフリープランもありますが、直近40日間のメッセージ閲覧制限や外部コンタクト数の制限があるため、本格的な業務利用では有料化が一般的です。
セキュリティと管理機能の比較
Google Chatは世界規模の厳しいセキュリティ基準をクリアしており、管理コンソールから全ユーザーのアカウントや端末を一元管理できます。退職時のアカウント権限削除やファイルの外部共有制限などを即座に行え、堅牢なガバナンス体制を構築可能です。
一方のChatworkは国産ツールとして国内環境に配慮されており、有料プランでユーザー管理機能が充実します。上位プランでは社外ユーザーの制限や端末制限も可能です。
※機能や料金は2026年9月時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
自社に最適なチャットツールはどっち?
それぞれの特徴を踏まえ、企業のニーズや働き方の目的に合わせた選定基準を2つの視点から提案します。ツール選定の失敗は現場の混乱を招くため、導入前に自社の「優先順位」を明確に定義することが不可欠です。
セキュリティ重視ならGoogle Chat
強固なセキュリティ環境と、将来的な組織拡大を見据えた一元管理を求める企業にはGoogle Chatがおすすめです。Google Workspace全体でセキュリティポリシーを統一でき、メールやファイル共有を含めて一貫した情報保護が実現します。
管理コンソールによるログ監視やアクセス権限の即時制御により、シャドーITや情報漏洩のリスクを最小限に抑えられます。また、「Google グループ」を活用して部署ごとのスペースへの追加作業を自動化できるなど、管理部門の運用工数を極限まで減らせる点も大きなメリットです。AI(Gemini)を活用したメッセージの要約や検索効率の向上を重視する企業にも、統合的なインフラとして最適といえます。
Google Workspaceを通じたコミュニケーションが浸透。Chatやサイトなどを活用
セキュリティの観点からGoogle Chatに移行し、スレッド機能などを活用している事例です
シンプルなタスク管理機能を最優先するならChatwork
IT専任の担当者がおらず、「誰でもすぐに使える」ことを最優先したい企業にはChatworkが適しています。ITリテラシーにかかわらず直感的に操作できるUI設計であり、教育コストを最小限に抑えられます。
チャット画面の右側にタスク一覧が常に表示されるため、日々の業務におけるタスク漏れを劇的に減らすことが可能です。また、社外の取引先や外注先にChatworkユーザーが多い場合、相互運用性が高いためスムーズに連携を開始できる点も大きな強みとなります。
ChatworkからGoogle Chatへ移行・一元化するメリット
有料チャットツールの活用を検討している企業にとって、Google Workspaceを導入しGoogle Chatへ環境を一元化することは多くのメリットをもたらします。具体的な利点を3つ解説します。
ライセンス費用の二重払い解消によるコスト削減
企業が成長すると、メールソフトやチャット、Web会議システムなどを個別に有料契約しがちです。これにより、「チャットのライセンス費」と「ファイルサーバーの維持費」といった形でコストの二重払いや三重払いが発生します。
Google Workspaceを導入して移行すれば、業務に必要なアプリケーションが一つのパッケージに統合されているため、別々のツールにかかる費用を一本化できます。 結果として、従業員1人あたりのITインフラにかかるトータルコストを大幅に削減できる可能性が高まります。浮いたコストは、教育や他のDX投資に回すことが可能になります。
Google Workspaceツールとのシームレスな連携による業務効率化
一元化する最大の利点は、他のアプリとの圧倒的な連携力です。チャットの会話の流れから直接オンライン会議(Google Meet)のリンクを発行したり、共有されたドライブ上のファイルを画面を切り替えることなく複数人で同時に編集したりできます。
また、会話の中で発生したタスクはGoogle ToDoリストへ即座に追加でき、Google カレンダーとも連動するためスケジュール管理がシームレスになります。
