Google サイトで作る社内ポータル事例|作成メリットと運用のコツを解説

コラム更新日:2026.04.10

「社内の情報が散らばっていて、必要な資料がすぐに見つからない」「情報の属人化が激しく、業務効率が上がらない」このような悩みは、多くの中小企業の IT 担当者や経営層に共通する課題です。これらの課題を最小コストで解決し、組織の生産性を劇的に向上させる第一歩となるのが、Google サイトを活用した社内ポータルの構築です。

Google サイトは、プログラミングやデザインの高度な知識を必要とせず、直感的な操作で情報の「ハブ(拠点)」を作り上げることができるため、社内ポータルとして活用するのに最適と言えます。

本記事では、Google サイトがなぜ社内ポータルに最適なのか、その理由と具体的な作成手順や導入事例、そして作成後の運用のコツを解説します。


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執筆・監修:TSクラウド編集部

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※情報は記事公開(更新)時のものです。Google Workspace の仕様や価格は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。

目次

Google サイトは社内ポータルに最適

Google サイトがビジネスの現場、特に社内ポータル構築において選ばれている理由は、「手軽さ」と「柔軟性」にあります。

  • 専門知識不要の直感的デザイン
    Google サイトの作成は、HTML や CSS のコーディングが不要です。テキストや画像、動画などのコンテンツをドラッグ&ドロップするだけで、プロフェッショナルなレイアウトが完成します。
  • マルチデバイスへの自動対応
    作成したサイトは自動的にレスポンシブデザインとなり、PC だけでなくスマートフォンやタブレットでも最適に表示されます。外出中の営業職や PC を持たない現場スタッフへの情報共有もスムーズに行えます。
  • 豊富なテンプレート
    ビジネス向けのテンプレートが標準で用意されており、デザインのベースを即座に構築できます。

Google サイトの作成手順

Google サイトはシンプルな操作で社内ポータルを構築することが可能です。手順を 7 つのステップで説明します。

  1. Google サイトの新規作成
    まずはパソコンで Google サイト (sites.google.com)にアクセスするか、Google ドライブの「新規」ボタンから「その他」→「Google サイト」を選択します 。作成画面が表示されたら、「空白のサイト」をクリックします。

  2. サイトタイトルとページタイトルの編集
    作成画面が表示されたら、サイト名とトップページのタイトルを入力します。

  3. テーマとデザインの設定
    画面右側の「テーマ」タブから、サイト全体のデザインを決めます 。社内ポータル作成の場合は、コーポレートカラーや企業ロゴとのバランスを調整しながら色味やフォントスタイルを選択することで統一感のあるデザインに仕上げることができます。

  4. コンテンツ(テキスト・画像)の追加
    「挿入」タブから、「テキストボックス」や「画像」を選択してページに追加します 。あらかじめレイアウトが組まれた「コンテンツブロック」を活用すれば、画像と説明文をきれいに並べることができ便利です。

  5. Google アプリとの連携
    Google サイトの真骨頂はここからです。「挿入」タブの下部にある一覧から、Google カレンダー、Google ドライブ内のファイル(ドキュメント、スプレッドシート、スライド)、Google フォーム、YouTube 動画などを選択して埋め込むことができます。

  6. ページの追加
    「ページ」タブから新規ページを作成します。ページの3点アイコンから「サブページを追加」をクリックすると、サブページの作成をすることができます。

  7. サイトの公開と共有設定
    作成が完了したら、右上の「公開」ボタンをクリックし、ウェブアドレスを入力します。社内ポータルサイトの場合は、公開範囲を「社内限定(組織のユーザーのみ)」に制限するとよいでしょう。公開完了後、設定したウェブアドレスにアクセスし、正しく公開されているか確認します。

Google Workspace を導入し Google サイトを構築するメリット

Google サイトは無料版の Google アカウント(@ gmail.com )でも利用可能ですが、社内ポータルとして運用するなら、ビジネス向けの有料版 Google Workspace の導入を推奨します。Google Workspace で Google サイトを利用するメリットは以下の 2 点です。

【メリット 1】Google Workspace との連携で情報の一元管理が可能!

Google Workspace で作成する Google サイトは、組織の情報ハブとして機能します。

  • 共有ドライブとの連携
    組織で所有する共有ドライブ内の資料を Google サイトに埋め込むことで、個人に依存しない継続的な情報管理が可能になります。担当者が退職してもサイトのコンテンツが消えるようなリスクが軽減します。
  • 埋め込みによるリアルタイム更新
    Google Workspace 管理下のファイルを埋め込むことで、編集権限を所有する誰が編集をしてもポータル上の表示が最新版に自動的に更新されます。二重更新の手間がなくなり、ポータルの情報が古いという事態を防げます。
  • 強力な連携ツール
    Google フォームで作成したアンケートや申請書をポータルサイトに埋め込み、従業員からの回答をスプレッドシートで集計するといったことを可能にします。一連の業務プロセスをポータル上で完結することができ、組織の業務効率を向上させることにつながります。

【メリット 2】追加費用なしでセキュリティ環境を構築!

