Google カレンダー「予約スケジュール」の使い方からプランの違いまで徹底解説
コラム更新日:2026.08.06
「取引先やお客様との日程調整で、何往復もメールをやり取りするのが手間に感じる」「ダブルブッキングが発生しないかいつも不安」商談やカウンセリング、サロンの予約管理など、日々のスケジュール調整でこのような課題をお持ちの方は少なくないでしょう。
Google カレンダーの「予約スケジュール」機能を使えば、空き時間を反映した専用の予約受付ページをわずか数分で作成できます。生成されたURLを相手に共有するだけで、空き枠の選択からGoogle カレンダーへの自動登録までがリアルタイムで完結。
本記事では、Google カレンダー「予約スケジュール」の基礎知識をはじめ、具体的な設定・共有手順、無料アカウントとGoogle Workspace(有料プラン)の機能比較、運用のメリットや注意点まで詳しく解説します。日程調整にかかるタイムロスをなくし、本来の業務に集中できる効率的な環境を構築しましょう。
執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Cloud の「プレミア認定」を保有する、Google Workspace 正規販売代理店です。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上の導入支援実績( 2026 年 2 月時点)に基づき、Google Workspace の最新機能から活用術、DX推進に役立つノウハウを専門的な視点で解説しています。
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目次
Google カレンダーの「予約スケジュール」とは?

Google カレンダーに搭載されている「予約スケジュール」は、自身の空き枠を外部へ公開し、発行されたURLを共有するのみで日程調整が完結する優れた機能です。これまでのようにメールで何度も候補日を提示し合うといったアナログな工数を削減。予約者は表示された枠から都合の良い時間帯を選ぶだけで、リアルタイムな予約登録が可能となり、ビジネスの生産性向上に直結します。
本機能を活用すれば、専門知識がなくても短時間で専用の受付ページを立ち上げられ、Google カレンダーを高性能な「予約システム」として運用できます。予約側がGoogleアカウントを所有していない場合でも手続きができるため、クライアントや社外関係者に対し、ストレスのないシームレスな予約体験を提供できる点が大きな強みです。
Google カレンダー「予約スケジュール」の作成・編集・共有の手順
Google カレンダーの「予約スケジュール」は、パソコンのブラウザ版からわずか数分で設定可能です。なお、新規作成や詳細なカスタマイズを行う際は、スマートフォンアプリではなくPCのブラウザからアクセスする必要があります。
ここでは基本設定から予約ページの細かな条件指定、URL等の共有方法、さらには予約者が実際に申し込む際の手順に至るまで、ステップ順に詳しくご紹介します。
手順①:スケジュールの初期設定
まず、予約枠の基本的な条件や時間帯を設定します。
-
Google カレンダーを開き、作成メニューを選択
画面左上にある「+作成」ボタンをクリックし、表示される選択肢から「予約スケジュール」を選びます。
-
基本項目の入力
画面左側に「予約可能な予約スケジュール」という設定パネルが表示されます。以下の項目を順番に設定し、設定が完了したら、右下の「次へ」をクリックします。
項目 説明 タイトル 予約ページの名称を入力します 予約の長さ 1枠あたりの所要時間を設定します
(15分、30分、45分、1時間、カスタム設定)通常時の空き時間 毎週繰り返す予約枠の曜日と時間を指定します 予約受付期間 何日前から予約可能にするか、何時間前まで予約可能にするかを指定します 臨時の空き時間 祝日やイベント日など、特定の日の時間帯だけ例外的に変更したい場合に使用します 予約済みの予定の設定 連続する予約の間に休憩や準備時間を挟む「準備時間(バッファ)」の設定や、1日あたりの上限予約件数を制限できます
手順②:予約ページの詳細設定
「次へ」に進むと、予約者が目にする予約ページの見た目やフォームの入力項目を設定できます。
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詳細項目の入力

項目 説明 予約ページの写真と名前 Googleアカウントに登録されているプロフィール写真と名前が表示されます(必要に応じてアカウント設定から変更可能) 場所と会議 面談やサービスの提供方法を選択します(Google Meet ビデオ会議、対面会議、電話、なし / 後で指定) 説明 サービスの説明を追加します 予約フォーム 予約者に入力してもらう必須項目(姓・名・メールアドレス)を追加します。電話番号や自由記述の質問も追加できます 予約の確認とリマインダー 予約確定時の確認メール送信に加え、事前リマインドメールの設定が可能です -
入力項目の保存
すべての設定が終わったら「保存」をクリックします。これで予約スケジュールの作成は完了です。登録した予約枠を修正したい場合は、通常のカレンダーの予定と同様に編集ボタンをクリックして行います。
手順③:予約ページの共有方法
作成した予約スケジュールを顧客や取引先に共有する方法は主に2つあります。
-
直リンク(URL)で共有する
カレンダーの左側にある「予約ページ」から共有する予約ページにカーソルを合わせます。「リンクをコピー」をクリックし、コピーされたリンクを予約者に送信しましょう。
-
Webサイトにボタンとして埋め込む
予約ページの「共有」→「ウェブサイトに埋め込む」をクリックします。ポップアップをさせるボタンを設置するか、予約ページをインラインで表示させるかを選択し、コードをコピーします。
手順④:予約者の操作手順とキャンセルの流れ
ここでは予約をする側(顧客・相手)の視点での流れと、キャンセル時の手順について説明します。
【予約者の操作手順】