さらに、GeminiのAI機能を使えば、溜まったメッセージを即座に要約できるなど、情報収集の効率が劇的に向上します。アプリの切り替えにかかる時間を削減できる体験は、大きな生産性向上に繋がります。
アカウント管理・セキュリティの一元化とガバナンス強化
複数のツールを利用していると、新入社員の入社時や退職時にそれぞれのツールでアカウントの作成や削除を行う必要があり、情シス部門の負担が増大します。万が一、退職時の権限削除漏れが発生すると、致命的な情報漏洩リスクとなります。
Google Workspaceへパッケージを統一することで、管理者は一つの管理画面から全従業員のアカウント発行、権限設定、セキュリティポリシーの適用を一括で行えるようになります。
パスワードの運用ルールや2段階認証の必須化なども組織全体に一律で強制できるため、企業のガバナンスが劇的に強化されます。一つのIDでGoogle Chatを含めた全ツールを制御し、運用負荷を大きく削減することが可能です。
スムーズな移行・運用のコツ
既存のツールから新しいツールへ移行する際、現場の混乱は避けて通れません。従業員がストレスなく新しい環境に適応し、業務効率化の恩恵を受けられるようにするためのスムーズな移行と運用のコツを紹介します。
仕様の違いを事前周知する
ツールの移行において最も重要なのは、「なぜ移行するのか」「何が変わるのか」を事前に丁寧に説明することです。Google ChatとChatworkでは、画面レイアウトやタスク管理の概念が異なります。
たとえば、Google Chatでは相手が読んだ最新メッセージの横に「小さなアカウントのアイコン」が表示されるのが既読のサインです。ただし、これは「1対1のダイレクトメッセージ」のみの仕様であり、複数人のスペースでは既読アイコンは表示されません。Chatwork自体も既読機能がないため、両ツールとも複数人チャットではスタンプ(リアクション)を活用して確認の意を示す運用が一般的です。
また、外部ユーザーを検索する際はメールアドレスの完全一致が必要です。初めて連絡を取る相手からのチャットは「メッセージリクエスト」として承諾が必要になるなど、特有の仕様を事前にガイドしておくことで、現場の混乱や不満を未然に防げます。
さらに、Google Chatで社外の人とやり取りする場合、管理コンソールで「ユーザーに組織外へのメッセージの送信を許可する」必要があります。セキュリティが強固な反面、システム管理者の許可がないと外部と繋がれない点にも注意が必要です。
運用ルール・社内マニュアルを作成して定着を促す
新しいツールを形だけ導入しても、自己流で使い始めてしまうとコミュニケーションの分断や情報の属人化を招きます。これを防ぐためには、自社に合った運用ルールを策定し、簡潔な社内マニュアルとして共有することが不可欠です。
たとえば、「緊急の連絡以外はチャットを使用し、メールは外部向けに限定する」「グループチャットの作成ルールを定める」「メンションの適切な使い方を統一する」といったガイドラインを設けます。
また、部署ごとのGoogle グループを活用してメンバー管理を自動化したり、絵文字での返信を推奨したりすることで、ITリテラシーにばらつきがある組織でも定着が進みます。よくある質問集(FAQ)を事前に用意しておくことも効果的です。
過去データの扱いについて事前に決めておく
移行時に多くの企業が直面するのが「過去のチャットログをどうするか」という問題です。Chatworkの過去ログをそのままGoogle Chatのスペースに完全移行することは仕様上難しく、手間がかかります。
そのため、「過去のデータはChatworkからエクスポートしてファイルとして保管し、Google Chatでは新たなスタートを切る」といった運用が推奨されます。いつまでのデータをどう保管し、いつから新ツールに完全移行するのか、ロードマップを事前に共有しておきましょう。
自社のIT環境を前提に、Google ChatとChatworkを比較検討しよう
ビジネスチャットの選択は、単なるソフトの導入ではなく、企業の「コミュニケーション文化」と「資産管理」の設計です。Google Chatへの集約はコスト・セキュリティ・利便性のすべてにおいて強力な一手となります。一方、取引先とのネットワークを重視するならChatworkも有力な選択肢です。自社のIT環境とセキュリティ基準を照らし合わせ、最適なインフラを構築してください。