  • 追加ライセンス料ゼロ
    Google サイトの利用料は、Google Workspace のライセンスの料金内に含まれるため、ポータル作成のために新たな SaaS を契約する必要はありません。
  • 組織ドメインによるアクセス制限
    「組織内のユーザーだけに公開」という設定を容易にできます。これは無料アカウントとの大きな差で、外部の第三者に社内秘の情報が漏れるリスクを最小限に抑えられます。
  • 高度な管理者権限
    Google Workspace の管理コンソールから、誰にサイトの作成を許可するか、どのような共有ポリシーを適用するかを一括管理でき、組織の IT ガバナンスを強化できます。

Google サイトの社内ポータル活用事例 3 選

実際に Google サイトが「情報のハブ」としてどのように機能するのか、具体的なイメージを描けるよう、既に組織的に導入・活用している企業・業種の事例を紹介します。

【事例1:小売業】社内向け・取引先向けなど用途に合わせ複数の Google サイトを活用(株式会社 坂ノ途中)

農薬や化学肥料を使わずに栽培された農産物の販売事業を展開する株式会社 坂ノ途中では、Google Workspace を導入し、情報共有ツールとして複数の Google サイトを積極的に活用されています。

  • 社内ポータル
    各チームのファイル管理場所、社内ルール、メンバー紹介を集約。デスクワークが少なく閲覧が中心の現場スタッフ向けに、コストを抑えた Frontline ライセンスを導入し、社内ポータルを全社的に活用し情報共有網を構築しています。
  • 取引先向けガイド
    取引先の多くが小規模の新規就農者である背景を受け、販売管理ツールの使い方案内を Google サイトで作成しています。取引先とのスムーズな情報提供を Google サイトで実現しています。

【事例2:製造販売卸】複数拠点の備品管理や申請を一本化(株式会社 カドヤ)

老舗革製品メーカーの株式会社 カドヤは、サイバーセキュリティ対策と拠点間連携の強化を目的に Google Workspace を導入し、Google サイトを活用しています。

  • 備品管理に Google サイトで作成した社内ポータルを活用
    同社は複数拠点を少人数で運営しており、以前は拠点間のデータのやり取りが煩雑化していたそうです。現在は Google サイトで作成した社内ポータルで備品管理をすることで遠隔拠点との連携を円滑にすることができているそうです。

【事例3:医療 / 福祉】医療・介護現場の院内ポータルとして活用

24時間体制で多くの職種が連携する医療・介護の現場でも、Google サイトは効果を発揮します。多くの病院や施設では、紙のマニュアルや掲示板によるアナログな情報伝達が課題となっていました。Google サイトを用いた院内ポータルでは、以下のような活用が広がっています。

  • シフト表や連絡事項の共有
    Google カレンダーを埋め込み、当直表や会議予定をリアルタイムで共有。
  • 手順書のマニュアル化 / リンクまとめ
    複雑な医療機器の操作方法などをリンク集やマニュアル集として院内ポータルに情報を集約できます。ポータルサイト内に必要な情報をまとめて埋め込むことで、新人や若手スタッフの教育コストを削減できます。
  • 事故報告やヒヤリハットの収集
    Google フォームをポータルサイト内に埋め込み、現場のスタッフがタブレットなどからその場で報告を入力可能にします。データは自動でスプレッドシートに蓄積され、即座に分析が可能です。

Google サイトの効果的な活用術

ここからは、社内ポータルとして Google サイトが社内で積極的に活用されていくための運用のコツを解説していきます。

「動的な連携」で情報のハブにする

静的なテキストを載せるだけでなく、常にリアルタイムで動くスプレッドシートやカレンダーを埋め込みましょう。毎日更新される生きた情報が載っていることで、社員が自然とアクセスする習慣が生まれます。

モバイル対応で「いつでも・どこでも」閲覧可能にする

店舗、工場、外回り、あるいは医療現場など、PC の前にいない社員が多い職場ほど、スマートフォン対応が重要です。Google サイトは自動でレスポンシブ対応しますが、作成時にスマホで見たときに文字が小さすぎないか、ボタンが押しやすいかなどをプレビュー機能で必ずチェックしましょう。

「情報の鮮度」を保つルールを作る

社内ポータルサイトの形骸化を防ぐためには、ガバナンスが重要です。「誰が、どの情報を、いつ更新するのか」を明確にし、定期的な情報の見直しを行いましょう。ネーミングルールを定めることも、検索性を高める上で非常に有効です。

「権限管理」を徹底し安全な運用を行う

社内ポータルには機密情報が含まれることも多いため、権限管理を正しく設定しましょう。 公開設定を「組織内のユーザー」に限定し、社外の人がアクセスできないように設定することを推奨します。


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社内ポータルを Google サイトで作成し DX を加速しよう

本記事では、Google サイトを用いた社内ポータルのメリットや活用事例について解説しました。Google サイトは、単に Web ページを作るツールではありません。組織内に散らばっている情報を一カ所に集約し、組織のコミュニケーションを円滑にする「DXの入り口」となる強力なプラットフォームです。高額な投資をする前に、まずは Google Workspace の機能を使い社内ポータルの運用を始めてみてはいかがでしょうか。

「まずは Google Workspace の導入から相談したい」「社内ポータルの運用や設定に不安がある」という方は、株式会社TSクラウドへご相談ください。Google 認定プレミアパートナーとして、これまでの豊富な導入・運用支援実績に基づき、貴社の課題解決をサポートいたします。