- 主催者から共有された予約ページのURLを開く。
- カレンダー上で青く表示されている「予約可能な日時」の中から、希望枠を選択する。
- フォーム画面で「お名前」「メールアドレス」、その他追加の質問事項(電話番号等)を入力する。
- 「予約」ボタンを押す。
手続き完了後、予約画面にメッセージが表示され、「予約確定メール」が送信されます。同時に双方のカレンダーへ予定が自動登録され、Google MeetのURLなども共有されます。
【キャンセルの手順】

予定変更時、予約者は「予約確定メール」内のリンクから簡単にキャンセルできます。完了後は主催者のGoogle カレンダーから予定が自動削除され、予約スケジュール上も自動で「予約可能枠」へ戻るため、手動で枠を開け直す管理の手間が省けます。
【比較表】無料アカウントとGoogle Workspaceの機能の違い
Google カレンダーの予約スケジュール機能は、無料の個人用Googleアカウントでも利用できますが、法人向け有料プランである Google Workspaceの対象プランを契約すると、利用できる機能の幅が大きく広がります。

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以下の比較表では、無料の個人用GoogleアカウントとGoogle Workspace(Business Standard以上)の主な機能の違いをまとめました。
| 機能 | 無料アカウント (個人用) |
Google Workspace (Business Standard以上) |
|---|---|---|
| 作成できる予約ページ数 | 1つのみ | 複数作成可能 |
| 自動リマインドメール | ✕ (確定メールのみ) |
◯ (最大5件まで設定可能) |
| 複数カレンダーの空き状況照合 | メインカレンダーのみ | 複数のカレンダーを 自動照合 |
| 有料予約・事前決済(Stripe連携) | ✕ | ◯ (Stripeアカウント接続) |
| メールアドレスの本人確認(スパム防止) | ✕ | ◯ (確認コードの送信) |
| 共同主催者の追加 | ✕ | ◯ (最大20名まで) |
| 予備カレンダーへの作成 | ✕ | ◯ |
Google Workspaceの各プランにおける機能の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご参照ください。
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無料版(個人アカウント)で利用できる機能と制限
無料の個人アカウントでも、予約ページの作成・共有やリアルタイムでの重複防止、確定メールの自動送信といった基本機能はすべて利用可能です。ただし「予約ページを1種類しか作成できない」という大きな制限があります。
そのため、「30分面談用」と「60分面談用」のように、複数のサービスメニューや時間枠を使い分けたい場合には物足りなさを感じるかもしれません。また自動リマインドメール機能もないため、無断キャンセル防止や事前決済を行いたい場合は、有料プランへのアップグレードが推奨されます。
Google Workspaceで使える便利な機能
Google カレンダーの予約スケジュールは、Google Workspace Business Standard以上のプランを契約することで、より高度な機能が解放されます。ここでは主なプレミアム機能を解説していきます。
複数予約ページの作成・公開
プレミアム機能の大きなメリットとして、提供するサービスや用途に合わせて、複数の異なる予約ページを同時に作成・公開できる点が挙げられます。
【作成可能なページ例】
- 「30分お試し無料相談」
- 「60分通常コンサルティング」
- 「店舗来店予約(カット)」
- 「店舗来店予約(カラー&カット)」
このように、内容や所要時間に応じた専用の予約ページを作成し、それぞれに固有のURLを発行して運用可能です。
Stripe連携(有料予約・事前決済)
オンライン決済システム「Stripe」のアカウントとGoogle カレンダーを紐付けることで、予約の申し込みと同時にクレジットカードでの事前決済を必須に設定できます。
そのため、事前決済の仕組みを取り入れたい各種セミナー、個別レッスン、カウンセリングなどのサービスにおいて、非常に優れた効果を発揮します。「決済手続きの完了」を予約確定の必須条件とすることで、料金の未回収リスクを排除できるだけでなく、事前の連絡なく当日に欠席されてしまう無断キャンセルの防止にもつながるでしょう。
なお、Google Workspaceの組織アカウントで本機能を利用する際は、管理コンソール側で「支払いを伴う予約スケジュール」の設定が有効化されている必要があります。
複数カレンダーの空き情報照合
ビジネスでは、仕事用のメインカレンダーだけでなく、プライベート用のサブカレンダーや、別プロジェクト専用のカレンダーなど、複数のカレンダーを使い分けているケースが多々あります。
プレミアム機能の「複数のカレンダーで空き情報を確認する」機能をオンにすると、指定した複数のカレンダーの予定をリアルタイムで横断的にチェックしてくれます。いずれかのカレンダーに予定が入っていれば、その時間帯は自動的に予約ページ上で「予約不可」となるため、予定のダブルブッキングを完全に防止できます。
共同主催者の設定
複数人のチームや店舗でサービスを展開する際に効果を発揮するのが「共同主催者」機能です。予約スケジュールには最大20名までメンバーを追加できます 。 設定画面における「カレンダーで空き情報を確認する」の対象メンバーを含めることで、共同主催者全員の空き状況を照合した予約枠を表示できるようになります 。
また、新規予約が入った際にはチーム全員に通知が届くため、複数の担当者が在籍する営業部門やサロンの運営において、スケジュール管理の手間を大幅に軽減できます。 なお、共同主催者に追加できるのは、自社と同じドメインのユーザーまたはグループに限られます。
スパム防止のメール本人確認機能
誰でもアクセスできる予約ページを公開していると、嫌がらせやbot(自動プログラム)による偽予約・スパム予約が懸念されます。
「メール確認を必須にする」をオンに設定しておくと、予約者がGoogleアカウントにログインしていない状態で予約を試みた際、入力したメールアドレス宛に「確認コード(ピンコード)」が即座に送信されます。予約者はそのコードを予約画面に入力しないと手続きを完了できないため、実在しないメールアドレスでの悪質なスパム予約を未然に遮断できます。
Google カレンダーを予約システムとして活用するメリットと注意点
Google カレンダーの予約スケジュールは非常に優れたツールですが、導入する前には自社の運用スタイルに合っているかどうか、メリットと注意点の双方を把握しておくことが大切です。
導入するメリット
Google カレンダーの予約スケジュールを導入するメリットには以下の項目が挙げられます。
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コストを大幅に削減できる
一般的な予約システムや日程調整ツールを導入する場合、月額数千円〜数万円のコストがかかることが少なくありません。Google カレンダーであれば、既存の無料Googleアカウントまたは既に契約しているGoogle Workspaceの費用内で運用できるため、追加の固定費がかかりません。 -
操作がシンプルで初心者でも迷わない
使い慣れたGoogle カレンダーのUI(操作画面)上でそのまま管理できるため、新しいツールの操作方法を覚える学習コストがかかりません。予約する側にとっても直感的で分かりやすいデザインになっています。 -
ダブルブッキングを自動で防げる
自分のカレンダーに新しい予定を追加すると、即座に予約ページの空き枠から該当時間が除外されます。手動で予約枠を閉じたり開けたりする作業が不要になり、人的ミスによる重複予約の心配がなくなります。 -
リマインド機能で無断キャンセルを抑制
予約の「1日前」や「1時間前」など、指定したタイミングで自動的にリマインドメールを送信できるため、お客様の「うっかり忘れ」によるキャンセルを効果的に防げます。
運用上の注意点と対策
Google カレンダーの予約スケジュールを運用する上で以下の項目が注意点として挙げられます。あわせて対策についてもご紹介します。
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基本は「1つの予約枠につき1人まで」
Google カレンダーの予約スケジュールは、原則として「1つの枠に対して1人の予約」を受け付ける仕様(1対1の調整)になっています。そのため、「同じ時間枠に定員5名のグループレッスンを行う」「同時に複数のテーブル予約を受ける飲食店」といった、1枠に複数人の予約を入れる運用には適していません。
対策:グループ予約が必要な場合は、Googleフォーム等で受付を作成するか、複数人数に対応した外部の専用予約システム(STORES予約、Square予約など)とGoogle カレンダーを連携させて運用するのが効果的です。 -
直前のキャンセル対策が必要
予約完了メールから予約者がワンタップで簡単にキャンセルできる利便性がある反面、開始直前にキャンセルされて穴があいてしまうリスクがあります。
対策: 予約ページの説明欄に「前日以降のキャンセルはお電話にてご連絡ください」「キャンセルポリシー」を明記しておくか、Stripe連携による事前決済を導入して抑止しましょう。 -
デザインのカスタマイズ性が低い
予約ページのデザインはGoogle標準のシンプルかつ統一されたレイアウトになります。自社のブランドカラーに合わせた高度な装飾や、Webサイト全体のデザインと完璧に統合させることはできません。
対策: サービス内容やメッセージ(説明文)を丁寧に記載したり、Webサイトへ埋め込む際のボタンデザインを工夫したりすることでカバーできます。
Google カレンダーの予約スケジュールを活用して業務効率化!
Google カレンダーの「予約スケジュール」機能を予約システムとして導入することで、日程調整に伴うメールの往復やダブルブッキングといった業務上の課題を効率的に解消できます。専門的な知識がなくても、自社のニーズに合わせた利便性の高い予約システムを短時間で構築することが可能です。
まずは基本機能から運用を開始し、事業規模の拡大に応じて法人向け有料プランであるGoogle Workspaceへ移行することで、事前決済や複数ページの管理など、より高度な予約システムへと拡張できます。日程調整の自動化によって創出された時間を活用し、本来の業務やビジネスの成長に集中できる環境を整えましょう。








